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ローマ新教皇(教皇名レオ14世、)にプレボスト氏 初の米国出身(日経2025.5.9)

2025-05-09 02:58:23 | 哲学・宗教・思想


プレボスト枢機卿(23年、バチカン市)=ロイター

 

【ウィーン=金子夏樹】

ローマ教皇庁(バチカン)は8日の教皇選挙会(コンクラーベ)で、次期ローマ教皇に米国出身のロバート・フランシス・プレボスト枢機卿を選出した。

米CNNなどによると、初の米国出身の教皇となる。リベラル派と保守派の対立が深まった教会内で、分断の修復を担う。

267代目の教皇となるプレボスト氏は8日に始まった4回目の投票で、3分の2を超える票を獲得した。教皇名にはレオ14世を選んだ。バチカンは近く教皇の戴冠式を開催する。


キリスト教徒が額に灰の十字を描く「灰の水曜日」とは? 多くの人が嗜好品を断つ、復活祭までの40日間にわたる四旬節(2025.3.5)

2025-03-08 20:54:39 | 哲学・宗教・思想

額に灰の十字を描き、灰の水曜日の伝統的な儀式に出席する女性。復活祭までの40日間にわたる四旬節の始まりを告げる。コスタリカの首都サンホセのメトロポリタン大聖堂で撮影。(PHOTOGRAPH BY JUAN CARLOS ULATE, REUTERS)
額に灰の十字を描き、灰の水曜日の伝統的な儀式に出席する女性。
復活祭までの40日間にわたる四旬節の始まりを告げる。
コスタリカの首都サンホセのメトロポリタン大聖堂で撮影。

 

 

なぜキリスト教徒は年に一度、自分の額に灰で十字を描くのだろう? それは、「灰の水曜日」を祝うためだ。

灰の水曜日は、多くのキリスト教徒にとって、復活祭(イースター)まで40日にわたってざんげと内省を行う四旬節の初日にあたる。それでは、灰の十字や断食を特徴とする、この祝日について紹介しよう。

 

(参考記事:「復活祭はウサギならぬフクロウサギに注目、豪の危急種」

 

 

灰の水曜日はいつ?

 灰の水曜日となるのは、世界中のキリスト教徒の間でイエス・キリストが復活した日と信じられている復活祭の日から6週間半前の水曜日(日曜日は四旬節の40日間にカウントされない)。

2025年の灰の水曜日は、3月5日だ。

 

(参考記事:「リエカのカーニバル、2月ベストフォト」

 

しかし、東方教会と西方教会では、四旬節の始まりの日が異なる。

西方教会では、灰の水曜日に四旬節が始まる。東方教会では、四旬節は復活祭の7週間前の月曜日に始まり、灰の水曜日は行われない。

 

(参考記事:「冬至:天文と歴史とトリビア」

 

灰の水曜日の起源は?

四旬節の起源は西暦325年までさかのぼる。

当時、四旬節は洗礼の準備期間として広く利用されていた。40日という期間は、キリストが洗礼を受けた後、公生活を始める前に荒野を旅したとき、40日にわたって断食したことにちなむ。

 

キリスト教徒の間では、キリストはこの40日間、神から精神性と誘惑に耐える力を試されたと考えられている。



フィリピンの首都マニラの教会で、灰の水曜日に祈りをささげるカトリック教徒。2019年3月6日撮影。(PHOTOGRAPH BY TED ALJIBE, AFP/GETTY)
フィリピンの首都マニラの教会で、灰の水曜日に祈りをささげるカトリック教徒。2019年3月6日撮影。

 

現在、キリスト教徒は四旬節にざんげと内省を行う。

その初日である灰の水曜日には、死すべき運命と罪のざんげを意味する灰の十字を額に描く。

 

朝のミサで聖職者によって描かれ、多くの場合、「あなたは土からつくられ、土に返ることを忘れてはいけない」という短い祈りがささげられる。多くの人は灰の十字を付けたまま一日を過ごす。

 灰そのものは、キリストが十字架にかけられ復活する1週間前にエルサレムに入城したことを記念するパームサンデーに使用したヤシの葉を燃やしてつくったものだ。エルサレムの住民はヤシの葉を振って、キリストを歓迎したと信じられている。

 

 

四旬節の決意

 灰の水曜日は、自己改善の時期と考えられている四旬節を方向付ける日だ。キリスト教徒はもともと、四旬節の期間中、一日一食しか許されておらず、肉や魚を食べることを禁じられていた。

この伝統は第2次世界大戦のころ、カトリック教会によって緩和された。

 

(参考記事:「100万人の祝祭『マルディグラ』について知っておきたい10のこと」

四旬節の期間中、金曜日に厳格な断食を行う人もいるが、多くの人はアルコールやソーシャルメディアなどの嗜好(しこう)品を断つ。

 
 
ギャラリー:謎に包まれたイエス・キリストの最期の日々 写真と画像16点(写真クリックでギャラリーページへ)
ギャラリー:謎に包まれたイエス・キリストの最期の日々 写真と画像16点
 
カラヴァッジョの影響を受けたオランダ人画家ヘリット・ファン・ホントホルストは、
1617年頃に『カイアファの前のキリスト』を描いた。(PHOTOGRAPH BY PANTHEON STUDIOS, INC.)
 


 
 
 
 
イエス・キリストの教えを信条とするキリスト教は、全世界に約20億人の信者を抱える。
キリストの物語、キリスト教の起源、世界最大の宗教に成長した経緯について学ぼう。(解説は英語です)
 
 
 
ナショナルジオグラフィック記事 2025.3.8より引用