トランプ前大統領は4日、南部ノースカロライナ州の集会に参加した=ロイター
【ワシントン=飛田臨太郎】
米共和党のトランプ前大統領は4日、イスラエルによるイランへの報復を巡り核施設を「攻撃すべきだ」との認識を示した。
否定的な考えを示した民主党のバイデン大統領を批判した。
11月の米大統領選に向けイランに強硬な姿勢を示し「強いリーダー像」をアピールする狙いがある。大統領選の激戦州の一つ、南部ノースカロライナ州の支持者との集会で語った。
バイデン氏は2日にイスラエルによる核施設への攻撃を支持するか聞かれ「答えはノーだ」と答えていた。トランプ氏は「(バイデン氏は)この答えとしては『まず核を攻撃し、残りのことは後で心配すればいい』と答えるべきだった」と述べた。
イスラエルのネタニヤフ首相はイランによる弾道ミサイルの攻撃を受け、報復する構えを示している。報復対象に核施設も含まれているとの見方が浮上する。トランプ氏はイスラエルに寄り添う姿勢を繰り返し強調する。
トランプ氏は激戦州である南部ジョージア州も4日、訪問した。ジョージアとノースカロライナはハリケーン「へリーン」が直撃し、被害が大きい。記者会見でバイデン政権の対応を「ひどく悪い」と非難した。
イスラエル軍は2024年10月1日、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラに対し、イスラエルと国境を接するレバノン南部で「限定的」な地上攻撃を始めたと発表しました。
その後、イスラエル軍は、イランがイスラエルに向けて同日にミサイルを発射したと発表しました。最新ニュースと解説記事をまとめました。
日経記事2024.10.05より引用