インプロヴィゼーションの彼方に

人生ヨウスルニインプロヴィゼーション

Last Dance

2005-04-26 00:02:43 | 今日の心象
大事故が起こりましたね。悲劇は日常に潜んで突如姿を現す。まったく不条理に。被害者から乗算で悲しみは広がる。なすすべなく失われ奪われることに対して人の心はどのように解消していけばいいんだろうか。一方高校生が死に興味があると大量殺人計画を友だちに持ちかけて断られて、一人でトンカチもって公園で子供を殺そうと思ったけど一撃では死ななかったからつまんなくなり、どうせだから自首して世間を騒がせてやろうと供述するような「生存者」がいる。もちろん世界に目を向ければ。。限り無し。こんな時代に僕らは何を思い何を感じて生きればよいのだろうか。とたまに思う私であります。目の当りにしたそれらのIN-PUTされた悲しみをOUT-PUTするには、できるだけ楽しみ抜くほかに手立てはない。
以前このブログでも紹介したスウェーデンのJazz Trio、Esbjörn Svensson Trioの「Strange Place For Snow」というアルバムの最後に『carcrash』という曲が収録されている。メジャーキーの耽美なスロー・ジャズ・バラード風に始まって、親愛なる人といつもと同じ何も変わらない日常を暖かに暮らしているイメージで、後半絶妙にⅠm-Ⅶ-Ⅵのマイナー進行の悲しい重力に吸収されエンドレスにリフレインしてフェイドアウトするこの曲を、自分はいつも映画のワンシーンのように、幸せを幸せとも思わないような日常の家路を突如襲う悲劇のようにタイトルのごとく『carcrash』によって儚く弾け、終わりのない悲しみがループしていくストーリーを思い浮かべて悲しくなる。もちろん現実と妄想による悲しみなんか比にはならないが、今日は少し自分に酔ってこの曲をループしてみるとします。

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1 コメント

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昨日の (COCO)
2005-04-26 21:36:37
大惨事ですよね…遅れを取り戻す為にスピードを出していたのでは?とニュースで言っていたのを聞いてなんとも表\しようのない気持ちになりました。運転士の方がもし生き残っても世間の風が冷たいと思うし、私が運転士だったなら生きていくのが辛いと思う。そう考えてしまうのって弱い人間なんですかね…亡くなった方の御冥福をただ祈るばかりです
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