桜木紫乃 著
妻を失った上に会社を追われ、故郷を離れた五十四歳の亮介。
十年所属した芸能事務所をクビになった二十九歳の紗希。
行き場を失った二人が東京の老舗キャバレーで出会ったのは運命だったのか――。
再会した北海道で孤独に引き寄せられるように事件が起こる。
そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。
登場人物それぞれが非常に良い。
全ての人間に感情移入出来そうなほどの筆力は流石と言いたいところだが、時々見え隠れする闇にどこか湿り気を感じさせる文章からの急展開、どうなのだろう・・・・。
若干、無理を感じるのは私だけではないと思うんだけどね
ただ、絡め取られる男と、無意識のうちに絡めって離さない女の怖さ、最近この手の小説は読んだなかったので、新鮮ではありました。
直木賞受賞作「ホテルローヤル」から読んでませんでしたが、もうちょっと積極的に読んでみようと思いました。
でもイマイチ売れんよね