湊かなえ 著
高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。
それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。
過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。
湊かなえ作品、連発投稿です。
今作は手紙というツールのみでのやり取りを一冊の小説本にしてしまうという面白さ。
3編からなる短編ですが、それぞれが手紙の中から状況が浮かんでくる面白さと、手紙だから描けるトリックの面白さが入り混じった、個人的には目新しく感じた一冊でした。
小説のアイディアも色々とあるもんですね
ただこの時代に手紙だけでのやり取りってのも無理があるような。。。。。。
それなりに理由付けて手紙のやり取りを成立させているようだけど、ちょっと強引なような気がするよね
まぁ、単純な私には面白ければ何でもいいんですけどね
ちょっと風変わりな一冊でしたが、なかなか興味深い物語だったし、こんな一冊もアリかな?・・・・っと思えた一冊でした。