ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

柴犬のタカ

2021-02-05 | アメリカ事情

 

 

 

2018年10月23日、ジョージア州で住宅火災が発生した。家族は子供たちを連れ出す時間はあったが、9歳の柴犬タカを連れ出す時間はなかった。火事はポーチ全体を焼いたために床が崩れ、タカは床下に落ちてしまったのだ。それでもタカは隣人宅に駆け寄ることができた。犬が大火傷を負っているを見て、隣人たちはパニックになり、フェイスブックのケアモアアニマルホスピタルの獣医であるクリスタル・レスリーに連絡をした。

「写真を見たとき、すぐに連絡者に電話し、緊急にタカを私の元に連れてくるように言いました。」と獣医のクリスタル・レスリーは言う。 「タカが助けられることを知り、即座に隣人たちはタカを連れてきました。タカを見たとき、この犬からはまだ煙が出ていました。タカほど深刻な火傷の犠牲者に出会ったことは一度もありませんでした。彼がこのひどい火傷を生き抜けないのではと恐れました。」

火傷の痛みでタカは触れられるたび叫ばずにはいられなかったので、まずはタカを鎮静させて彼の怪我を調べた。これが大変な仕事になるだろうと気づいたが、レスリー獣医師はこの犬を助けることを決心した。

頭、顔、背中、四肢に深い火傷を負っていたため、24時間のケアが必要だった。

タカが必要とした医療(高額な治療費)のために、彼の飼い主はタカを獣医に引き渡すことに同意し、署名した。飼い主はタカの怪我の程とその適切な治療を施せないために後日タカを取り戻さないことを選んだ。

「私は毎日タカを家に連れて帰っていたので、結局私は彼と別れることができないことに気づきました」とクリスタル・レスリーは言った。タカが正式にレスリー獣医師の飼い犬になったのはその時だった。 「数ヶ月に亘る回復とそのニュースが地域社会に与えた後、私は火傷治療センターの看護師から、タカが火傷を負った子供たちを訪問し、小児患者たちと通じるものがあり、その訪問によって勇気づけがあるだろうと望んでいると言う連絡を受けました。」

彼女は、タカの性格がこの仕事にぴったりであるのをすでに知っていた。 「タカは子供と人々を愛しています」と彼女は言う。彼女はタカがひょうきんさと愛らしさを完璧に備えた存在だと説明する。 「私はそれについて考え、彼は特別すぎて世界と共有できないわけがないと判断しました。」

タカはセラピードッグのトレーニングテストを受け、見事合格した。

「タカが子供や自分が経験したのと同じ経験をした人にとって、トンネルの終わりに励ましや少なくとも光になる可能性があることを確認させてくれ、これが彼が与えられるすべてであるということです」とレスリーは言った。

 

タカはケアモアアニマルホスピタルで数ヶ月に亘る治療の間に休んでいるところ。

写真はケアモアアニマルホスピタル提供。

 

タカと獣医師のクリスタル・レスリー。健気で人を愛するタカは、本当に可愛い。

写真はケアモアアニマルホスピタル提供。

 

ーAmerican Kennel Club NewsBy Miranda Carney, Aug 08, 2019

 


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