(CNN)
イスラエル軍は5日も、レバノンの首都ベイルート南部への空爆を続行した。
レバノン治安筋によれば、同国のイスラム教シーア派組織ヒズボラの後継候補とみられる人物の消息が途絶えている。
イスラエル軍は5日、ベイルート南部の空港近くの住宅地に複数のミサイルを撃ち込んだ。
この地区にはヒズボラの本部があり、同国軍の集中的な空爆が続いている。
レバノン政府によると、同国ではイスラエル軍の攻撃による死者が1400人を超え、人道危機が発生している。
イスラエル軍によれば、これに対してヒズボラは5日、イスラエル側に約130発の飛翔(ひしょう)体を発射した。
CNNが5日、レバノン治安筋から得た情報によると、先月殺害されたヒズボラの最高指導者、ナスララ師の有力な後継候補と目されてきたサフィエディン師が4日、ベイルートで空爆の標的となり、その後消息が途絶えた。
また、イスラム組織ハマスは5日までに、同組織の軍事部門「カッサム旅団」のレバノン支部を率いていた幹部が、レバノン北部トリポリに対するイスラエル軍の空爆で死亡したことを確認した。
イスラエル軍はレバノンへの空爆に加え、地上作戦も続行中。軍報道官は、これまでにヒズボラの武器や建物、地下インフラなど2000以上の標的を破壊したと述べた。
イスラエル当局は5日、自国の民家に対するヒズボラのロケット弾攻撃などに対抗しているとも発表した。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスによる奇襲攻撃から1年になる7日を前に、同国が七つの前線で戦闘を続けていると述べた。
イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区でも5日の日没後、北部と中部でハマス戦闘員を狙ったとされる空爆を実施。数人の死者が報告された。