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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

日本維新の会が統一地方選挙で躍進した原因はまず総理大臣がオトモダチの安倍・菅氏から岸田首相に変わったこと。そして、泉健太立憲民主党が「ゆ党」化して自公政権に批判的な無党派の受け皿でなくなったからだ。

2023年04月11日 | 野党でもゆ党でもなく第2自民党の悪党維新

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 ちょっとけったくそ悪いんですが、昨日の

【#泉やめろ】統一地方選挙前半戦、維新躍進、立民不戦敗。維新は奈良県で初の公認首長を獲得。立民は北海道で惨敗、9都道府県で自民に相乗り。このままでは野党第1党から転落必至の立民は泉代表の首を斬れ。

 の続きです。

 リアルでの友人たちから、維新がなぜ躍進したのか、立民などがなぜ敗れたのか、その原因を分析しないと同じことの繰り返しになると言われたので、政策には興味あっても政局には関心がない当ブログとして慣れないことをやってみることにします。

 まず、維新が2021年の衆院選、2022年の参院選、2023年の統一地方選挙で伸び続けていると言っていい状態なのは、政権与党が岸田自公政権で、野党第一党が泉立憲民主党だからです。

 意味、わかるでしょうか。

選挙ポスターまで出来上がってみたら自民党とそっくりだったことがある日本維新の会(笑)。
「野党でもゆ党でもなく悪党」の維新の会の人気がなぜ高いのか。オトモダチの安倍・菅政権が倒れ、仕方なく岸田政権と対決姿勢を出してみたら成功しただけ。与党に批判的な無党派が維新に投票するのは愚の骨頂だ。
 
 

 

 維新が伸び悩んでいたのは、安倍・菅政権という維新のお友達政権が長く政権を保持していたからなんです。

 確かに、松井一郎前維新代表と菅義偉元官房長官が取り持った橋下徹氏と安倍晋三元首相が癒着をして、4人組を結成したことで、大阪維新の会は影に日向に特権的地位を得て得をしてきました。

 しかし、全国政党としての維新は安倍・菅自民党と露骨に仲がいいものですから、政権を批判することなどほとんどなく、まさに自民党の補完勢力であることがミエミエ。

 ですので、安倍・菅政権に対する批判票の受け皿にはなり得ず、2012年の安倍政権発足前の日本維新の会設立のころは絶大な人気を誇っていたのに、癒着している安倍・菅政権が続く限り、全国政党には脱皮しえないというジレンマを抱えていました。

絵にかいたようなもみ手だ(笑)。
【#維新に投票してはいけない】内閣不信任案にも反対した維新の吉村府知事が「自民党が本気で怖いのは維新の会。本気で怖いのはガチンコでぶつかってくる政党」。それが維新じゃないことだけは明らか!(笑)

 

 

 ところが、2021年秋に菅政権が倒れて、自民党総裁選が行なわれ、松井一郎氏とは人的関係がない岸田文雄氏が首相になりました。

 この自民党総裁選では橋下・松井・吉村氏らが同じ新自由主義者である河野太郎候補を推したように、岸田政権とはこれまでの安倍・菅政権のように蜜月というわけにはいきません。

 そこで、中身は自民党以上に自民党な維新なのですが、岸田政権との対決姿勢をポーズとしても取らざるを得なくなりました。

自民党との対決ポーズを取って見せた維新に票を取られ、無党派が多い都市部で特に進む立憲民主党離れ。「安倍国葬」にさえあいまいな態度しか取れない泉健太代表は参院選惨敗の責任を取って辞任せよ。

 結果としてはこれがひょうたんから出た駒でうまく当たり、2021年10月の衆院選で維新は議席を増やすことになりました。

 これに味を占めた維新は表面的には政権批判を強め、しかし実際には右派で最大派閥である安倍派に気を使って軍拡と原発推進を進める岸田政権を右から引っ張る役割を果たしました。

【#野党でもゆ党でもなく悪党】維新の会の松井一郎代表が「我々が『自民党をピリッとさせる』というのは、自民党に公約を守らせるということだ」。そして、維新が自民党に守らせる公約とは「憲法改正」(呆)。

 

 

 馬場新代表になってから、2022年夏の参院選でもさらに躍進したのですが、これは立憲民主党の泉健太代表が「政策立案型」野党という、つまりは政権を批判しない野党に堕してしまった敵失が大きな原因でした。

 これにより立民に対する無党派層の期待はしぼんで、表面上は政権批判を厭わない維新に対する消極的な支持が増えたのです。

統一教会との関係も指摘される連合の芳野会長も右から立民をけん制して足を引っ張り続けている。

統一教会疑惑の芳野連合が立民・国民が敗れた参院選について、共産を含む野党共闘を否定したい一心で、数字に基づかない非科学的総括。「一本化せずに勝ったところもあれば一本化して敗れたところもある」(呆)

 

 

 こうして、立民に投票していた層を維新がかっさらい、とうとう参院選では比例票で維新が立民を逆転して野党第一党になるところまで持ってきました。

 この事態に焦った泉執行部はさらに方針を間違え、岸田政権との対決姿勢を出すために2022年秋の臨時国会で維新と共闘するという支持者をますます失望させる路線転換をしました。

立憲民主党の泉健太代表は「提案型政党」の方針の誤りと参院選惨敗の責任を取って辞任せよ。最初に安倍氏国葬に反対した西村智奈美幹事長を解任して岡田克也氏に交代させて自己保身を図る泉氏はリーダー失格だ。

立憲民主党の泉健太代表が、故安倍晋三元首相の国葬に出席する可能性について「あると思う」(呆)。これから国会で国葬の是非について審議するのに、安倍国葬に出席したいなら自民党に移籍してから出席しろ。

迷走を続ける泉健太立憲民主党代表が「日本維新の会とそんなに差はない」「緊急事態条項は我々も議論をしていいと思っている」「憲法9条も必要であれば憲法審で議論すればいい」。ならば即刻辞任して維新に行け!

立民の泉健太代表が維新の馬場代表らと会談し「共闘」を評価して「共に国民のために働き大変良い成果を出せた」=維新の裏切りを恐れて妥協して、「意味がない」「使えない」統一教会被害者救済法成立に協力。

 

 

 これで得したのは維新だけで、立民と組んだ馬場維新はさも岸田政権と対決しているかのように見えた一方、泉立民はますますゆ党化しているのが明らかで存在価値がなくなり、2022年12月から2013年1月の時事通信の世論調査で何と支持率が5%から2・5%に半減する体たらく。

 立民と維新が共闘すると、もともとの立民支持者からは立民の堕落が明らかで、無党派からは維新が政権と対決するかのように見える。

 つまり、両党の連携は立民にデメリット、維新にメリットが大きいのです。

 それなのに、泉立民執行部は2023年1月からの通常国会でまだ維新との共闘路線を続けたがゆえに、統一地方選挙でも自民が減らした分を全部維新に持っていかれたわけです。

【#立憲民主党は維新と組むな】立憲民主党への支持率が5・5%→2・5%と半分以下に(時事通信世論調査)。「日本一の悪党」維新の会との共闘は有権者に支持されていない。立憲民主党は維新と手を切れ。

 

 

 

 つまり、日本維新の会が全国政党化しようとしている原因は、最初に岸田政権の発足という棚から牡丹餅の状況があり、次に立民が泉健太氏を代表にしてしまって牙を失ったという敵失があったことが原因です。

 維新は特に変わっていないし、変わったことをしたわけではないけれども、まるで維新が本物の野党になったかのような幻影があり、立民が政権に批判的な無党派にとって魅力を急速に失ったことが、維新躍進の理由なのです。

【#立憲民主党は維新と組むな】立民・維新・国民の「安易な防衛増税に反対」の方針は最悪。反対すべきは岸田政権の反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力の具備と防衛費2倍増という専守防衛の放棄そのものだ。

 

 

 この状況を打破するには、まずは野党第一党の立憲民主党ができれば泉健太代表の首を斬る。

 そうでなくても、維新との共闘を止めさせて、まともな野党に立ち戻りかつての政権批判票を集められる器になるということがまず必要です。

 いま、小西洋之議員が自民と維新が先導する憲法審査会のあり方を「サル」呼ばわりした問題で、維新と立民の共闘関係が凍結状態になっています。

 立民が頭を下げてまた維新にすり寄るのではなく、この事態をもっけの幸いに立民が維新ときっぱり手を切り、健全な野党に立ち戻って岸田政権を思いっきり批判し、中身は自民党か自民党より右の維新をも批判するという状況になれば、統一地方選挙後半戦から解散総選挙でも党勢を回復することができるでしょう。

 要は立民の頑張り次第で、維新の膨張にストップをかけることはできるのです。

こんなに政権与党と仲がいい野党なんてありえないでしょ。

【#維新は平気で嘘をつく】維新の会の馬場代表らが自民党の茂木幹事長らと会談し、改憲や原発推進・防衛費倍増で協力することを確認。裏切られること前提で維新との共闘を進める立民の泉健太代表は維新に去れ。

【#立憲民主党は維新と組むな】立民・維新・国民の「安易な防衛増税に反対」の方針は最悪。反対すべきは岸田政権の反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力の具備と防衛費2倍増という専守防衛の放棄そのものだ。

 

 

 

泉代表、勝つ気ゼロ。

立憲民主の野田元総理が「中道政党をめざすなら維新の会ともつきあい国民民主党ともよりを戻すことで無党派も注目する」と妄言。それは中道じゃないだろ!維新との共闘で立民から無党派層が離れ支持率も半減。

 

立民が起死回生の反撃をするなら、西村智奈美代表代行を代表にして、辻元清美氏が左を蓮舫氏が右をまとめて脇を固める女性3人の執行部しかない。

安倍晋三氏の国葬に関して「静かに見守りたい」という談話を発表していた立憲民主党の泉健太代表が、西村幹事長の反対を受けて豹変し、「答えを出すには早すぎた」と岸田首相を批判。それはあんたやろ!(笑)

まだ国葬に参加したがっている立民の泉健太代表を辻元清美・蓮舫の両ベテラン議員が追い詰める!「閣議決定だけで時の政権が国葬を決める、国会を無視したこの決め方に反対です。納得いかない。欠席します」

 

自公の罪 維新の毒 次こそ政権交代。7つの解毒剤

冨田 宏治古賀 茂明 | 2021/12/11

 

 

大阪維新の会の膨張はこれはまた別の要因もありまして。

また書きますが、事前の朝日・読売の世論調査では大阪カジノへの反対が賛成より多かったんです。

ところが選挙当日の出口調査では朝日も時事通信も賛成の方が多かった。

つまり、投開票日1週間前に行なわれた世論調査の結果報道で、大阪府知事選はもちろん市長選も維新が勝つという報道によってカジノ反対派、つまり維新に批判的な層が棄権しました。

これで一気に維新が実力以上に勝つ事態となり、吉村府知事は前回の得票数を上回って横山ノック氏が持っていた得票記録を塗り替える最高得票を得るところにまで行ってしまったのです。

ほんま、7割以上の人が絶対に投票に行くと言っていたのに40%しか投票に行かへんとか、あかんで、大阪の有権者(涙)。

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日本共産党の退潮現象も歯止めがかからず2階の国政選挙に続いて長期化している。

もう志位・小池体制の制度疲労は明らかで、志位委員長の責任問題も俎上に上げざるを得ない。田村・山添執行部への世代交代が必要。

統一地方選挙の前半戦は9日に投票が行われ、大阪維新の会は、大阪で知事と市長のダブル選挙を制したほか、奈良県知事選挙では、大阪以外で初めて維新公認の知事が誕生しました。さらに、初めて大阪府議会と市議会の両方で過半数を獲得したほか、41の道府県議会議員選挙で選挙前の倍以上となる124議席を獲得しました。

各地の選挙結果や各党の反応など、タイムライン形式で詳しくお伝えします。

共産 道府県議選 選挙前から24議席減 5県議会で議席失う

共産党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて75議席と、選挙前から24議席減らしました。これまで全国の都道府県議会で唯一、議席を持っていなかった愛知で議席を獲得した一方、新潟、福井、静岡、福岡、熊本の5つの県議会では、議席を失いました。

維新 道府県議選で議席 倍以上に

日本維新の会と大阪維新の会は、41道府県議会議員選挙のうち、18の道府県であわせて124議席を獲得し、選挙前の59議席から倍以上に増やしました。

このうち大阪府議会では、選挙前から9議席増やし、55議席を獲得して、過半数を維持しました。また兵庫県でも、21議席と選挙前の4議席から大きく伸ばしました。さらに、関西以外で、選挙前に議席があったのは、千葉県と愛媛県だけでしたが、今回、神奈川県議会で6議席を獲得したほか、北海道や福岡県などの議会で党として初めて議席を獲得しました

道府県議選 女性の当選者 計316人で過去最多に

今回行われた道府県議会議員選挙で当選した女性は、あわせて316人と、前回・4年前の選挙の237人を超えて、過去最多となりました。全体に占める割合も、14%と、これまでで最も高くなっています。

自民 道府県議選 議席減も大阪府以外で第1党に

自民党は、41の道府県議会議員選挙であわせて1153議席と、選挙前から86議席減らしました。一方で、大阪府議会を除く40の議会で第1党となり、このうち24の議会では、過半数の議席を占めました。

立民 道府県議選で計185議席 選挙前から7議席増

立憲民主党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて185議席を獲得し、選挙前から7議席増やしました。一方で、山口では、議席を獲得できませんでした。

参政 道府県議選で4議席獲得

参政党は、投票が行われた41の道府県議会議員選挙のうち青森と石川、福井、熊本であわせて4議席を獲得しました。

れいわ 道府県議選で議席獲得ならず

れいわ新選組は、埼玉と静岡の道府県議会議員選挙にあわせて2人を擁立しましたが、議席を獲得することはできませんでした。

社民 道府県議選で6議席から3議席に

社民党は、今回の道府県議会議員選挙で、あわせて3議席と選挙前から3議席減らしました。

維新 大阪府議会と大阪市議会で過半数確実に 両方は初

大阪維新の会は、大阪府議会議員選挙と大阪市議会議員選挙で目標としていた過半数の議席を確保することが確実になりました。両方の議会で過半数となるのは初めてです。

国民 41の道府県議選で選挙前と同数の議席獲得

国民民主党は41の道府県議会議員選挙で、選挙前と同じ31議席を獲得しました。

 

 

大阪府議選・維新が7割近い議席 大阪市議選も過半数 全議席確定

大阪府庁周辺=大阪市中央区で、本社ヘリから加古信志撮影

 大阪府議選(定数79)と大阪市議選(定数81)は10日未明に開票作業が終了し、全ての議席が確定した。

 今回から定数が9減った府議選では、地域政党・大阪維新の会が告示前の46議席から55議席に勢力を拡大。単独過半数を維持し、議席占有率を7割近くにまで引き上げた。公明党は14議席で第2会派の座を確保、現職の落選が相次いだ自民党は7議席に終わり、前回の15議席から半減した。立憲民主党と共産党、無所属が各1議席だった。

 今回から定数2減となった大阪市議選では、維新が告示前の40議席から46議席に躍進して初の単独過半数となった。進退を懸けて臨んだ吉村洋文代表は続投することになった。公明は都島区で公認候補1人が落選し、目標とする全員当選はならなかったものの18議席で引き続き第2会派に。自民党は前回から6議席減らして11議席、共産は告示前の4議席から2議席に減った。無所属は4議席。【野田樹】

 

 

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3 コメント

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Unknown (maritosi1152)
2023-04-11 10:51:06
令和と共産しか野党ではないんじゃないかなと。
まぁ、それでもよいのですが、余りにどこもどの政治家も出来が悪すぎるのが、、、
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Unknown (暗黒大将軍)
2023-04-11 22:19:23
維新はピーク時には1200万あった比例票を300万まで減らした連中で、今頃遅すぎる地方進出が着々と進んでるとしたら、推測ですがあり得る要因としてはキャッチアップ(追い上げ)を可能にしてくれるような草の根の宗教票を得つつあるのかな、と思います

どこの教団かはわかりませんが、依然として投票率は低いようなので都市型の無党派の票よりは非与党系の宗教団体票が奏功してるのでは、という印象です
返信する
映画の題名にもなった? (時々拝見)
2023-04-15 19:04:14
選挙結果見て、昔あった、「ドミノ理論」を思い出しました。
特に、維新の教育行政の目標は、中華国家資本主義帝国か金王国かプーチン王国かポルポトか?という感じですから。大阪人民共和党に改名がよろしいかと。
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