ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

結婚記念日のキルト

2019-03-22 | 国際恋愛・結婚

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ほとんどの若い夫婦と同様に、夫と私は、結婚1周年の記念日に贅沢な贈り物をするためのお金を持っていなかった。私たちはしゃれた詩の書かれた思いやりのある結婚記念日カードを交換し、家で手料理の食事を楽しみ、テレビの前でロマンチック・コメディを見ることに満足していた。お互いの存在を楽しむことができるだけで十分だった。私たちは愛し合っていたし、地上のどんな贈り物も私たちのお互いへの愛に近づくことさえできないほど意味がなかった。


だから郵便配達員がドアをノックしたとき、私の母からの中型の小包を見て非常に驚いた。箱の中に何がはいっているのか、好奇心と期待で、すぐに箱を開けると私の目はそれを見て、涙で溢れた。箱の中には、母が手作りし、きちんと折り畳んだキルトがあった。ライラック色と白の生地が、交互に絡み合った模様のキルトで、金の糸でステッチされていた。裏地は私のウェディングブーケと同じ美しい小さな紫色の花だった。


このゴージャスなキルトに添えられていたのは母からのメモだった:「ステファニーとコーリー、幸せな記念日を!あなた自身の『結婚指輪』のキルトを贈ります。紫色はもちろんあなたの結婚式の色でした、そして金色の糸はあなたたち2人が結婚式で交換した金の指輪を表します。寒い時期には、このキルトで二人は暖かくして、誓いを述べたあの日のことを思い出してくださいね。愛をこめて。母より。」


私は言葉に表せないほど感動した。 母は、私たちがその年の結婚記念日を豪華に楽しむお金を持っていなかったことを知っており、そして私は母がそのような美しいキルトのための材料に使うお金を持っていなかったことを知っていた。 それでも母はこれを作れるように、犠牲を払っただろうことを私は知っていた。 そのような細かななキルトを手縫いするのにかかった時間を思うだけでも気が遠くなるようだった。 母が長い一日を仕事で費やしてから帰宅し、夜が更けるまで起きていて、この繊細なキルトのパッチワークの小さな布同士を慎重に縫い合わせている姿を私は脳に描いた。 夫と私は、ひとステッチごとに母の愛がキルトに縫い付けられていることがわかった。 どのような贈り物がそのような本物の贈り物と比べられるだろうか。


夫と私が最初の結婚記念日を祝ってからもう何年も経ったが、私たちのどちらもあの時受け取った美しいキルトを忘れていない。夫はいつも、私が今までに受け取った最高の結婚記念日プレゼントは彼からではなく私の母親からだった、と冗談を言い、そして私は彼に同意する。


ーステファニー・スペックさんの思い出から。



weddingrings.blogspot.com

結婚指輪パターンのキルト




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