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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

上から目線のアメリカ合衆国

2009年10月22日 | 人権保障と平和
普天間移設 「海兵隊移転波及も」ゲーツ氏、現行案迫る
10月21日12時23分配信 毎日新聞

 鳩山由紀夫首相と北沢俊美防衛相は21日午前、来日中のゲーツ米国防長官と相次いで個別に会談した。この後、防衛相と共同記者会見した長官は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ(同県名護市)沿岸部への移設問題で、「普天間の代替施設なしに米海兵隊のグアム移転はない」と述べ、在日米軍再編の日米合意の一つである米海兵隊移転という沖縄の負担軽減に絡めて、現行計画の実施を強く迫った。



 さきの総選挙では、沖縄4選挙区いずれも普天間基地県内移設見直しを掲げた民主党候補が勝利しました。

 民主政治の基本、民意は辺野古への移設反対にあります。

 市街地に巨大な影を落とす普天間基地は非常に危険な存在で、移転は絶対しなければなりません。
 かといって、県外移設といっても、どの県が沖縄の代わりに引き受けてくれるというのでしょう。

 いまや、内地の人間は、沖縄戦で唯一の地上戦の地獄を経験した沖縄の人びとに、このまま自分たちのつけを払わせる事を続けるのか、倫理的に突きつけられています。
 沖縄の犠牲で自分が幸せになるのかと。

 考えてみれば、日本の米軍基地の75%は小さな沖縄県にありますが、これ全部、ひっくるめてグアムに移転してもらったらどうか。
 別に日米安全保障条約はそのままで、実現可能です。

 そもそも沖縄の米軍基地は沖縄にないと日本を守れないのか検証されていません。グアムからならあっという間に南シナ海にこれるではないですか。

 それなのに、グアム移転についても、自国の基地の移動なのに、日本に何千億円、何兆円と負担させようというアメリカという国はどれだけ「上から目線」なのか。

 以前、フィリピンが米軍基地だらけの島になっていましたが、フィリピン政府は完全と撤退を要求し、実現しています。基地経済に依存していた人には打撃だったようですが、それは別の経済振興策を考えればいい。
 なにしろ、沖縄に巨大な空白地がたくさん生まれるのですから。

 伊藤塾スタディー・ツアー2006年に移設先候補の辺野古の海に行きましたが、こんなところの沖合いに巨大軍事基地を作るという発想を疑いました。

ちゅら海を守れ・沖縄辺野古で座り込み中ブログ

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