ジョン・W・ホールの日本史学
イ、プリンストン大学とエール大学は、アメリカ東部コネチカット州ニューヘブンという街にあり、ハ-バード大学、プリンストン大学と並び三番目に古い歴史を持つ、「アイヴィー・リーグ」の名門私立大学です。
イエール大学の日本研究の拠点は、東アジア研究評議会(CEAS)で、1961年に設立されました。 CEASは、ゥエール大学国際地域センターの中の一組織であり、日本だけではなく、韓国、中国の地域研究も行っています。
このCEASでは、海軍日本語学校で日本語を習得した、ジョン・W・ホール教授が長らく日本史(田沼意次の研究やン本の江戸幕府以前の歴史)を教えてました。
ホールは日本で宣教師の息子として生まれ、アマースト大学を卒業した後、同志社大学で学んだ知日派で、1976年には、日本の国際交流基金賞を受賞しています。
現在でも、ホール日本史学がアメリカの日本史研究の基本教科書となっています。
現在のCEASの研究者の攻勢を見ると、その中心は、歴史・文化といった人文学に偏っているようです。 研究所長も、日本史・仏教史の専門家です。
その中で異彩を放っているのが、国際経済と日本経済の専門家の、浜田宏一(はまだこういち)経済学部教授です。
『日本経済新聞』の「経済学教室」などにしばしば寄稿し、日本経済の改革を主張している彼は、東京大学から引き抜かれ、終身雇用教授(テニア)の地位で迎えられてます。