岸田文雄首相が、マイナ保険証一本化の時期について、延期に含みを持たせるような発言をし始めたことについて問われ「最初から延期すると言うと、努力を怠ることになるので、今から『延期します』と言う必要は全くない」と指摘。「岸田さんが言うように、本当に国民の皆さんが『分かったよ』と言ってもらえること(が必要)」とも述べた。

「このシステムは(事務的な)ミスが起きるが、起きていいというですよという話にはならない。来年の秋までかけて、本当にミスがなくなりましたねということがきちんと確認できること(が必要)」とした上で、現状について「マイナンバーカードで保険証を行うことに何のメリットがあるのか、世の中の人によく分かっていただけていないのではないかと思う」とも指摘した。

「医療情報の蓄積はきちんとなされていかないと適切な医療にならない。そこは大事だ思う」とも、語った。

岸田首相は28日に「移行のあり方については私自身、引き続き関係者の声や意見をうかがっていきたい」と述べ、今後記者会見などで説明する考えも示した。マイナ保険証の一体化を来年秋とする時期については、自民党内でも慎重論が出ている。