パパは政務官 福島原発の浄化済み放射能汚染水を飲んじゃった！

あたしのパパは園田康弘っていうの。ないかくふのせいむかんていう、偉いせいじかです。

そのパパが、きのう、げんぱつのあぶないお水を飲んじゃったの。

ふくしまげんぱつで大じこがあったんだけど、パパと記者さんたちと約束して、げんぱつのお水を飲むことになってしまったの。

あたしのおともだちがまねして、汚いお水を飲んだらどうしよう？

 

あたしは、「パパ、大じこがあって、ほうしゃのうも一杯もれているのに、げんぱつのお水なんか飲んだら、おからだに悪くない？おなかいたくならない？」って聞いたの。

でも、パパは

「パパが飲むお水は福島原発の５、６号機から出た低濃度汚染水を浄化処理したもので、原発事故の収束作業の際に伐採した樹木が腐り自然発火することを予防するため樹木に散布されているものなんだ。」

「パパが飲むのは１０月２２日に処理水のタンクから採取され、放射性物質のヨウ素１３１やセシウム１３４、１３７はいずれも検出限界未満だったことを東京電力が確認しているお水だからね。大丈夫なんだよ」

っていったの。

 

あたしはよくわからなかったけれど、パパのことが心配で、心配で

「でも、パパね、とうきょうでんりょくで働いているおじさんたちが、もう３人も死んじゃったんでしょ？そのお水をまいているせいかもしれないよ。ぜったい飲まないで！」ってお願いしたの。

 

でも、パパは

「その３人のことについて、記者さんたちが「警察が司法解剖したのか、していないのか？」と質問したからね、パパが「警察は私の担当ではない」と答えたんだ。」

「そしたら、記者さんが怒って「何をトボケたこと言ってるんですか。あなたは原子力担当の政務官なんですよ。線量が高い原子力発電所の現場で働いていた作業員の死亡原因を把握するのは、あなたの職務ではありませんか」っていうんだよ。パパに向かって、ひどい言い方だろ？」

って言いました。

 

あたしは、パパはせいじかでみんなを守るのがお仕事なんだから、それは記者さんたちがいうことのほうが、なんだか正しいかも、と思ったけれどだまってた。

「おまけに、「時津風部屋で起きた力士の死亡事件の究明を親方に任せているようなもの」って言う人までいたんだよ。東京電力のことを暴力相撲部屋といっしょだなんて、ひどいよね」とパパは言うんだけど、

あたしは、それも、その記者さんたちが言うことももっともだって、ちびっと思った（ナイショ）。

「それで記者さん達がね、「安全性を担保するために、菅直人元厚生大臣はカイワレダイコンを食べ、枝野幸男前官房長官は、いわき産のイチゴやトマトを食べた。東京電力が『飲んでも大丈夫』って言ってるんですから、コップ1杯ぐらい、どうでしょう」、って言いだしたんだよ。パパも男だ。あとにはひけないよ」

っていって、パパはあたしのお願いを聞いてくれなかった。

 

かんなおとさんや、えだのゆきおさんのやったことは、ぱふぉーまんすというのだと、あたしは思う。

かんさんやえだのさんがやったことは必要なぱふぉーまんすだったかも知れないけれど、パパのやろうとしていることは、ほんとうにむだだと思ったの。だって、パパがお水を飲んでもだれもげんぱつがだいじょうぶだって安心してくれないもの。

それがわかっていて、むだなことをパパにやれっていう記者さんたちは、ただおもしろがって、せいじかにぱふぉーまんすをしろってけしかけてるんだと思う。

これはいじめだよ。

それをやってしまうパパはせいじかとしてどうなんだろうって、あたしもおもうけど、こんなバカなことを、はやしたててやらせる記者さんたちも、ひどい・・・って、あたしはおもう。

そして、今日、パパはお水を飲みに出かけていった。

あたしは、パパがげんぱつの水を飲もうとしたら、最後の最後には、記者さんたちが「あなたが本気なのはわかった」って言って、止めてくれるんだと思ってた。

だって、記者さんたちが、げんぱつの水が危ないんじゃないかって言い出したんだもの。大人なんだから、あぶないお水を人に飲ませるわけないもの。

・・・・でも、だれもパパを止めてくれなかった。

 

お水を飲むっておやくそくしたのは、たしかにあたしのパパ。パパはあたしから見てもお調子者だと思う。パパのおからだが悪くなっても、じごうじとく、ってことかもしれない。

でも、あたしのだいじなパパに、げんぱつのお水を飲めってけしかけた記者さんたちを、あたしは決してゆるさない。

そして、お水を飲むのを止めてくれなかったほかの記者さんたちのことも。

ぜったいに。

（園田政務官にお嬢さんがいるかどうかも不明です。父娘のやりとりはあくまでフィクションです）

 

 

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園田政務官、福島第１原発の処理水を飲み干す「パフォーマンスではない！」

2011.10.31 17:57 　産経新聞

「飲水するレベルである」と強調し、報道陣の前で福島第１原発５、６号機の滞留水の処理水をコップに入れて飲み干すというパフォーマンスを演じた園田政務官＝３１日、東京・内幸町の東京電力本店（大竹直樹撮影）

 

　内閣府の園田康博政務官は３１日、政府・東京電力の統合対策室の合同会見で、福島第１原発５、６号機から出た低濃度汚染水を浄化した処理水について、「安全が確認されている」と述べ、報道陣の前で処理水をコップに入れて一気に飲み干した。

　会見で政治家のパフォーマンスではないかと指摘された園田政務官は「私が（処理水を）飲むことによって安全性が確認されたとは思っていない。パフォーマンスといわれることは本意ではない」と釈明。「飲めるレベルの水であるということを言いたかった」と強調した。

　 東電によると、この水は５、６号機から出た低濃度汚染水を浄化処理したもので、原発事故の収束作業の際に伐採した樹木が腐り自然発火することを予防するた め樹木に散布されている。園田政務官が飲んだ水は、今月２２日に処理水のタンクから採取され、放射性物質のヨウ素１３１やセシウム１３４、１３７はいずれ も検出限界未満（ＮＤ）だったことを確認しているという。

　ただ、タンクに保管していたことから「一般の雑菌」（園田政務官）が混入しているとして、煮沸消毒したものを用意したとしている。

　政治家が農産物の安全性を示すために報道陣の前で野菜や魚介類を食すパフォーマンスを演じたことは過去にもあるが、福島第１原発で処理された水を飲むという今回のパフォーマンスは波紋を広げそうだ。