菊地成孔が東京大学非常勤講師として大谷能生と行った去年の講義を書籍にした『東京大学のアルバート・アイラー』を読了。読みやすくて面白かった。『官能と憂鬱を教えた学校~【バークリーメソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史』も読んでいたしその本出たときは著者二人によるタワレコで講義という激渋いイベントにも行ったことがあるし、講義の雰囲気もイメージしやすかった。内容は2冊ともそうで反復のおかげでまた理解が深まるわけですが1722年12音平均律によるオクターブ内をデジタルに12分割し音楽を数値化して理解しようとすることが始まりバッハ的な機能和声で音楽が作られてきてプレモダン~モダンジャズの発生、と同時にバークリー音楽学院のシンボリックな理論体系がそれらの音楽を分析するのに相性ドンピシャ、おかげで相互に発展していきモードに行き着きエレクトロニクスによってバークリー理論で処理しきれないとこまでいく、モダンジャズの終焉、数値化の今のところの極限MIDIの誕生まで、という大まかにとらえるとこんな感じの難しそうな音楽史の流れを楽しくわかりやすくぼんやり理解できる。ぼんやり。菊地成孔の本は言葉難しいけど非常にわかりやすいからJAZZ本にありがちなとっつきにくさ読みにくさがなくて好き。一生かけて気長に学んで生きてく予定の音楽特にトラウマチックに苦手意識あるジャズを学ぶためのテキストバイブルとなりそう。去年結構木曜休みだったから講義モグりりゃよかった。
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みもるのヤローがはじめ並ぶ場所間違えて、陰陽座ってバンドの列にいた時は、
・・・正直、ヒヤッとしましたけどね!