ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

こんなことがある

2020-01-22 | 不思議

ピム・ヴァン・ロンメル医学博士著「生命を超えた意識:臨死体験の科学」

(New York: HarperCollins, 2010)

 

 

 

ヴィッキーは1951年に非常に時期尚早に未熟児で生まれた。当時の原始的な保育器の非常に高い酸素濃度により眼球と視神経が損傷し、その後すぐに後頭葉の視覚皮質が萎縮した。

 

「私は光も、影も、何も見たことがありません。多くの人は私が黒を見ているかどうか尋ねます。いいえ、黒は見えません。何も見えていません。そして、私の夢では視覚的なことを見られません。味、感触、音、匂いだけです。何の視覚的なことはないのです。」

 

1973年、ヴィッキーは深刻な自動車事故に遭い、昏睡状態に陥り、頭蓋骨骨折と重度の脳震盪、首と背中の脊椎骨折、足の骨折という怪我を負った。

 

「次に覚えているのは、ハーバービューメディカルセンターにいて、その時(自分の身に起きていることを)上から見下ろしていたことです。そして、物事を視覚的に見ることに慣れていないので、恐ろしかったです。そして最初はかなり怖かったです!そして、ついに私は自分のしている結婚指輪と髪の毛を認識しました。私は考えました:下に見えるこれは私の体だろうか? 私は死んでいるのだろうか? 彼らは『彼女を蘇生できない、彼女を蘇生できない!』と言い続けていました。彼らは私がさきほど発見した自分の体(の蘇生)に必死に取り組んでいたのですが、私は自分の体から離脱していて、それだから何?というふうに思ったのです。そしてこれらの人々が何故そんなに怒っているかのように狼狽しているのか、と思いました。そう思った途端、私はまるでそこに何もないかのように天井を抜け出たのです。何かにぶつかるのでは、と心配せずに、そのように自由であるのは素晴らしいことで、そして、私は自分がどこへ行くのかを知っていました。それから、えも言われぬこの素晴らしい風鈴が聞え、最も素晴らしい音でした。非常に低い音から非常に高い音まであるのでした。私がこのエリアに近づいたとき、木々があり、鳥とかなりの数の人がいましたが、すべて皆、光で作られているのを私は見ることができました、そしてそれは信じられないほど、本当に美しく、私はこの経験に非常に圧倒されました、何故なら、私には光がどのようなものか本当に想像できなかったからです。私はまだ、これについて話すとき、非常に感情的になってしまいます。 。 。そこで私が持ちたいと願っていたどんな知識もが、私にもたらせられたからです。 」

 

 

さらにヴァンロンメル博士は、ヴィッキーの経験の一部について、彼女が以前の知り合いと出会った(そして見た)ことの要約を引用している。

 

その人々は5名である。デビーとダイアンはヴィッキーの盲学校の学友であり、ずっと前にそれぞれ11歳と6歳で亡くなっていた。生きていた時は、彼ら両方とも重度の知能発達障害で盲目だったが、ここでは明るく、美しく、健康で、生き生きと見えた。彼らはもはや子供ではなく、ヴィッキーが言うには、「彼らの人生最良の時」にいた。さらに、ヴィッキーは彼女の子供時代に世話をしてくれ、とうに亡くなった二人、ズィルク夫妻を見た。最後に、ヴィッキーの祖母がいた。彼女は本質的にヴィッキーを育て、この事件のわずか2年前に亡くなっていた。しかし、祖母は他の誰よりもずっと後ろにいて、ヴィッキーを抱きしめようとしていた。

 

最後に、ヴィッキーは彼女の体に再び入る義務があった。

 

「そして、私は送り返され、自分の体に戻りました。それは耐え難いほど痛みがあり、非常に重く、とても気分が悪いことだったのを覚えています。 」

 

オランダの医師で心臓病専門研究者であるヴァンロンメル博士は、ヴィッキーの事例についてコメントしている。

 

「眼球と視神経の萎縮の結果として生まれつき盲目であり、視覚大脳皮質が発達していない人が、それにもかかわらず、人と周囲を見ることができるというのは、重要な疑問を提起します。この女性は、深刻な交通事故で受けた脳の損傷によって昏睡状態になった瞬間に、体の外側とその上の位置からどうやって自分の体を見えたのでしょうか。彼女は全く見ることができなかった(視覚障害者である)のに、です。その上、彼女は体を出た外側の位置から物事を知覚しています。彼女はどうやってこれをしたのでしょうか?これは何が影響したのでしょうか? 彼女は昏睡状態でどうやって自分の認識に気づけたのでしょうか? 現在の医学知識によれば、これは不可能です。ヴィッキーや他の臨死体験者の視覚障碍者の話は、科学者に意識と脳の関係についての新しい考え方を模索させています。報告されたヴィッキーの観察結果は、知覚や機能的(視覚)大脳皮質による産物ではなく、検証可能な側面を考えれば想像力の産物でもありませんでした。」

 

 

 

 

 

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (biko)
2020-01-22 02:13:46
読者登録ありがとうございました。

私のほうも読者登録させていただきましたが、「初めまして」ではなく、以前のblogでも読者登録をさせていただいていましたから、「お久しぶり」ですね。

さっそく今日も素晴らしい記事を読ませていただくことができました。

お話自体も感動的だったのでしたが、それより、幽体離脱が実際にあるということに感動させていただきました。

またこれからも貴blog記事を楽しみに読ませていただきますね。

ということで、よろしくお願いいたします。
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Biko様 (ままちゃん)
2020-01-22 02:47:42
ありがとうございました。

ずっと登録していたと思ったのですが、今日新しいブログ名であるのを発見し、早速登録しました。ずっと今までどうなさっていらっしゃるか考えていましたが、お元気そうで何よりです。

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感覚の不思議 (orangetea_yn)
2020-01-23 00:38:22
見る経験がないヴィッキーさんが、純粋に感じた臨死体験。見ることに怖さを感じるなど、とても興味深い内容を読ませていただきました。

ありがとうございました。
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信じます。 (ハブグレジュンタのマミー)
2020-01-23 07:31:39
明後日は怖ーいコロナウイルスを連れた中国人で満載の日本に行ってきます。
私はアフターライフを信じている一人ですが、これと言って理由はありません。私の人生がこれで終わると思うのが嫌からでしょうね。でもまた友達や母親(父親ではないですね)に会いたいです。
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orangetea_yn様 (ままちゃん)
2020-01-24 01:36:42
コメントをありがとうございました。
こうした経験はかなり多くの方々が共有されているようです。医学や科学で四角四面に定義づけられないことは、だからと言って起こらないのではなく、実際には頻繁に起こっていると思います。案外なにかを「信ずる」ことで、不可能が可能になるのかもしれません。
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ハブグレジュンタのマミー様 (ままちゃん)
2020-01-24 01:45:56
コメントをありがとうございました。
いよいよ明日に迫りましたね。どうぞお気をつけてご無事でいらしてください。陰暦のお正月をわざわざ横浜の中華街で祝う中国本土からの人々が、どっと押し寄せてくる、と聞きました。それでなくとも先日横浜に住む中国人の方が武漢滞在後帰日、罹患して入国していたのが判明しましたから、横浜中区に住む姉は、心配しているようです。こうしたパンダミックなものになりそうな気配の病に対して、その時期だけでも入国禁止などの措置を取れたら、と思いますが、「外交」や「政治」がからんできて、自国民を守れないもどかしさが残念ですね。昨今はなんでも「差別」につながるようですし、自国民を守りたい、ということさえ、批判されてしまうのですから。

マミー様御家族の楽しい日本旅行が充実したものであるように、と願っております。
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