「うちのカミさんがね・・・・・・・・。」
が口癖の刑事といえば、そう刑事コロンボです。
たしか昔、毎週土曜日NHKテレビで放送されていました。
小池朝雄の吹き替えによるところが、また人気を呼んでいたのかもしれません。小池朝雄亡き後は石田太郎が吹き替えてましたが、やっぱり小池朝雄じゃないともの足りませんね。
髪の毛ボサボサ、いつも薄汚れたコートを着て、ポンコツ車を乗り回す。みるからにうだつのあがらない、冴えない感じです。
口癖が「うちのカミさんがね・・・・・・。」いつもしつこく、相手(犯人)にいやがられても絶対すぐには帰らない。
「それからもうひとつ・・・・・・・。」必ず相手(犯人)は上流階級か、大スターという設定。そのギャップがいいのかもしれない。
刑事コロンボは、その独特なキャラクターが最大の売りですが、なんといっても他の作品と大きく異なる点は、最初から犯人が分かってしまうというところにある。もちろんばっちり顔も写っている。
つまりは、いきなり犯行場面から始まるのだ。そしてコロンボが登場し、犯人を逮捕するまでの過程が、どうやって犯人を捕まえるのか、追いつめるのかが見所なんです。
通常は、犯人は最後の最後までわからないように、いかにもあやしい人物を登場させるのだが、コロンボだけは、全く逆の発想でしたね。初めて見た時はちょっと意外というか、他とは変わってるなと思いました。
実際はとっても頭のきれる人物なのだが、それをけして表にださない。必殺仕事人の中村主水といったところか。
これと全く同じ構成が三谷幸喜の古畑任三郎だ。和製コロンボといったところでしょうか。犯行場面を先に見せ、古畑が逮捕する過程を描く。全く同じ構成です。
まあ、手法としては、最初から犯人がわかっているか、最後の最後まで分からないかの二つのパターンしかありませんから、仕方ないことなんですが。
コロンボの作品の中では、「殺人処方箋」や「死者の身代金」なんかがよかったですね。
昨日のdonkyさんのブログでとりあげていたシャーロック・ホームズから、刑事コロンボを思い出したという訳で、今日のブログネタとなった次第です。