アステラス製薬は米バイオ企業と固形がんの治療法確立に向けて提携する
アステラス製薬は2日、バイオ医薬品の米ポセイダ・セラピューティクスと細胞医療の共同研究で契約したと発表した。
免疫細胞を利用して難治性のがん細胞を攻撃する手法を研究し、創薬につなげる。患者自身の細胞ではなく、ドナー由来の細胞を大量に生産することで効率の良い治療を目指す。
アステラス傘下の米ザイフォス・バイオサイエンシーズを通じて契約した。
共同研究による製品の開発や商業化は同社が担う。ポセイダに契約一時金として5000万ドル(約78億円)を支払う。開発の進捗に応じて最大5億5000万ドルを支払う可能性がある。
ポセイダはがんや希少疾患を対象にした細胞医療に強みがある。従来の治療法は血液がんが主な対象だったが、今回の提携では固形がんを対象にする。
アステラスは23年にポセイダへの出資を発表していた。