深緑野分 著
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。
皆さんに言いたい、これが読書だ!
人生は一度しか無い。
自分の人生しか経験することができない。
私はそれでも多少なりとも沢山の経験を生きている方だと思うが、こんな物じゃ足りなすぎる。
そこで出会ったのが映画だった。
私は少年の頃から沢山の映画に出会い、沢山の疑似体験をしてきた。
そしてある日、映画では物足りずに小説を読み出した。
映画も面白かったが、活字の世界も中々だった。
以来、私は映画と小説の世界を行き来しつつ沢山の世界を体験し見ず知らずの人の人生を疑似体験し続けている。
この本はそれをまさに体験し、物語とは何なのか、その面白さをどう噛み下すのか、その素晴らしさを物語っているのでは無いでしょうか。
面白かったです!