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ロスチャイルド財閥ー238 ナポレオンのプロシア侵攻とヴィルヘルム9世の資産隠し

2023-11-05 08:43:29 | 国際政治・財閥

 

 

ロスチャイルド財閥-237 三男ネイサン イギリス・マンチェスターに派遣https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2d137df07bb86c88075df556d2008689
からの続き

 

 

その頃の交通手段は駅馬車くらいのものであり、フランクフルトからマンチェスターまでの旅行はもちろん、情報交換も容易な事ではありませんでした。

ドーバー海峡を渡ってパリとロンドン間に片道4、5日かかった頃ですから、それより遠いフランクフルトとマンチェスター間は天候に恵まれても片道一週間はかかりました。

フランクフルトの兄弟の手の空いていないときは、ロスチャイルド商会の信用のおける従業員が飛脚として手紙や手形をもって往復しました。

 

マイヤーは、これらの手紙をイディッシュ語に暗号めいた約束事を組み合わせてしたため、決して署名することはありませんでした。 イディッシュ語というのはドイツ語を基礎に、北部ヨーロッパのユダヤ人に間に成立した言葉で、表記は右から左へと書くヘブライ語です。

従って宇陀野人以外にはチンプンカンプンです。 強盗が出ないでもないし、商売敵がどんな手段に訴えないかもしれないというわけで編み出したこの秘密保持の手法は、.一族の間で近年まで続けられていました。

 

手堅く、しかし大胆な商売で、ロスチャイルド商会が隣国フランスの革命の混乱をむしろ追い風にして地歩を固めつつあったとき、一大ピンチが訪れます。

コルシカ生まれの風雲児ナポレオン・ボナパルトがフランスの実権を握り、プロシアに攻め込んできたのです。 1806年10月の事で、ヴィルヘルム9世までがフランス兵が居城に迫ったために馬車で北方に逃げざる得なくなりました。


この時、王妃の実家であるデンマークに隠れたヴィルヘルム9世の財産の管財人として、隠密にマイヤーが選ばれました。戦乱の異常下で、大手銀行のようなところでは却って危ないということでロスチャイルド商会に白羽の矢が立ったのです。

それまでの実績で信用を得ていたことはいうまでもありません。ナポレオン軍の占領下にもかかわらず、ロスチャイルド商会はこの任務を見事に果たしました。 

別の人物の手で隠された宝石類は見つかり押収されてしまいましたが、ロスチャイルド商会が隠すよう頼まれた現金60万ポンドはブドウ酒樽に入れて秘密の場所に隠され、ナポレオンの失脚で1814年にヴィルヘルム9世が領地に戻ったとき、ソックリそのまま樽ごと返却されました。


諸侯への巨額の貸付金もロスチャイルド書記が管理することにより、マイヤーとその息子たちがヨーロッパ中を走り回って平時さながら回収し、ナポレオン軍の目を盗んで隠棲するヴィルヘルム9世に届けられました。

もちろん占領軍であるナポレオン政府はヴィルヘルム9世のすべての資産と債権はフランスの物であると広告して、あらゆる手段で接収しようとしました。

フランクフルトのロスチャイルド商会も捜索され、帳簿を調べられました。 しかしマイヤーーたちがフランスに敵対する商行為を行っているという証拠をつかむことは出来ませんでした。 尻尾をつかまれないよう巧妙な二重帳簿おつくっていたのです。

 

 

ヨーロッパで唯一、フランスに敵対するイギリスを痛めつけるために、ナポレオンは1806年イギリスとの貿易をいっさい禁止する大陸封鎖令を出しました。 これがロスチャイルドにとって千載一遇チャンスになりました。

コーヒーや砂糖、煙草、綿製品などイギリスとその植民地からの商品が、封鎖令のために底をついて暴騰したのをみたマイヤーとその息子たちは、既に確立していたルートでそれらの物資を大々的に大陸に運んで売り捌きました。

フランスにとっては密輸ですが、物資の不足に悩む人々にとっては干天の慈雨でした。イギリスではこれらの品々は販路を失って暴落しており、その頃mンチェスターからロンドンに移り住んでいたネイサンは、これを買いたたき大陸の海岸に陸揚げし、アムシェルら別の兄弟たちがこの禁製品を受け取り販売したのです。

これらは、べらぼ高値でも飛ぶように売れて巨大な利益をもたらしました。 取り締まりをすべき沿岸警備のフランス兵は、ロスチャイルド一族にたっぷりと鼻薬をかがされていたのです。

 

 

 

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ロスチャイルド財閥-237 三男ネイサン イギリス・マンチェスターに派遣

2023-11-05 01:46:10 | 国際政治・財閥

 

 

ロスチャイルド財閥-236 極貧からのスタート
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からの続き

マイヤーには五人の息子たちがいました。 
アムシェル、サロモン、ネイサン、カール、ヤコブ(後に改名してジェームズ)。

立派な青年に育ちつつあるこの5人に仕事を見習わせながら、マイヤーはヴィルヘルム9世のヨーロッパ最大の金庫管理業務に本格的に食い込み、利益を上げる壮大な構想を練りました。 

ヴィルヘルム9世は、イギリスから傭兵代金を小切手で受け取っています。 ロスチャイルド商会はこの小切手を割り引いている(現金化している)だけですが、小切手をイギリスで購入する綿製品の支払いに直接使って商売すれば、単に割引(現金化)するより、2倍から3倍の利益を生みます。

そうなると手形割引の手数料も安くできるから、大銀行との競争でも優位に立てると考えました。 凄いのは200年も前にこのアイデアを思い付いただけでなく、これを粘り強く実際に行動に売ゥしたところにあります。


マイヤーは、先ず長男のアムシェル、次男のサロモンをヴィルヘルムスホーヘ宮殿に差し向けてサービスに務め、これまで以上に多額の小切手の割引業務を回してくれるよう求めました。

この作戦が見事に当たり、ちょうどフランス革命の年の1789年から、ロスチャイルド商会は大銀行と肩を並べて正式な宮廷の金融機関に加えられ、対外借款の仕事に携わるようになります。

 


そして10年後、三男ネイサンをイギリスの繊維産業都市マンチェスターに送り込みました。 イギリスではフランスやドイツよりも早く繊維産業を手始めに産業革命による大量生産が始まっており、その中心がランカシャー州の工業都市マンチェスターでした。

そこにネイサン」を駐在させて、綿製品の買い付けに当たらせたのです。 パリでの革命の騒ぎはドイツにも影響を拡げて、流通の混乱のために必需品である綿製品はどこでも高騰していました。

ここに目を付けたロスチャイルド商会は、マンチェスターでこれまで以上に安く、大量に買い付けてドイツに直送し、莫大な利益を上げました。 

ネイサンはその過程で中間マージンを徹底的に圧縮するために、買い付けだけでなく、綿糸から染色のための藍の売買まで手掛けて総合的な綿製品業者になりました。

 

もちろん、原資はヴィルヘルム9世の小切手で、その割引手数料ががっぽりと入ったことは言うまでもありませんが、ネイサンは収入を株や債券に投資して回転させ、儲けた金で両替などの金融業にも手を広げていきました。

ネイサンは特にエネルギッシュで、メモも取らずにいくらでも数字を覚えられるほど頭の良い青年だったようです。 そして綿製品などの輸出入の利益に魅力がなくなったと考えた1804年、ネイサンは銀行家になる夢を胸にロンドンの金融街シティに姿を現しました。

ロスチャイルド家のお家芸である独特の国境を超えた、グローバル金融ネットワークがいよいよ動き始めたのです。

 

 

*最近、日本で円安、物価高で頭の悪い阿呆共(有料サイト〇〇出版、〇〇放送局、野党、お馬鹿youtuber)が、馬鹿丸出しで政権批判し、日本経済崩壊と騒いでいますが、現実は日経平均は過去最高でバブル期並み、そして最高益の企業の方が多いのが現実です。

世の中には彼らのようなアホと、運命の環境を受け止め、前向きに考え、大成功をしている人たちが多くいます。本当にビジネス経験のない、世間知らずのお馬鹿な、思い込みの強いおっさんたちが言論界に多いのは困ったものです。アホは君たちだけであるといい加減認識しなさい。

だから、君たちはロスチャイルドのような成功者になれず、いつまでも貧乏。 

何事も、失敗の原因の本質は無知と、根拠なき思い込みと根拠なき楽観!』  Renaissancejapan

 

 

 

 

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