リアルタイム・メヒコ その後

2015年7月から。en Mexicoメヒコ。
2017年7月帰国

べったり、したくはない、よね。

2015-06-01 | 演劇,映画,アート
燐光群「屋根裏」に、イ ジュウォン さんという役者さんが出演していて

多分 イさんの母語は日本語ではなくて
だから(なのかどうか、たぶん)発話すること自体と、
発話される意味内容というかそれにまつわる心情に、ラグのようなものがあって
そのラグのようなものの変移具合自体が、直接こちらに響く。

パラグアイで、ただの「センセイ、アリガトー」で、
びっくりするほど泣きそうになるのと、同じ、かなあ。
感謝の気持ち、があって、それを「アリガトー」という音にする、
その間にたくさんの断絶?というか飛躍、がある。

そういうことはコントロールできるんかなあ、
というのが何十年来??(長すぎ!)のテーマなのだけれど
つまり、言う、ということと、言われていることやこころ、がべったりしない。
できるよ、できる人とか、それを目指してるな、という芝居もたまに見る。

もっとも日常的には大抵べったりしてない。
なんで舞台の上だと過度にべったりするんだろう。

シェークスピア、今やってて思います。
西洋セリフ劇というのは、基本「叙事」なんだな、と。
見てる側が心情を投影するのは自由だし、その自由のスキマのためにも
やってる側は叙情ではいけないんだな、と。

ええ??そんな簡単なことなん???
なんか、バカみたいだ・・なあ
何十年来が、夢のあと、かよ。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ご来場ありがとうございました! (へんみ)
2015-06-01 23:47:09
自分もイ・ジュウォンさんの演技が一番響きました。
あえて日本語らしく聞こえるようには強制しなかったとのことです。
海外の方が実直に日本語で表現しようとしている姿に心打たれるのでしょうか。
とにかく感動しました。
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かなり、違います。 (kt)
2015-06-02 08:40:22
少なくともワタシが言わんとしたことは。

「音」と「心情」(といわれているもの)のべったりさ加減のことです。まあ、またあとで。ありがとう!

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