あのベンチを見つけた末娘
後に結婚することになった人とのデートで、最初に観た映画は、印象深いものだ。夫と私の最初の映画は、Close Encounters of The Third Kind(邦題は、未知との遭遇)である。スタートレックにもスターワーズにも、全く興味がなかったのに、この映画は大好きだ。その次に観た映画も大好きな作品。二ール・サイモンのThe Goodbye Girlである。これはChic Flics(女性観客をターゲットにしたロマンチックコメディやドラマ)だが、主演のリチャード・ドライファスがアカデミー主演賞を受賞したくらいよく出来ている映画だと思う。と言うことは、私は彼の演技が好きで、この二作を選んで二人で観に行ったのかもしれない。
とにかくあの頃は映画は、今ほど高くなく学生の身分でも、簡単に観にいけた。勤める大学の敷地の果てに、新しい映画館ができたが、そこは、ゆったりして、綺麗なので、最近よく利用するが、火曜日は一日中ひとり5ドル50セントで入場できる。火曜日が暇であれば、の人に限るが。
子供達にも、そんな思い出に残る映画デートがある。長女は、Shallow Hal (愛しのローズマリー)だと言った。これには笑いこけた。長女夫婦らしい。三男はWalk The Line (ウォーク・ザ・ライン)で、まとも。息子たちはこの映画から、皆ジョニー・キャッシュのファンになったが、彼はこの映画の二年前に亡くなっている。長男はディズ二ーのUp! (カールじいさんの空飛ぶ家)で、彼女も気に入り、クリスマスのプレゼントに彼女は長男にUp!のお手製のスクラップブックをあげた。あのソーダボトルのキャップのピンも入手して、結婚披露宴の時、背広につけていたくらい、気に入っていた。この映画は、誰でも苦痛なく観ることができると思う。
当時ハワイの大学生だった次男と妻は、なんとデートで映画には行っていなかった。そりゃあ、外へ出れば、魅惑的なビーチだったから、無理はない。結婚して初めて二人で行った映画は、Skyfall(007スカイフォール)だと言う。そして末娘は、Where The Wild Things Are (かいじゅうたちのいるところ)。ご存知のように、モーリス・センダックの多くの作品はアメリカの子供達に好かれ、愛されている。私はこのWhere The Wild Things Areの怪獣のコスチュームを依頼されて制作したことがあり、フェイクファーを扱うのに苦労したのを思い出す。
映画の筋はともかく(主人公のトム・ハンセンの。。。いや、ここでは言わないほうがいいだろう)500 Days of Summer (500日のサマー)に使われたベンチを偶然見つけた末娘夫婦は、なんとなくそのベンチに思いいれがあるらしい。その映画が二人の最初のデート映画だと思っていたが、封切られた時、娘はイスラエルに行っていたので、見逃していると言う。この映画は、ダイアローグを楽しむタイプの映画である。
私は見終わって憂鬱になる映画も、たまにはいいが、Simpleton(阿呆)なので、ああ、面白かった、センスのいい映画だった、と幸福になる物が好きである。ハッピーエンディングを好むのは、現実でしっかりと悲しいことは見ているからだろうな。さて、貴方の思い出のデート映画は?
あのベンチに座る末娘の夫
その映画を観に行く為出かけたのでなく
偶然 映画館の前を通りかかり、、、、
私の記憶では100円映画だった事も観に行った理由のように思います。 笑
でもあの映画で歌われたニールヤングの歌を聴くと
”俺たちの歌だ” と
今も主人が云ううんですよね 笑