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日銀、23年度のオペ回数15%減 異次元緩和の最終年

2024-06-11 09:49:12 | 日本経済・金融・給料・年金制度



 

日銀は4日、2023年度のオペレーション(公開市場操作)の実施回数が1340回だったと明らかにした。

最多だった前の年度から15%減り、比較可能な12年度以降で3番目の多さだった。24年3月に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を終えるまでは、金利の引き下げを狙い国債を大量に買い入れてきた。

 

同日公表した調査論文「23年度の金融市場調節」で明らかにした。内訳別では国債買い入れが585回と、22年度から26%減った。22年度は海外勢を中心にした国債売りに対抗するため買い入れが増えていた経緯がある。

日銀は23年7月と10月にYCCの運用を柔軟化した。7月の決定後に長期金利が上昇し、日銀は定例オペに加えて臨時の買い入れを実施した。当時の運用について論文では「やや速いスピードで金利上昇がみられた際には機動的なオペを実施するとの見方が市場参加者に浸透し、9月初めまで長期金利は総じて安定的に推移した」と振り返った。

 

23年秋ごろにも米金利の上昇や日銀の政策修正への思惑から長期金利に上昇圧力がかかり、臨時の買い入れで金利上昇のスピードを抑制した。4〜6月ごろに月7兆円程度だった買い入れ額は、10月に一時的に月9兆円程度まで膨らんだ。

11月から12月にかけては、市場で需給が引き締まったため国債買い入れを段階的に減額し「(引き締まりは)いくぶん緩和された」と評価。債券市場については「(柔軟化後)機能度は改善傾向にある。もっとも、取引高はなお低位にとどまり、市場機能の改善は道半ば」と分析した。

 

日銀は24年3月にYCCを終えてからもおおむね同程度の金額で国債を買い入れている。将来的にはさらに買い入れを減額していく方針を示しており、市場では具体的なペースや金額が注目されている。

 

 

日経記事2024.06.04より引用

 

 


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