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ただウェブに駄文を綴るのみ

駄文綴り続けて早1年。
誰かのためになることを書いたら負けかなって思ってる。

livedoorのスパム対策は,感想系ブログにとっての改悪でちゅ

2006-01-07 | Webのお話
 年明け早々,livedoorブログの方でトラックバックスパムについての防止方法の知らせで感想系ブログを書いている人たちに波紋を呼んでいるようです.

年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきまして

 さて今回波紋を呼んでいる理由は,
■トラックバックスパム防止策導入につきまして
今まで、トラックバックによるスパムを防ぐためにいくつかの施策を行ってまいりましたが、2006年1月10日より、トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれていない場合、受付を拒否する仕組みを導入します。
年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきましてより

 という,送信元がURLを記述しなければlivedoorのブログにはトラックバックが受信されない,という点でしょうか.ちなみに,
この仕組みの導入により不特定多数のブログに無関係のトラックバックを送信することができなくなります。トラックバックを送信する際に、2,3個のブログにまとめて送信される場合は記事の中で送信先ブログのURLを入れるようにしてください。
年末年始を写そう!livedoor ピクスリニューアル、トラックバックスパム防止につきましてより

 と書いてあるところについて,本題ではないのですが少し触れておきます.
 この表現,少し分かりにくいんですけども,livedoorから送信する場合もURLを記述しなければいけない!と捉えることができ,トラックバックを複数に送る場合は「URLの記述だけで数十行にも及んでしまう!」と危惧されてるところが多いみたいなんですが….もし送信する場合も必要だとしても,この程度の対策はほとんど意味がないと思っているのですよ.
 なんでかっていうと,ようはまとめて送信する場合にURLを記述しなければいけないわけですよね.逆にいえば,1回当たり1個送信する分には記述しなくてもいいとも取れるわけ.まぁ,それだけでも手間が増える分,抑止効果が働くのではないかなぁ?という気もします.が,それはあくまでも素直に編集画面からトラックバックを送っているユーザだけ.
 スパム送信の抑止という場合,スパム業者が素直にlivedoorの編集画面からトラックバックURLを記述して送っているという前提でないといけないわけで,そんなわけねーだろ,と思ってしまうんですわ.トラックバック送信用のツールでも使ってるんだろうから,いままでどうり受信拒否できないところには送りたい放題ですよ.まぁ,トラックバック送信用ツールについても抑止できるんであれば効果はあると思いますがね.

 ちょっと脱線しましたが,本題はlivedoorブログに対してトラックバックを送信する際に,そのブログのURLを記述していなければ受信されないという点.本題に入る前にちょっとだけ.これを書いてる最中にちょうどこんなものを見つけました.やっぱり任意でURLがない送信元のトラックバックを受けるか否かを判定できるようです.

 で,それが可否かどうかはどうでもいいのですが,トラックバックを送る際にトラックバック先のURLを記述することに否定的になっている感想系ブログがあまりに多かったことに,ひどく失望を感じました.というか,そんなことでうろたえるなんて,感想系ブログやってた僕としては悲しいですよ.

 議論をするようなブログでは,言及のためのリンクをした上でトラックバックをするというのが当たり前のようになっておりますが,感想系はそうではありません.そこは記事の質の違いにもよりますので,感想系でも言及リンクをつけろ!とは思わないまでも,何故にトラックバック先のURLを記述することに否定的になっていたのかがよく分からないのですよ.

 僕自身,前に映画の感想系ブログをやっており,感想系ブログでのトラックバック文化というものがどういうものなのか,ということについては体験してきたこともあって,良い面も悪い面もそれなりに理解はしているつもりです.ここで,livedoorブログのスパムトラックバックの対処を取り入れた場合とそうでない場合のメリット/デメリットを考えてみました.

従来の感想系ブログの場合
☆メリット
  • 送信者は,URLを記述しなくてもトラックバックできる
  • より気軽に多くのトラックバックを受信できる
  • トラックバックによる横の繋がりができる

☆デメリット
  • 送信元に自分の記事へのリンクがないため,相互になっていない
  • 相互にするためには,お返しトラックバックをする労力が必要
  • スパムトラックバックも今まで通り受信

livedoorの対策が取り入れられた場合
☆メリット
  • トラックバック送信元に自分の記事へのリンクがあるので、お返しトラックバックをしなくても相互リンクが作られている
  • 相互になっているので,お返しトラックバックの労力がなくなる
  • リンク先として載っている記事に信用性がある(関連度が高いと読んだ側が認識する材料になる)
  • スパムトラックバックを(一時的でも)減らすことができる
  • 送信先に負担をかけない,優しい感想系の輪が構築できません?

☆デメリット
  • 送信者はトラックバックを送る分だけURLを記述しなければいけない

 思いつく限りを並べてみましたが,偏見もあるのか後者のデメリット少なすぎだな.というか,デメリットってトラックバック送りまくるところ以外に発生しないとすら思ってるんですよ.

 そもそも,なんでURLを記述することを不憫と思うのか.お返しトラックバックを送ることにだって不憫さは一緒,というか編集画面にログイン→相手のトラックバックURLを記述→トラックバック送信という流れを,トラックバックを送られた側がやらないと相互リンクが発生しないという,このお返しトラックバックでメリットってなんなのかと.お返しトラックバックをすることで,トラックバックによる輪ができるというのはあるけども,それはURLを記述したって同じでしょ.お返しトラックバックで恩恵受けるのって,検索トラックバックを多くのブログに送信するところ以外にある?

 今回の処置で,トラックバックができなくて横の繋がりが少なくなるとかいう話も出てましたが,そんなのURLつければいいだけの話でしょ? ってか,URL記述しないとトラックバックできないみたいだからトラックバックや交流しません,とでも言うのか?それってどんな薄い横の繋がりやねん.送信側のお前らは,どんだけワガママなんだよ.

 トラックバックによる繋がりというのがあるのは確かなのですがね.感想系ブログには,大量のトラックバック送信先のURLを記述するのが嫌なばかりに,それを正当化するために「お返しトラックバックを行うのが当たり前」というルールが作られているように思うんですよ.「感想系にとっては当たり前なんですよ」じゃなくて,「僕達,自分の記事をみんなに読んでもらいたいけど,URL記述するの面倒だから,相互リンクにしたい場合はお返しトラックバックしてね」と,元・感想系ブログの輪にいた僕にはそう聞こえてしまいます.ケチケチせずに,相手に負担をかけない相互リンクの方法を覚えてくださいよ.

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