医療破壊・診療報酬制度・介護保険問題を考える

リハビリ診療報酬改定を考える会を中心とするメンバーのブログ。リハ打ち切り問題や医療破壊等に関する話題が中心。

民主党新人議員の皆様へ

2009-09-23 02:02:04 | リハビリ打ち切り/医療破壊問題
民主党新人議員の皆様へ

2つ前の記事(民主党・鈴木寛参院議員のコメント)に、もう一つの重要なポイントがあります。医療介護問題に限らず、すべての問題に当てはまることです。

それは、新人議員が医師会のロビーを受けることで、自民党の"厚生労働族議員"の二の舞を演じることになる危惧があるという指摘です。右も左もわからぬまま、今までの経験と周囲から飛び込んで来る情報だけで判断する危険性には十分に注意して欲しいと思います。

鈴木議員の言うような「ロビー活動」に、私達を含めて多くの現場は慣れていません。時間もありません。できるだけ、発信すべく努力はしますが、皆様方にとってはノイズ程度の音にしか聞こえないでしょう。むしろ、皆様と利害が共通した「関係諸団体」の声が、何万倍にも聞こえているはずです。議員になって1週目の今、すでにそんな状況ではないでしょうか?

しかし、それは「国民」の声ではありません。鳩山首相が会見で常に「国民のみなさま」と呼びかけることと同様に、新人議員の皆様は、現場に出向いて国民の声を集める努力をしなければなりません。そして、もしも族議員になるのだとしたら、国民族あるいは弱者族になって下さい。旧来の上から目線の政治ではなく、国民の目線から政治を行うことが、民主党の理念ではなかったでしょうか?

小さな声、組織立っていない声、必死の声、現場の声、にこそ感受性を研ぎすまして欲しいのです。弱者の声は、容易にかき消されるからです。聞こえなかったら、聞こえるまで待つのではなく、自ら現場に来て、「意見をお聞かせ頂きたい」と頼んで欲しいのです。ロビー活動できない普通の人々の声を、本当に民主党が吸収できるか、積極的に吸収する努力をするかどうかに、日本の未来がかかっています。

それができなかった場合、今回の新人議員の皆様は、4年後には泡沫議員となっていることでしょう。皆様が4年で政治生命を失うことよりも、国民からのルートを最も重視する政治が崩壊し,官僚支配政治に逆戻りすることの結果の方が悲惨です。また、社会的に高い見識であるはずの団体が、官僚様に土下座をしてお願いする時代に戻るからです。

これから4年間、地に足がついた活動を行い、汗まみれになって国民の声を吸収する努力を通して、新しい日本を創造して下さい。

                        リハビリ診療報酬改定を考える会
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