岸田文雄首相は1日、石川県での震度7の地震について「津波が予想される地方では一刻も早い避難をお願いする」と述べた。引き続き強い地震に注意を呼びかけた。首相官邸で記者団に語った。
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地方自治体と連携して人命第一に政府一体で対応することなどを指示したと明らかにした。関係閣僚らへ地域住民の避難を徹底するよう求めた。
①国民への津波や避難などに関する情報提供を適時的確に行うとともに住民避難などの被害防止の措置を徹底
すること
②早急に被害状況を把握すること
③地方自治体とも緊密に連携し人命第一の方針のもと、政府一体となって被災者の救命・救助等の災害応急対
策に全力で取り組むこと――の3点を指示した。
石川県の馳浩知事も首相に先立ち官邸に入った。首相官邸で記者団に「林芳正官房長官と一緒に情報共有して対応したい」と説明した。
林氏は記者会見で、石川県で発生した震度7の地震に関し震度7程度の地震へ引き続き注意するよう強調した。「原発の異常はない」と語り、人命などの被害は確認中と説明した。津波に備えて高台などへの避難を促した。
「被害状況の把握を進め、自治体と緊密に連携を図りながら、警察、消防、自衛隊、海上保安庁を中心に、救命・救助活動を最優先に、災害応急対策に全力で取り組む」と話した。
首相官邸には地震発生直後から林氏のほか松村祥史防災相、村井英樹官房副長官らが集まって、情報収集などの対応にあたった。
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日経記事 2024.1.1より引用