今、ここに在る。

まだまだ終わらない子育てのあれこれ、母として思う徒然を綴っています。

児童精神科の先生のお話

2014-10-27 11:27:09 | 発達障害
療育でお世話になっている間
保護者のためのレクチャーがある。

ある日は作業療法士の先生からの
感覚統合のお話。
今日は、児童精神科のY先生のレクチャーであった。
10名くらいの保護者の方から出た質問に
バシバシとお答え頂いた・・。

例えば・・

Q1「挨拶ができないんですけど・・」

先生 : 
  あっ、しなくてもいいです。
 本人が「しない」と拘っているものを「今」は
  させないで。できるときまで富士山の上の方に
おいで「待って」いて下さい。
『この子はいい子なんだけど、挨拶がちょっと
苦手なんですぅ~』と笑っていってあげていて下さい。
そのうち、本人が気づいて「挨拶するくらいいいか」
と思えた時、しますから・・。

Q2 「何であまのじゃくなのか。
  怒られることになるのに…(1年生)対応のコツは?」
先生:
 発達障碍児は応用が利かない。
 昨日と今日の(どうしてそうなった)理由は異なる。
 言い合いになるとムキになるし、売り言葉に買い言葉
 となるので、その時で1回終わり。明日は明日の風が吹く。
 また、本人はおちょくっているのではなく、カテゴリーに
 入れるのが難しい。
 想像できない。
 1を聞いたら1を知るというが、1も1.1も別物。
 1つ1つ教えていくと思ってよい。
 ただし、記憶力は良いので同じこと終えたら
 腑に落ちていればしない。
 昔のことを言わず、大きい声で言わず
 なぜいけないのかを静々と話す。
 子自身は親や大人に叱責されるのが苦しい。
 ダメなやつと言われるのがきつい。
 せめて親が味方にならないと逃げ場がなくなる。 
 子は成長するので、このままということはない
 (悪くなることもあるが)
 「そのうち何とかなる、ま、いいか」と言われた子は
 突然できるようになる子もいる。だいたいなるようになる。
 脳の特性、こだわりやすいところ、気になりやすいところ
 特徴は同じだがモチベーションを育てられるかどうか。
 逆上がりできなくでも、自己評価高ければ取り組める。
 いてよい存在、苦手なところは大人が手伝ってくれると思うと、
 周りに対する信頼感があると助けてもらいやすいし
 伸びていく。ただし、低学年のうちはわからない。

そんな具合。まだまだ質問は沢山でしたが省略。
定型のお子さんには当てはまらないこともある。
うん。当てはまりません。
でも納得できるところが沢山です。

が、いくつかの結論

1 今出来ないことに親は執着しない。
  拘りや出来ないことを強化してしまう。
2 自己肯定感と自尊心さえあれば、伸びていくところ
  もかなりある。
3 ほめること(労いや感謝する)で、自己評価を
  高くすることも大切。
4 想像以上に五感が敏感で、定型の人よりも
  疲労感が絶大。ストレスを減らすことも大事。
5 想像力の欠如が「くりかえし」を必要とする。

聞いた3日くらいは頭にそうおいて対処できるんだが・・。
「今」はずっとではないことを信じよう。