中国電力は31日、島根原子力発電所2号機(松江市)の運転管理に関する体制や手順など安全に稼働させるための認可を原子力規制委員会から得たと発表した。
12月の再稼働に向けて必要な3種類の審査は全て完了した。今後は安全対策工事とその確認を進める。10月に核燃料を入れる燃料装荷を予定している。
重大事故時も含めた原発の要員配置や安全対策設備の運用、所員の教育や訓練などに関する「原子炉施設保安規定」の変更認可を受けた。
「原子炉設置変更許可」と「工事計画認可」と合わせて3種類の許認可を受け、福島第1原発の事故後に設けられた新規制を満たすための審査を終えた。
同社は12月の再稼働に向けて安全対策工事を進めている。安全が確保されたことを確認しつつ、10月には燃料装荷を実施する。
島根県の丸山達也知事は同日、「中国電力には保安教育や訓練などを適切に行い、安全な運転に向けた能力の向上に努めてほしい」とのコメントを発表した。