プーチン政権で子どもの権利を担当するリボワベロワ大統領全権代表は、自らの活動に関する報告書を先月末に公表し、「去年2月以降、ウクライナから子ども70万人以上を含む住民480万人を受け入れた」と明らかにしました。

子どもに関しては、「ほとんどが親か親族と一緒にロシアに到着した」としたほか、子どもの安全のために「親が自発的に送り出した」ケースもあるとして、連れ去りには当たらないと主張しています。

報告書によりますと、子どもの中にはウクライナ東部の児童養護施設にいた1500人が含まれていて、去年4月から10月までに380人がロシアの里親に預けられたということです。

ICCは今年3月、ウクライナから子どもを連れ去った戦争犯罪の疑いで、プーチン大統領とリボワベロワ氏に逮捕状を出しています。

今回の報告書について、ウクライナ議会の人権担当者は「ICCにとって直接の証拠となる。子どもの権利に対する明らかな侵害だ」と非難しています。