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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

岸田首相の年頭所感『戦後日本が直面し積み残してきた多くの難しい問題「先送りできない問題」に正面から立ち向かい一つ一つ答えを出していく』。我々にとって先送りできない問題は自公政権の打倒そのものだ。

2023年01月02日 | ダメよダメダメ岸ダメ政権

【絶望禁止!】安保政策の大転換ストップは可能。反撃能力=敵基地攻撃能力=先制攻撃能力の具備や軍事費爆増は来年の通常国会で阻止できる。まともな野党を応援して、戦争を準備する予算案を否決しよう。

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 読者の皆様、明けましておめでとうございます!

 この2023年もいろいろな意味で厳しい時期が続くと思いますが、精一杯ぶれず厳しく、そして楽しくこのブログを更新していきますので、何卒ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

今年も権力者が予想できない方角から一撃を!w

当エブリワンブログは5500万アクセス(PV)を達成いたしました!社会派ブログで前人未到!!(自称w)。これからもよろしくお願いいたします!

 

 

 さて、旧年中は皆さまのおかげで、1週間平均の更新数がとうとう7を超え、9・7となりました。

 たぶん、この頻度はあの悪政まみれだった安倍政権の時にも菅政権の時にもなかったことです。

 これだけ記事を書いたのは、いや書くべき記事があると考えたのは、「笑顔の鉄仮面」岸田文雄首相「革靴のカカトより厚い面の皮」日本維新の会に対する危機感、そしてロシア軍によるウクライナ侵略とそれに伴う日本のナショナリズムに対する警戒心が大きかったと思います。

アメリカからガラクタ兵器ばかり超高値で買わされる良いカモの日本。5月にバイデン大統領に軍事費倍増を約束し、来年1月の訪米で防衛費爆増を手土産にしようとしている岸田首相は最低の総理大臣だ。

 

 

 例えば、8年近く続いた安倍政権に対する批判カテゴリー#安倍晋三が諸悪の根源が454記事、安保法案=戦争法制に対する批判カテゴリー安倍政権の戦争法が121本と別格ですが、その後継者である菅政権に対する批判記事は打倒!菅義偉!が70本で終わったのに対して、岸田政権に対するカテゴリーダメよダメダメ岸ダメ政権は本記事で141本目。

 岸田政権は菅政権の1・3倍の期間になったところですが、それに対する批判記事はあの強面の菅総理批判の2倍を超えました。

猛毒3人衆。

先制攻撃能力に続いて、岸田政権がまた国是を大転換。福島原発事故もまだ収束していないのに、新型原発を開発・新設・増設、運転期間を60年以上に延長して原発ゼロを永久に不可能に。岸田政権はもう廃絶だ!

 

 

 ちなみに、安倍政権よりさらに長い維新の会批判は、2009年に始まった橋下維新の会とハシズムが278本、橋下氏辞任の後に書き始めた維新は野党でもゆ党でもなく悪党が249本です。

 私が2015年まで関西で暮らしていて維新の暴政を間近に目にしていたこともさることながら、日本の人権意識を後退させる維新に対する恐怖心がいかに強かったかということでもあります。

大阪維新の会ができてから、大阪と日本の民主主義はずっと赤信号。
【#維新に殺される】全国の都道府県で唯一コロナ死者が7000人を超えた大阪府が「大阪モデル」で赤信号を出すも、吉村府知事は行動制限はしないと早々と宣言。全国最悪のコロナ死者数独走は止まらない。

 

 

 さて、岸田首相の話に戻りますと、昨日の元旦に恒例の年頭所感を発表したのですが、その冒頭で岸田首相は

『この時代の大きな転換期にあって、その場に立ちすくむのではなく、皆の努力で、我々自らを変えることで、新しい時代にふさわしい日本を創り上げ、この困難な時代を乗り越えていく決意です。

 そのために、戦後日本が直面し、積み残してきた多くの難しい問題、「先送りできない問題」に、正面から立ち向かい、一つ一つ答えを出していく。これからも、この覚悟で、政権運営に取り組んでまいります。』

と述べています。

 太字の部分で、昨年殺害された安倍晋三元首相が第一次政権の時から言い続けた「戦後レジームのからの脱却」というキャッチフレーズを思い出したのは、私だけではないでしょう。

戦後レジーム脱却」の虚実: 日本経済新聞

『安倍改憲が私たちの基本的人権に与える影響』~人の支配から法の支配へ 青山学院大学特別講義から2 自衛隊明記の危険性

 

 

 ただし、幸いにも岸田首相の年頭所感には安倍氏の念願だった「憲法改正」の4文字はなぜかなく、それに替えて、

「新しい資本主義」

「防衛力の強化」

「全世代型社会保障改革」

「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」

「新時代リアリズム外交」

を掲げてきました。

 しかし、新しい資本主義と言ってももう格差是正を目指すものではなく、「社会課題を成長のエンジンへと転換」する代表的な例が「GX(グリーン・トランスフォーメーション)」=脱炭素を大義名分にした原発推進なのですから、始末に負えません。

【#自民党に投票するからこうなる】岸田政権が参院選の公約になかった負担増と悪政を乱発。原発新・増設、防衛費5年で43兆円+防衛増税、健康・介護保険料の負担増。#岸田総理の辞任を求めます

 

 

 また、日本の待ったなしの「先送りのできない問題」の第一は実は少子高齢化問題なのですが、それに取り組むはずの政策は「全世代型社会保障改革」と名づけられてしまっていて、鉄仮面岸田首相のことですから、どうせ全世代型というのは現役世代への支援を名目に、高齢者の世代の負担を多く求める年金改悪や介護保険改悪が中心になるに決まっています。

自衛隊発足以来、定員を充足したことのない自衛隊が少子高齢化でさらに定員割れは必至。「反撃能力」より少子高齢化対策に予算を使わないと、日本の防衛は不可能。それは食糧自給・エネルギー自給も同じことだ。

 

 

 思えば、2022年に岸田首相が断固としてやり遂げたのは、安倍晋三氏の国葬という市民にとっては全く緊急性も必要性もないことで、多額の税金がかかり、前面に掲げた弔問外交とやらはG7の首脳が誰も来ず不発。

 そして、憲法上も法律上も大いに疑義があって市民の6割~7割が反対した儀式が安倍国葬でした。

 あと、統一教会による被害者救済法も臨時国会最終日に慌ててでっち上げましたが、これも被害者弁護団に言わせれば使い道がないような法律。

安倍晋三氏の国葬が許されない数多ある理由の中で、実質的に一番なのは「安倍政治が国葬に値しないこと」。法的にはそもそも個人を国葬にすることが法の下の平等に反して憲法違反であることだ。

 

統一教会被害者救済法案を熟議せず、被害者の声を聞いて修正せず、国会の会期を延長しないで強引に可決させる岸田政権とこれに協力する維新・立憲民主。岸田内閣は統一教会に対する解散命令請求をせよ。

 

 

 岸田政権の政治の特徴は安倍派など右派からの支持をつなぎとめようとする保身と、大義名分と中身が全く違う羊頭狗肉。

 アメリカ様と安倍派にいい顔して政権を延命するために、防衛費を2倍にするとか憲法違反の先制攻撃能力を具備するとか、専守防衛という日本の国是ともいうべき外交・防衛政策を根本的に覆してしまうなど、常人では考えられないことなのですが、それをやってしまうのが岸田文雄という人なのです。

 おかしな信念だけはあった安倍晋三氏のような政治家も本当に恐ろしかったですが、全く信念がない岸田首相のような政治家がどれだけ危険か思い知らされたのが2022年でした。

 つまり、自公政権が続いて自民党から首相が出てくる限り、誰がやっても市民のためにはならないということです。

 今年は自公長期政権に終止符を打つ最初の年にいたしましょう。

岸田首相の首を挿げ替えるだけでは、後に待っているのは軍国主義者高市早苗氏や新自由主義者河野太郎氏や統一原理主義者萩生田光一氏などなど。

高市早苗大臣が岸田政権の防衛費増のための防衛増税論に対して「先に財源論で戸惑った」と批判。しかし外交・安全保障の中身よりも「先に防衛費増ありき」の軍国主義的な議論の方がよほど問題だ。

 
 

23年度予算案、過去最大114兆3812億円 政府決定: 日本経済新聞

岸田政権の当初予算案が閣議決定。防衛費が26%も一挙に増額され6兆8千億円。一般歳出で公共事業関係費や文教・科学振興費を上回り2番目の項目に。加えて防衛費強化資金が3兆4千億円。もはや軍国主義。

 

 

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変貌する日本の安全保障

半田滋 | 2021/4/2
 
 

安保法制違憲訴訟

寺井一弘、 伊藤 真  | 2020/11/10
 
 
 

 

1日のコロナ死者数が連日過去最多の400人越え。1週間平均のコロナ死者数がついに300人超になり、2週間余りで1・5倍に。史上最悪のコロナ死者を出すコロナ第8波の脅威はまだこれからだ。

 

 

実は岸田年頭所感で一番呆れたのは

「昨年一年で、コロナを克服し、日本経済の力強い再生を成し遂げ、新たな国際秩序をしっかりと創っていくための布石を打ってきました。防衛力強化、新しい資本主義、GX(グリーン・トランスフォーメーション)、新時代リアリズム外交等、昨年用意した様々な布石を、実際に稼働させる、動かしていく。それが、本年の位置付けであると思っています。」

という部分。

何に呆れたかというと、コロナを克服する布石として、コロナ対策自体は自分でもやっていないことを認めているところです。

経済戦略の前に、コロナ第8波が死者最多となっている状況に手を打たなければ、市民の命と健康が失われるだけではなく、日本経済だって浮上できないに決まっているではありませんか。

ソフトそうな印象を売りにしている岸田首相の辞書には、軟着陸=ソフトランディングという言葉が実はないんだと思います。

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首相官邸

岸田内閣総理大臣 令和5年 年頭所感

更新日:令和5年1月1日
岸田総理年頭所感

 新年明けましておめでとうございます。内閣総理大臣の岸田文雄です。

 昨年は、新型コロナ・オミクロン株の大流行、ロシアによるウクライナ侵略、エネルギー危機や急速に進展する円安による物価高、さらには、安倍元総理の銃撃事件。歴史を画するような出来事が次々と起こる、正に、激動の一年となりました。

 なぜ、こうした出来事が続いているのか。それは、今、私たちの世界が、経済も国際秩序も、歴史的な分岐点を迎えているからだと考えています。

 この時代の大きな転換期にあって、その場に立ちすくむのではなく、皆の努力で、我々自らを変えることで、新しい時代にふさわしい日本を創り上げ、この困難な時代を乗り越えていく決意です。

 そのために、戦後日本が直面し、積み残してきた多くの難しい問題、「先送りできない問題」に、正面から立ち向かい、一つ一つ答えを出していく。これからも、この覚悟で、政権運営に取り組んでまいります。

 私が進めてきた新しい資本主義は、持続可能で包摂的な、新たな経済モデルを作りあげるための挑戦です。社会課題を成長のエンジンへと転換し、社会課題の解決と経済成長を同時に実現していきます。
 今年も、グリーン、デジタル、スタートアップ、イノベーションなどの分野に、官民が連携して、我が国の人とカネを大きく集中させ、大胆な投資と改革を進めてまいります。

 世界に目を向ければ、ロシアによるウクライナ侵略はもとより、核兵器を巡る脅威の高まり、国際社会の分断など、私たちは今、戦後最も厳しいとも言える安全保障環境に直面しています。

 そうした中、日本は今年、G7の議長国として、広島サミットを主催し、また、国連安保理非常任理事国を務めます。力による一方的な現状変更や核による脅しを断固として拒否するといった我々の強い意思を、歴史に残る重みをもって示していきたいと思います。

 昨年決定した国家安全保障戦略も踏まえ、我が国自身の外交的努力を更に強化し、さらには、その裏付けとなる防衛力の強化などにも全力で取り組みます。国家・国民を守り抜くとの総理大臣としての使命を、断固として果たしてまいります。

 そして、本年は、全世代型社会保障改革に取り組みます。少子化対策、あるいは、こども政策。これは、社会全体を維持できるかどうか、という大きな課題であり、我が国が、先送りできない問題であり、しっかりと向き合わなければいけないと考えています。

 昨年一年で、コロナを克服し、日本経済の力強い再生を成し遂げ、新たな国際秩序をしっかりと創っていくための布石を打ってきました。防衛力強化、新しい資本主義、GX(グリーン・トランスフォーメーション)、新時代リアリズム外交等、昨年用意した様々な布石を、実際に稼働させる、動かしていく。それが、本年の位置付けであると思っています。

 歴史上、日本は何度も国難とも呼ぶべき大きな困難に直面してきましたが、その都度、国民が一致団結し、自らの国を変化させることで、あらゆるピンチを乗り越えてきました。

 今、我が国が直面する困難も皆が力を合わせることで必ず乗り越えられると確信しています。共に、日本の明るい未来を切り拓(ひら)き、心豊かな日本を未来に引き継ごうではありませんか。

 最後に、今年が皆様にとって幸多き一年となりますことを心より祈念申し上げ、新年の御挨拶といたします。

 本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

令和5年1月1日
内閣総理大臣 岸田文雄

 

 

 

岸田総理大臣は、令和5年の年頭にあたって所感を発表しました。ことしはG7=主要7か国の議長国として5月の広島サミットを主催し、力による一方的な現状変更や核による脅しを断固、拒否する強い意思を示すとしています。

この中で、岸田総理大臣はロシアによるウクライナ侵攻や、核兵器をめぐる脅威の高まりなどで、世界は戦後最も厳しい安全保障環境に直面しているとしています。

その上で「日本はことし、G7=主要7か国の議長国として広島サミットを主催し、また、国連安保理の非常任理事国を務める。力による一方的な現状変更や核による脅しを断固として拒否する強い意思を歴史に残る重みをもって示したい」としています。

そして「外交的努力と、その裏付けとなる防衛力強化にも全力で取り組み 国家・国民を守り抜くという総理大臣としての使命を果たしていく」としました。

一方、子ども政策は、社会全体を維持するためには大きな課題であり先送りできないとして、しっかりと向き合っていくと強調しています。

さらに「去年1年間で経済の力強い再生を成し遂げ、新たな国際秩序を創っていくための布石を打ってきた。そうした布石を実際に動かしていく。それが本年の位置づけだ」と政策実現への決意を示しました。

 

 

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1 コメント

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Unknown (ewkefc)
2023-01-02 05:27:45
>しかし、新しい資本主義と言ってももう格差是正と目指すものではなく

岸田総理はこのように言っています。

「市場に依存しすぎたことで格差や貧困が拡大したこと、自然に負荷をかけ過ぎたことで気候変動問題が深刻化したことはその一例です。・・・貧困や格差拡大による国内での分断によって民主主義が危機に瀕する中で、国家資本主義によって勢いを増す権威主義的体制からの挑戦に対し、我々は、自ら資本主義をバージョンアップすることで対応するしかありません。」

岸田総理は、市場原理主義によってもたらされた格差や貧困を是正するために資本主義をバージョンアップしなければならず、それが新しい資本主義だと言っています。
しかし、その新しい資本主義なるものはといえば、かつて日本国が最も成功した社会主義国と言われていた時代の護送船団方式、つまり政府が市場に介入して自由競争を妨げ、落ちこぼれを出さないようにしていた時代に立ち返るような発想でしかないわけで、これでは需要が飽和に達している今の時代には通用しない考え方なのです。
というか、誰が政権を担おうが行き着く先は同じなのです。資本主義経済のメカニズムを理解していないお馬鹿が多すぎます。
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