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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

核兵器廃絶の道筋

2009年08月09日 | 人権保障と平和
 昨日の記事に、何十個ものコメントがついているとは、パソコンを開けるまで想像もしませんでした。このブログ始まって以来の突出したコメント数が(といっても人気ブログに比べれば米粒みたいなものなのでしょうが)、なんと池田先生のテレビ出演によるものになるとは、やはり人生は事前に予想できるようなものではないですね。
 コメントを拝見していると中には嫌がらせに見えるものもあって、一瞬、「明日は5時間も授業しなきゃいけないんだから、嫌なコメントはサクサク削除しちまおう」と思いもしたのですが、それはやはり長崎に原爆が投下されて64年後の今日、8月9日にとるべき態度ではないな、と思い、パソコンの前に座りなおしました。みなさん、貴重な個人情報をこちらにさらして書き込んでくれるわけですから。

 あのテレビ番組を見て感想を書いてくださっている人がたくさんいらっしゃり、私の感想を求めている人も多くいらっしゃるようなので、まず、正直な感想を書こうと思います。
 私のように個人的に池田先生を知っている人間ならともかく一般視聴者があの番組を見たら、池田先生が盛んに、バカとか黙れとかいきなりケンカモードになってしまうのを見て、レギュラーの三宅氏よりカッとなりやすい、上からものを言う爺さんだ、という印象を持つのは仕方ないと思いました。私も普段の池田先生と全然ちがうから、のけぞりましたからね。
 あと、質問に対してなかなか短く的確に答えられなかったこと。たとえば、核兵器廃絶をどうやってするのかという質問に、すぐには答えず、結局、「被爆者の体験を知ることだ。世界に伝えることだ」とのみおっしゃったところでは、反核というのは論理ではなく宗教的なものなのかという感じがしても致し方なかったろうと思います。
 核兵器の廃絶をめざす弁護士が、バラエティ討論番組に出る、それも関西の放送局の番組に東京から来て出る、という初めての試みは、失敗に終わったというのが多数の意見じゃないのかなあと思います。

 では、なぜ、やしきたかじん氏が『今年見たテレビで一番面白かったわ』といい、収録後、番組(ディレクターじゃなくて)プロデューサーが池田先生に『大変いいものが撮れてありがとうございました。また、ぜひ、よろしくお願いします』と言ったかというと、池田先生のあの場でのやりかただと、番組の狙い以上に「キャラが立っていた」からにちがいありません。
 弁護士は、テレビに出る際はコメンテーターとして出るのが安全ですね。もし、万一、バラエティならキャラを買われて大事に育てていこうという丸山氏や橋下氏の出ていた「行列のできる法律相談所」みたいな番組なら、まあ安全でしょう。向き不向きがはげしいですが。
テレビとは、テレビに出る素人にはほんとうに怖い怪物ですね。120分収録して45分の放映だったそうですが、肝心の答えにいたる問答が抜け落ちてしまっていますから、ほんとうにはどんな議論をしたのかよくわからず、ちょっと不自然な部分もありました。池田先生によると論点と要点はほぼ放映されているとのことでしたが。

日本反核法律家協会には、7月29日に出演以来があって、池田先生が31日の収録に応じたのだそうです。番組側もそんな間際に出演依頼とは、ほかに収録分のストックがあったのか、よほど出たとこ勝負の番組なのか、ちょっと驚きます。
しかし、頼まれて2日後にテレビに出てしまう池田先生と日本反核法律家協会も軽率ですね。関西在住の私にどんな番組かという問い合わせもしないで、ほかに調べもしなかったそうです。レギュラー陣も知らず、出かけていくとは危なすぎます。テレビ見ながら、「あのメガネかけている人が、やしきたかじんで、もともとすごい上手な歌手なんですよ」などとあとから私が説明してるんじゃあ、孫子の兵法にもとります。

たとえば、私だったら、子どものときからもう人気落語家だった桂ざこば師匠が上方落語屈指の実力者で、かつ、市民に愛されている人で、いろんな番組のムードつくりにどれだけ大切な存在か知ってますから、頭ごなしに師匠をしかりつけて、敵に回すなんてことはしない。そういう関西人ならみな当たり前に持っている感覚を、東京が長い池田先生は全く持ち合わせがないわけです。単に私がズルイだけかもしれませんが。

池田先生は、田母神俊雄前航空幕僚長が真ん中に座っているのを見て、瞬時に主要な論争相手にしちゃったんでしょうね。だから、普段の池田先生とうって変わって高圧的な態度に私も見えました。
ところがどっこい田母神氏は橋下氏のデビューのときより早いスピードで、テレビ業界になじんでしまっていたわけです。ちょっとあざとすぎるくらいジョークを連発していたのは、橋下氏らのときと同じように、構成作家が事前にインプットしてくれているのでしょう。

池田先生なんか、被爆者に日本で一番愛されている弁護士ですし、能力が高いだけでなく、人望が厚いからこそ、原爆症集団認定訴訟全国弁護団長になられ、行政訴訟で日本初めての国に対して19連勝ゼロ敗という成果もあげられたわけです。数々の弁護団で鍛え上げられ、日本政府などと丁々発止とやってこられた池田先生でも、土俵が違えば、今度ばかりは勝手がちがったということでしょう。テレビに出るのを仕事にしているプロ6人は実に達者なものでした。

さて、「弁護士はテレビ出ないほうがいい論」、はこれくらいにして、すべてが積み残しになった論点のなかで特に私が気になる点を言いたいと思います。
核兵器の廃絶の道筋を問われて、池田先生が被爆者の心(声?)を世界に届けることとおっしゃった点についてです。勝矢氏、三宅氏などが、それはもう届いているというようなことを叫んでいました。

もちろん、人間が作り出した兵器は必ず人間が廃絶できるのです。最近では、地雷廃絶条約、化学兵器廃絶条約、クラスター爆弾廃絶条約が次々と締結され、どんどん実効化しています。核兵器も廃絶条約モデル案がいくつも公表され、国連内外で議論されています。 核兵器の道筋はと問われれば、最終的には核兵器廃絶条約の締結、加盟国の拡大、査察態勢の整備、同時進行で核兵器削減、廃絶となります。世界平和市長会議が2020年、番組でも取り上げていた国際組織は2030年に核廃絶という計画を持っています。

じゃあ、どうやって、核兵器廃絶条約を国連加盟国全部に締結させるのか、とくに日本列島のある東アジアはどうやって非核化するのか、というと、すでに、東南アジア友好協力条約が締結されており、この地域では国家間の紛争を武力によって解決しない義務が課せられているのですが、ここに、中国も北朝鮮も加盟しており、やっとアメリカも加盟したんですね。戦争をしてはならない義務が課されています。
それを東アジア非核地帯条約としてこれから締結していくのが、大きな道筋でしょう。中国の核も北朝鮮の核も、明らかに韓国や日本に向けられたものではなく、アメリカが対象の核です。だから、東アジア非核地帯条約を準備する中で、超大国アメリカを東南アジアと同じく、東アジアの非核地帯条約に締結させれば、中国、北朝鮮の核は意味を失い、朝鮮半島を含む東アジアの非核地帯化は目の前のものとなります。

池田先生がEUに戦争が出来ない仕組みができているとおっしゃったのは、条約によって加盟国に同じ武力不行使義務が法的に課せられており、それに反すればさまざまな事実上の、または法的な制裁があり、戦争できないんだということなんです。
ご存じのように、ドイツとフランスなんて、1000年近く、ついこの前の世界大戦まで、数え切れないほど攻めたり攻められたりして、憎しみあってきたわけですが、今は手を携えている。そういう状態を時間をかけて中国や北朝鮮と日本がつくりあげていけばいいのです。

と言うようなことを一言で言えるわけがないのに、問う方も無茶だし、応えようとしたのも無茶だったのでしょう。
くわしくは、日本反核法律家協会のHPにこってり貴重な資料や論文がありますので、ごらんください。池田先生の人となりも結構そこでわかっていただけるかもしれません。

僕が最も残念で、しかし、予想とおりだったことは、番組レギュラー陣が、被爆者のことはもうわかっている、あるいは、日本人や世界にもわかってもらっている、と認識していたことでした。そこが、池田先生とその弟子を自称する私とは、決定的に感覚の違うところです。

原爆投下された広島と長崎の様子のことを、「被爆の実相」というのですが、それが一人の人間に「理解できる」ということがありえるのでしょうか。
日本人なら多くの人が、世界でもかなりの人が、広島、長崎のきのこ雲の写真や動画は見たことがあると思います。ご存じのように、原爆の威力は、熱、爆風、放射線というエネルギーで街を破壊します。それが、小さな太陽といえるくらい高熱であったり、建物を一瞬にしてなぎ倒すほど強力であったり、被曝で即死した人もいるほど高いものだったりすることもかなり知られていると思うのです。原子雲と呼ばれるきのこ雲も世界の多くの人がみたり知ったりしていると思います。

じゃあ、きのこ雲の下で人間に起こったことを理解しているか、というと、これは非常に難しいです。
たとえば、私は1981年の大学1年生のときに広島、長崎の被爆者の方々との出会いがあり、その後、被爆者援護と核兵器廃絶に関わるいろんなことをしてきて、仲良くしていただいている被爆者の方々も大勢いますし、何度も被爆の体験を聞かせていただいています。たくさんの詩を読み、絵を見ました。被爆体験記も論文もたくさん読みました。
そこに、私のありったけの想像力と被爆者のみなさんのために役に立ちたいという情熱を全部注ぎ込めば、被爆の実相がわかるのでしょうか。残念ながら、私の能力と努力の不足からか、ちっともわかった気がしないのです。
池田先生の刎頚の友ともいえるある被爆者が、池田先生に号泣しながら母親を見捨てて逃げた体験を告白したのは、出会ってから数十年もたってからだったそうです。まず、被爆者自身が自分のこの世のものとは思えない地獄の体験を、人に話したり、書いたりすることがめったにできることではないのです。
さらに、実は被爆者の方々自身、ご自分でご存じなのは、ご自身一人の体験だけです。被爆の実相が、広島、長崎であの日とそれ以降に起きたことをさすとしたら、被爆者であってさえ、被爆の実相までは知らないということになります。広島と長崎の社会が、生活基盤が根こそぎ破壊された中で、周囲の多数の人が死んでしまい、死んでいく中での、頼りもなく、わけもわからず原爆症が発症する。そんな生が被爆者の被爆後の人生であり、それを全部含む二つの街全体のありさまが被爆の実相なわけです。なかなか、わかった、とおっしゃる人がいないのも無理はないのではないでしょうか。

完全に理解することは非常に困難でも、理解しようと努力することはとても大切です。被爆の実相に近づけば近づくほど、核兵器が存在していては人類の未来はない、互いに核兵器を向け合う核抑止論にいつまでも立っていることはできない、と思うのです。
池田先生が核兵器廃絶の道筋と問われて、ただ一言、被爆者の心と答えられたのは、自分達と同じ苦しみを二度と誰にもあじあわせたくない、という、他人の幸福を願う一心で、本当は忘れてしまって蓋を閉じてしまいたい自分の被爆体験をなんとか語ろうとしている被爆者たちの体験と心を知れば、おのずと核兵器を廃絶しようという国際世論ができるはずだということなのでしょう。自称弟子の私には、そう聞こえました。

だから、レギュラー陣と同じく、自分はもう原爆投下のことは大体知っている、と考えておられる方には、ぜひ、被爆者の話を聞いていただきたいと思います。もちろん、知らないと感じる方も同様です。

普通の市民として生きていた人が、原爆を投下され、街と人と自身を焼かれ、何十万人もの被爆者がこの世を去り、今、少なくとも23万人余の被爆者が日本と世界におられます。平均年齢75歳です。
どれだけ多くの人が直接被爆者の声を聞いたかが、核兵器廃絶がどれくらい早くできるかに影響を与えるに違いありません。地球上に広島、長崎の被爆者が一人もいらっしゃらなくなる数十年後のために、聴き取り運動や録音・録画運動がコツコツと営まれていますが、できうるなら、今なら可能なのだから、直接被爆者のお顔を見ながらお話を伺ってほしいです。



ブログのアクセス数を増やすには短い記事を多発するのがいいと書いてありました。

こんな長文を書くのは、読む人にも迷惑だと思います。読了された皆様、途中まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

核兵器廃絶のことは、また、ここやStay Gold !に書いていきたいと思います。

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59 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-08-09 23:29:30
田母神氏に構成作家ってどこまで人を侮辱すれば気が済むのですか?
まともに質問に答えず逃げたのはどちらでしたか?

中国と北朝鮮と日本が手を携える?中国と北朝鮮の核保有に非難はしないんですか?
返信する
質問です (番組視聴者)
2009-08-09 23:32:48
お話しは大体理解できたつもりです。

では質問ですが

「日ソ中立条約」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E3%82%BD%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84

はご存知でしょうか?

条約を結んだから戦争は起こらない、中立を宣言したから大丈夫、という保障はないことを歴史が証明しています。

貴重な個人情報をさらして書いたのですから、是非とも回答お願いします。
返信する
Unknown (一国民)
2009-08-09 23:39:11
池田先生は「広島長崎の声を世界に広めることが核廃絶につながる」と仰っておりましたが

この世界の現実の下で
兵器の脅威・悲惨さを広めることは
それ即ち兵器の性能を宣伝するに等しいことなのではないでしょうか?
もちろん実際に使うためではなく、政治力のバックとしての性能です。

「核兵器廃絶は可能か」という問いに対して私の考えはYESです。
その方法は「核兵器以上にパワーがあり、低コストの大量破壊兵器を発明する」ということです。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-08-09 23:47:40
読みました。
納得できる部分もありましたがやはり原爆の怖さを理解させるのは不可能だと思います。
戦争を知らず核家族で育った今の若い人たに戦争の悲惨さはともかく
原爆の怖さを真に理解させるのは理想論でしかなくやはり宗教的だと思いました。

あと、弁護士の先生が「貴重な個人情報」などと冒頭に書くのは如何なものかと。
脅してると思われとも仕方ありませんよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-08-09 23:47:45
読みました。
納得できる部分もありましたがやはり原爆の怖さを理解させるのは不可能だと思います。
戦争を知らず核家族で育った今の若い人たに戦争の悲惨さはともかく
原爆の怖さを真に理解させるのは理想論でしかなくやはり宗教的だと思いました。

あと、弁護士の先生が「貴重な個人情報」などと冒頭に書くのは如何なものかと。
脅してると思われとも仕方ありませんよ。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-08-09 23:48:11
先生もせっかく注目されてるのですから
次回オファー来たときは具体(現実)的に意見をまとめて
池田先生とご一緒に出演されてみては如何でしょうか?

関東では放送されていないとはいえ日曜のお昼の時間帯に全国の幅広い層の方々に良くも悪くも意見を知ってもらえるチャンスなのですから
返信する
真摯な気持ちです (Unknown)
2009-08-09 23:50:02
EUの戦争出来ない理由ですが、戦争を起こした側が勝利した場合誰が
法的制裁をするんですか?EUの枠組みが消滅していた場合は?
そんな話しは過去の歴史でゴロゴロしてますよね?

「決まったからみんなが生真面目に守るだろう」の前提での
話しが多いからまず呆れられるんですよ。

もう何十年と悲惨な話しを聞かされて「だからこそこうならない
ためにどうすべきか?」と考える人が増えてきたんでしょう?
いつまでも悲しみに浸っても現実は解決しない。
では不信と欲望が厳然と存在するリアルな世界でどう解決するか
を真面目に考えようとしてるんですよ。
日本人にしか通用しない話しでなく。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-08-09 23:53:44
>ところがどっこい田母神氏は橋下氏のデビューのときより早いスピードで、テレビ業界になじんでしまっていたわけです。ちょっとあざとすぎるくらいジョークを連発していたのは、橋下氏らのときと同じように、構成作家が事前にインプットしてくれているのでしょう。

田母神氏を馬鹿にしすぎです。氏は熱心な落語好きで有名であり、昔からウィットなジョークを交えて演説していたのは有名です。
憶測だけで物を語るのはあなたの悪い癖ですよ。

端から端まで読ませていただきましたが、一弁護士が安全圏内で夢物語を語ってるだけだなという印象しか受けません。
ファシズム国家である中国や北朝鮮、それより根が深い(民族、宗教的に)イスラエル、パキスタン、インドが話し合いで条約を結び、核を放棄すると本気でお思いですか?
あまり現実を甘く見ないほうがいいと思います。
返信する
番組を視聴しました (一学生)
2009-08-09 23:53:45
国際関係学、国際法を学んでいる学生です。

残念ながら池田さんのお話から核廃絶への具体的な方策を読み取ることは出来ませんでした。
弁護士であり、弟子を自称するあなたのお話からも、感情論は聞こえてきても、現実的な施策を読み取ることは出来ません。

番組中で辛坊さんも仰っておりましたが、求められているのは核廃絶への具体的な方策です。
池田さん、あるいはその弟子を自称するあなたにそれを明示して頂きたいと思います。

なお、EU加盟国が、EU内で戦争を行うことが「不可能」などということは、あり得ないと考えます。(あくまでリアリスト的考えです。)

また、池田さんといい、あなたといい、他人の言論ではなく、その人間自体を非難するというような行為は誉められたものではないですね。
返信する
Unknown (ご意見です (番組視聴者その2))
2009-08-10 00:00:12
 田母神氏のジョークの連発についてです。
 おそらく一度もこの方の講演を聞かれたことがないからだと思うのですが、これはほぼ、いつものネタです。(番組冒頭で、宮崎氏ももういいよ、そのネタは的な発言もありましたね)

 あと、あの程度の切り返しは、ちょっと頭の回転の速い人ならば誰でもできると思いますよ。特に同氏は、衆目の下で批判されまくってる方ですから、特に打たれ強いのではないでしょうか。カメラの前でできるかどうかは別ですが。

 貴重な個人情報をさらしてまでも、情報を申し上げました次第です。
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