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日記のようなもの

不思議に思うこと、思いついたことを記録しています。

子との対話(数の不思議)

2011-07-09 09:09:23 | 子との対話
昨日の夕飯の会話です。事の始まりはよく分かりません。

子 5個のタイルと5個のタイルを足せば10個のタイルになるから、5+5=10が分かる。
私 タイルが5個あることから、5を発見することは難しいよ。小学生が、初めて数を教えてもらう時に、タイルが5
  個あることから、5という数字を見つけることは以外と難しい。私なら、タイルは5個あるけどそれが5とは言えな
  いのじゃないかと聞いてみたくなるけど。5個と5は違うんじゃない。5個たす5個は10個だけど、このことから
  5+5=10は言えないじゃないか。
子 タイルじゃなくても蟻にしても答えは同じだから、5個から5は言えるよ。
私 蟻と人だったらどうなる。蟻5匹にヒト5人を足すと10個になるのかな。10ライフでしょうか。
  コップの水にコップの水を足しても、量は増えるけど1にしかならないよ。1リットルの水とヒト5人を足すと何て
  答えになるんだい。
子 蟻とヒトは10個でいいんじゃないか。水とヒトそれは単位が違うから単位を揃えないとだめだろ。水1リットルにヒトの体積を足すことができるだろ。
私 ヒトを60リットルとしたら、水1リットルにヒト5人を足すと、301リットルになるのか。何かおかしくない。
  水の1リットルとヒト1人は全く違うんじゃないか。どうして、違うものから同じ1を見つけることができるのか不思議じゃないか。
子 机の上の皿は数えることができるじゃないか。
私 このワイングラスは数えるのかい。
子 それは皿じゃないだろ。
私 ここに、お茶碗がおいてあったら、それは皿に数えるのかい。何を数えるかは人が決めているだろ。
子 ん。。。。
私 この机の上にあるものを数えてくださいと言われたら、数えることができるかい。
子 何を数えるか、単位を決めないと、数えられないだろう。
私 原子や分子の数まで数えるとか言うこともできるからね。
      先に何を基準に数えるかを決めないと、数は数えられないし、数えられない人に数の数え方を教えているは
  ずなのに、初めからタイルを5個を数えさせるのっておかしくないか。小学校の問題でも、よく考えると結構難しい問題があるよ。
子 そんなことを言う小学生いないだろ。パパだから言うんだろ。









努力と結果

2011-02-13 17:43:54 | 子との対話
 今日、努力は結果に表れるか、否かについて子と話をした。何故こんな話をしているかと言えば、上の子が高校受験をしている。
 
 下の子の意見
 努力は結果に表れるのは正解だ。結果が失敗であったとすれば、それに見合った努力をその人がしたに過ぎないからだ。結果が成功した場合も同様である。(下の子は受験は関係ない。)
 
 私の意見
 この言明自体は気休めに過ぎず、大した意味がない。結果からみれば、どのような努力も結果に対応しているに過ぎない。どのような努力も必ず結果をもたらすことを、言い方を代えたに過ぎない。ものごとの因果関係を結果、原因の方向のどちらから見るかの問題に過ぎない。この場合は、原因の側から見ているだけだ。
 実際のものごとでは、結果は様々な偶然の要素により決定されることが多い。例えば学力試験は仮に努力で何とかしても、面接官の心象の全てをコントロールすることは誰にもできない。優秀な営業マンが全ての注文を取れるわけではないと同様。
 人事を尽くして天命を待つ。あたりの方が、この偶然性を言いえているだろう。
 
 上の子の意見
 人によって頭の賢さが違う、私は朝早く起きて勉強し、勉強も集中してやっている。頭が良い人は全然勉強しなくても、同じ学校に入れてしまう。不公平じゃない。(こんなに勉強している私が落ちたら不公平じゃない。)
 
 上の子の意見に対する私の意見
 意見に賛成したいところはあるが、他人との努力の比較には意味がない。他人の努力を定数化することはできない。他人の1時間の努力と、あなたの1時間の努力が同じ努力であるかは分からない。
 比較が可能なのは、自分の中での努力の量だけであり、他者との比較ではないということだ。
 (努力においては、他者との比較が意味がないと言っても、それは個人のレベルでの話だ。社会レベルにおいては、同じ労働をしていれば給与が異なることは是認できないだろう。労働は努力でなく結果とも言えるが、個人レベルでは努力という言葉に置き換えられる性質がある。この意味では同じ努力に対し同じ報酬が与えられるべきだ。格差社会はこの点で反道徳的であり、上の子の意見で賛成したい点はこのことだ。)
 
 理屈はこうだが、上の子はよく、勉強をしている。十分に努力していると思う。
 私は、結果が努力についてくることを祈っている。 
 
 今、言葉の本当の意味がわかったような気がする。努力は結果に表れるということは、気休めというよりも、期待、望みを意味した言葉なのだろう。
 
 
  後日談
 努力に結果がついてきました。
 努力の結果です。
 (発言の時点によっても意味が変わるようです。
 良い結果の時は、結果論で十分満足。)
 
 追記
いただいたコメントに、努力は経験値として加算する。そして経験値が一定値に達した場合に成功する。与えられた初期値に、加算された経験地が一定値に達しない場合は失敗する。有効な経験値の獲得方法、(勉強方法等)が得られない場合は、時間の制限から一定値に達しない。というご意見だったと思います。
このご意見当たっていると思います。
コメントは返事をして消してしまったのですが、面白い意見でしたので、記憶を元にここに残します。
毒猫ジャックさんのご意見だったと記憶しています。
 
 
 
 
 
 

父と子の夕食での会話 確率その他言葉の力

2010-12-23 08:46:30 | 子との対話
 
子 映画の時、毎回服を一枚持たされるの、うざい。服がじゃまなだけ、使ったことが一度もない。
 
父 子供に「うざい」と言われるのとても「うざい」な。
  映画館で寒くなったら困るだろ。
 
子 10回以上映画に行ったけど寒かったことは1回もない。
 
父 11回目の映画館が寒くないことは、過去の10回の経験からは言えないだろ。
 
子 それなら、先生は宿題をいつもしてこない生徒に、宿題を忘れるなと言えないよ。
 
父 簡単に予想できる悪い方の事態を想定して準備しておくのは、映画館に服を1枚持って行くのと同じ態度だよ。悪い方を予想して準備して助かったことは今までにあるだろ。保険と同じで使わないでいいんだよ。
 
子 映画では一回もない。服を余分に一枚持って行けというのは、高い保険に入れと言ってくるのと同じだよ。
 
父 そんなに、映画館に服を持って行くのがいやなら、君がこれからデートをする時に服を1枚もって行かずに行けばいい。お腹が痛くなることを祈っておこう。
  君がデートの時に寒くてお腹が痛くなりますよう~に。合掌
 
子 デートの時は、1枚服を持っていくよ。用意と比べてリスクが大きすぎるだろ。
 
父 デートの時と比べて、父と行く時は、リスクが低いということかい。父と映画に行くことははデートと比べて値打ちがないのかい。父はひょっとしたら明日に事故や脳梗塞で死んでしまうかもしれないよ。誰もが、等しく明日死ぬかもしれないよ。
 
子 明日死ぬことは決まっていないだろ。
 
父 明日死ぬ確率はとても低いし、誰も明日死ぬとは思っていないよ。でも死んでしまった人、分数の分子になった人は分母の確率は問題にならないよ。このために、毎回準備しておくんだ。一期一会というのはこういうことを言うんだよ。
 
 ここで中断した。デートと比べて父に値打ちがないことは、明白なのだろう。私もそうだ。理屈ではないがデートが大事だ。
 子は、まだデートをしたことがないと思う。初デートの時にお腹が痛くなるように私がお祈りしたことで、子はとても動揺し、その時が来たことを考えて身震いしたようだ。
 
 私の大人げない悪意を持った祈りの言葉に、不気味な力を感じたのかもしれない。
 子が、デートの時に本当に服を忘れなければいいが。その頃には、私の言うことは聞かなくなっているだろう。
 どうか自分で気がつきますように。 
 

父と子の対話

2010-11-10 07:20:24 | 子との対話
 我が家の夕食後の会話より、「ニワトリが先か、卵が先か。」
 
 子曰く
 「卵が先に生まれている。どのニワトリも卵から生まれ、ニワトリの遺伝が決まるのは卵の状態だ。ニワトリという種が生まれた際は、卵の状態で遺伝がきまるから卵が先に生まれている。」
 
 父曰く
 「ニワトリという遺伝情報はある日突然に決まるのではなく、進化の過程でゆっくりと決まる。むしろ、ある特徴を持つ鳥を人がニワトリと呼ぶようになったので、人がニワトリと名づけた状態からニワトリが生まれたのではないか。どの卵もニワトリから生まれたのではないのかなあ。」
 
 子曰く
 「ニワトリが先か、卵が先か。と言っているのは、ニワトリというフォルダが生まれたことを言っているのではなくて、生き物としてのニワトリか卵が生まれたのがどちらか先か尋ねているのでは。生き物としてのニワトリがいるなら、その遺伝の内容がどこかで決まったはず。その瞬間がニワトリの誕生で、それは卵で起きている。
 進化の過程で分岐した他の鳥の子孫はニワトリではないし、進化の過程でニワトリと呼ぶ種が生まれたとするなら、どこかでニワトリが生まれている。問いの内容では、はじめからニワトリと呼ぶ遺伝の内容が決まっていないと、問いが成立しない。問いが正しいなら、卵が先。」
 
 父曰く
 「。。。。。。。。」
 
*フォルダ(カテゴリー、分類のこと。パソコンでのフォルダの使い方がカテゴリーに似ているので、子はフォルダと呼んでいる。)