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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

【#終戦記念日】「敗戦記念日」に考える日本国憲法の先進性。日本の平和のために必要なのは改憲でも、軍事費拡大でもなく、基本的人権を尊重し、憲法9条を生かして戦争が決して起こらないようにすることだ。

2024年08月15日 | 日本国憲法の先進性

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 今日は8月15日。

 公式には終戦記念日とされていますが、その実質は大日本帝国の敗戦記念日です。

 大日本帝国は朝鮮半島や台湾を植民地支配するだけではなく、中国大陸や南方の諸国への侵略を進めました。

 そしてそれを理由に欧米諸国に経済的に包囲されると、1941年12月8日には無謀にもアメリカ合衆国の真珠湾に奇襲攻撃をかけ、宣戦布告しました。

 この侵略戦争で2000万人もの中国やアジアなどの人々を殺したといわれており、日本人も300万人に及ぶ人が亡くなりました。

 戦前の日本がやったことは、ウクライナを侵略しているロシアやガザでジェノサイドを続けるイスラエルの比ではない、超ド級の人類史に残る犯罪だったのです。

沖縄戦から77年目の沖縄慰霊の日。沖縄戦とウクライナ戦争に共通する教訓は、戦争を起こさないためには軍事費を増大して軍拡をすることではなく、そもそも戦争を国にさせないための憲法9条が宝だという事だ。

 

 

 このアジア太平洋戦争末期で起きた米軍による東京大空襲などの空襲や、沖縄戦や、広島・長崎への原爆投下で、何十万人という無辜の市民が虐殺されました。

 これはアメリカ合衆国による一般市民に対する無差別殺戮であり、特に原爆投下は戦後も残る原爆症という不必要な苦痛を与えたという意味で、国際人道法に反する戦争犯罪です。

 しかし、日本の市民は被害者ですが、国単位で見た場合、これを「日本という国」の被害として語るのはおかしいのです。

 

 

 大日本帝国がそれまでに犯した侵略や植民地支配の結果がこれらの惨劇ですし、そもそも日本が国体護持=天皇制の維持にこだわってなかなか敗戦を受け入れなかったから、これらの無くても済んだ何十万人の死が起きてしまったのです。

 日本が1945年8月15日にポツダム宣言を受け入れ無条件降伏したのは、8月6日と9日に広島・長崎に原爆を投下されたから、という原爆投下を正当化するアメリカ合衆国の言い訳は嘘です。

 本当は、ヤルタ会談に基づいてソ連が日本に8月8日に参戦し、共産主義国に日本が占領されたら国体護持が危ういとやっと昭和天皇と政府が決断したからなのです。

 それまで目の前の東京が焼け野原になる東京大空襲でも平気の平左だった残酷な天皇と政府が、遠く離れた広島長崎の「特殊爆弾」による市民の被害で、急に降伏を決意するわけがありません。

 

 

 このように日本と世界の民衆に塗炭の苦しみをあたえたアジア太平洋戦争の教訓に鑑み、日本は大日本帝国憲法を「改正」する形で日本国憲法を制定しました。

 これは法的には8月革命と呼ばれる日本という国の大変革でした。

 日本国憲法の三大原理は基本的人権の保障、国民主権、そして平和主義だということはよく知られています。

 まず、大日本帝国憲法では市民の権利がすべて「臣民の権利」として天皇の家来の権利と規定されており、「法律の留保」がつけられてすべて制限し放題だったのが、基本的人権として各種多様な人権を規定しました。

 すべて「国民」=市民は個人として尊重され(13条)、法の下に平等であり(14条1項)、そこから表現の自由など基本的人権が保障され、しかも人権は「公共の福祉」のためにしか制限されないことを明記されました。

 これは戦前に市民の権利が制限されていたからこそ、国の無謀な戦争に反対しきれず、悲劇を生んだという教訓からです。

 

 また、君主主権・天皇主権の憲法で天皇が絶対視されたことが戦争を引き起こした教訓に鑑み、政治の仕組みとしては国民主権原理が採用されました。

 大日本帝国憲法では

「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」(1条)

「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」(3条)

「天皇ハ国ノ元首ニシテ統治権ヲ総攬シ此ノ憲法ノ条規ニ依リ之ヲ行フ」(4条)

「天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ」(5条)

などなどと規定された徹底した絶対的天皇制から、日本国憲法では天皇は政治的権能を一切持たない単なる象徴になりました(第1章)。

 しかも、天皇を神格化する国家神道体制は廃止され、政治と宗教を厳格に分離する政教分離原則が規定されました(20条3項、89条)。

海上自衛隊の幹部らが2024年5月に靖国神社の戦争賛美施設「遊就館」を研修の一環として集団で見学。「戦争マシーン」である靖国神社との関係を深めるような自衛隊を憲法に明記する改憲などもってのほかだ。

 

 

 そして大日本帝国憲法上にも

「天皇ハ陸海軍ヲ統帥ス」(11条)

と明記される存在だった軍隊は解体され、憲法の前文は市民の平和的生存権、9条は戦争放棄と国の交戦権の否認と武力不保持を宣言しました。

 また、

「天皇ハ戒厳ヲ宣告ス」(14条1項)

と規定されていた戒厳令は廃止。

 いま、自国維公4政党が「地獄逝こう」と、自衛隊を憲法に明記するだの、緊急事態条項を入れるだの言っているのは、全部戦前回帰であることはこの2点からも明らかです。

 これらの憲法改悪は、実は戦争を可能にする戦争準備のための改憲なのです。

9条明文改憲の問題」憲法問題連続講座① | 自治労北海道

自民党有志による「憲法改正推進議員連盟」が、二階俊博・石破茂氏らが参加して国会内で総会を開き、憲法9条2項を削除し自衛隊を明記、緊急事態条項も入れる改憲案を発表。ポスト岸田で石破茂氏に騙されるな

 

 

 さて、2022年2月からロシアがウクライナを侵略しているわけですが、それを可能にしたのはプーチン政権が脈々と準備してきた国内の人権侵害と専制支配があったればこそです。

 これによって、ロシア政府が国連憲章に反して起こした、違法で、ロシア人もウクライナ人も何十万人も死んでいる非道な戦争にも、ロシア市民が反対できない状態になってしまっています。

 まず、日本国憲法で規定された個人の尊重と基本的人権の保障を守り抜くことこそが、日本が再び戦争をしないための最も大事であることがわかります。

【#憲法記念日】ロシアとイスラエルのせいで世界の軍事費が増加している現在だからこそ、日本国憲法9条の戦争放棄と武力不保持は国際社会に燦然と輝く。岸田政権の大軍拡は東アジアの安全保障環境を悪化させる。

 

 

 また、ウクライナでもガザでもわかるように、いったん戦争が始まれば泥沼化は必至で、「勝者」はどこにもいません。

 日本が中国・ロシア・北朝鮮をただただ仮想敵国として敵視して軍拡を進めても、そんなものは焼け石に水で、戦争になったら私たち一般市民から死ぬんです。

 まず、我々は国民主権原理を採用した日本国憲法の主権者として、戦争準備の改憲を拒否することが絶対に必要です。

 そのうえで、憲法前文と9条で宣言された絶対的な平和主義に基づいて、まず戦争が起こらないように平和外交を進める政府を選び取る、つかみ取ることが大切です。

プーチン大統領はロシア軍が侵略したウクライナ4州の確保と、ウクライナの非ナチ化=ゼレンスキー政権打倒、非軍事化=ウクライナ軍の武装解除、中立化=NATO非加盟が前提でなければ絶対停戦しない。

 

プーチン政権がウクライナ侵略の理由としたひとつがNATOの東方拡大でしたが、実際にはそれは戦争の動機ではなく、ウクライナ侵略直後にウクライナの首都キーウを狙ったこと、その半年後にはウクライナの東南部4州を強制併合して自国の領土にしている客観的事実からも、ウクライナ民族の存在を否定し、ウクライナを平定するのがプーチン大統領の狙いだったことは明らかです。

子どもたちの強制連行もこれを裏付けています。NATO云々とは全く関係ない戦争犯罪です。

実際、ウクライナ侵略を理由にして永世中立国だったスウェーデンと中立国フィンランドがNATOに加盟して、ロシアとNATO加盟国の国境はなんと2倍になったのですが、ロシアの安全はそれでは何らおびやかされず、プーチン政権も平気でいます。

そもそも軍事同盟とはいえNATOにウクライナなど各国が加盟するのは国際法上適法であり、それを理由にしてもロシアのウクライナ侵攻は侵略であって自衛戦争ではなく、もちろん違法です。

ですから、NATOの東方拡大の脅威というのはロシアのウクライナ戦争開戦の大義名分にすぎませんが、それでもゼレンスキー政権がNATOへの加盟を強引に進めたことはプーチン大統領に開戦の口実にはされたわけで、ゼレンスキー大統領の法的責任はありませんが政治責任は免れません。

わかりやすくいえば、ゼレンスキー大統領はプーチン大統領が戦争を起こせないようにもっとうまく立ち回るべきだったのです。

国民を苦しめる戦争を止められなかったゼレンスキー氏は決して英雄ではない、と言い換えてもいいかもしれません。8月15日は敗戦記念日。日本が侵略したアジア太平洋戦争とロシアが侵略しているウクライナ戦争の教訓は、戦争を避けることが政治の最高の目的だということ。その方法は軍拡ではなく憲法9条を生かした平和外交。

 

何度も書いてきたように、いったん戦争が起これば泥沼化は必至で、そこに「勝者」はいない。

我々日本の市民がウクライナ戦争から学ぶべき教訓は、焼け石に水の軍事費拡大や「敵国」をそれこそ刺激して戦争を誘発しかねない「敵基地攻撃能力」=先制攻撃能力など有害無益だということ、9条を使った平和外交で絶対に戦争を起こさない・起こさせないように努力すべきだということなのです。

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26 コメント

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Unknown (安打製造屋)
2024-08-15 12:03:34
改めて言う事ではありませんが、戦争反対!死ぬのはアンタら政治屋や軍服着こんだ幹部じゃない。駆り出された兵士、名も無き市民だ!そして一生消えない後悔と禍根しか残さない。
返信する
Unknown (通りすがり)
2024-08-15 13:12:48
口実にしていると自分でも認めていると言うことは、ロシアのウクライナ侵略の真の目的はウクライナをロシアの属国化してロシアの言いなりの国にすると認めているのですよね。

そうであれば、口実をいくら潰してもホントの狙いを達成するために次から次へと言いかかり、イチャモンをつけて無理な要求をしてくるでしょう。

ウクライナ側が拒否すればそれを口実に侵略を開始しますよ。
返信する
Unknown (通りすがり)
2024-08-15 13:56:19
二つ投稿したのですが肝心な部分がコメントが掲載されていません。
返信する
Unknown (通りすがり)
2024-08-15 13:59:13
このブログは自分に対する反論は掲載しない方針のブログですか?

憲法で保障されている表現の自由の精神を尊重してください。
返信する
Unknown (通りすがり)
2024-08-15 14:01:19
人のコメントを部分的にしか掲載しないなら掲載しないでください。

こんな部分的な文章だけ掲載しても意味ないでしょ。

私の言いたいことの大部分が削除されて掲載されるのは戦前の日本の墨塗りの出版物と同じでしょう。
返信する
Unknown (suterakuso)
2024-08-15 14:38:45
戦争の振り返り、なんでこんなに教科書のように隙のない、要点を的確にまとめた文章をさらりと書けるのだろうと、改めて感服いたしました。皮肉では全くなく、これ、やっぱり、中高の、その大部分は中学校までの教科書どおりだと思うのですよね。(それとも、今はそうでもないところまで反動が進んでいるのですかね?) 逆に言うと、昨今の言論はなんて、反知性主義なんだと思うのですが。

それで、ああ、反動と反知性主義が蔓延った結果だなと思っているのが、一昨日夜頃から話題の次の件です。↓

パリ五輪早田ひな「鹿児島の特攻資料館行きたい」「卓球できること、当たり前じゃない」
https://b.hatena.ne.jp/suterakuso/bookmark

これには次のブコメをつけたのですが、(不自然なタグは100字に入らないことを無理やり入れたものです。)↓

>映画「月光の夏」が1993年の作品で、その頃から急速に平和教育における広島長崎の圧倒的地位が低下し、そこに知覧が入ってきた。とても純朴に育った結果では。「安倍」ら平和教育批判者の目論見どおりだよ。 #次はアッツ島硫黄島へ #次はインパールへ #次は沖縄自決強要へ #と広がればよいよね

管理人様もお好みそうな話では、卓球女子団体後の光景はとても心温まるだったので、早田さんには、環境から仕方ないのかなというのと、でも、これから見識を深めることも期待できないかなと思い、責める気持ちにはなりませんでした。SNSの反応では、「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」という映画の影響では?という声が出ていて、一部の人はそれで確定みたいな話をしていますが、どちらにしても、純朴のなせる業ではと思いますし、そも、最近の戦争を絡める映画の流れが、「月光の夏」の頃に生まれ流れの中にあるように思います。(ちなみに、「トットちゃん」は最近のものとは違い、昔の流れのものだと思いました。)早田さんは北九州育ちですので、近場の広島長崎が小中学校の修学旅行先として昭和なイメージになっているなかで、選ばれやすい場所ではないかと思いますし。あと、福岡は日教組への粛清と反動が厳しかったんでしたっけ? 私が子どもの頃には、平和教育は盛んだったと思いますよ。…何度も書いていますが、私は福岡県育ちで山口県在住です。ですので、戸畑で育ったのなら、原爆、予定どおり小倉だったら、とか思って、広島か長崎に行くべきではとは、やっぱり思ったりはします。…平和教育への目が厳しくなるなかで、知覧はとっても無難な題材なんだろうなと思います。

そして、昨日、これに次のような続きが起きてしまいました。↓

卓球の中国人メダリスト、早田ひなのフォロー外す 「特攻資料館」発言との関連示唆
https://www.sankei.com/article/20240814-T3PKSJ27VZLT7H7WBCBNKQORJ4/

これには、次のようにブコメをつけました。(k318云々は、多分コメントを消しては投稿してを繰り返して、自分のコメントが新しいコメントとして常に目につくように工作している極右がいて、なんなんかな、美しい国が好きな人たちは、これ美しいですか、はい、そうですか、と思い書いただけのことです。)↓

>ここからが対話の求められるところだと思う。どちらもそれができるのではないだろうか。/新着場所取り繰り返す捨て垢 k318、また出たね。いや美しいねぇ。前の場所では国民の義務みたいなことも言ってなかったっけ? #追記した

また、次のブコメに☆をつけて、さらにその下のコメントをそのブコメにつけました。

>d-ff 建前としては住民も兵士も無策、無謀の主導者に騙された被害者というくくり。違うのなら国際舞台でレジーム転換を。国の、故郷、家族のために華々しく散った青春残像というイメージ作りは戦時中から画策されたもの。

>逆に国際舞台に出したいなら、右派言論内で建前レジームを本音にして共通理解しないとね。する訳ないけど。だから国際舞台でアンタッチャブルなまま。それ見ない表自中立仕草のリアリティのなさ。

正直、1つ目の記事の時に、冷戦後、東陣営からの横槍(という表現はあまりよくないですが、とりあえずこの言葉を使います。)が入らなくなったから出てくるようになった流れなのかなとも思ったので、中国側が即座にこう反応したのには少し驚きでした。対話が求められる、できると思う、は期待ですね。これをきっかけに、どちらも国の代表であるからこそ、広い視点で、国とはというところから問い直して、乗り越えてほしいですね。それと、やはり大人の罪だなと。早田選手はもう24ですが…。でも、中国での修行も必要で関係が深いのだから、中国では何がなぜ、タブーなのかを教えておけよとはやはり思います。そして、あとは、やっぱり、右派の卑怯な建前と本音が、それこそ英霊をアンタッチャブルなものにしてしまい、そして、今も純粋に交流し合っていた若者たちをさえ、引き裂いているなと思います。
返信する
思い込みの恐ろしさ (raymiyatake)
2024-08-15 14:44:49
「通りすがり」さん、あなたのご投稿は全部公開していますよ?
肝心な部分がもしもないのであれば、それはあなたの投稿ミスです。
もう一度投稿してみてください。
コメントに関する注意事項に反していなければ公開します。

あなたは歴史修正主義者なのでしょうが、ネトウヨの思い込みの激しさと失礼さが端的に表れた今回の事件だと思いませんか?

そして、私のブログの「当ブログへのコメント」という注意書きに、
『「通行人」とか「通りすがり」とか「名無し」とか「匿名希望」などの無個性なものではなく、必ず個性的な素敵なのをお願いします。  
以上のようなハンドルネームのないコメントは原則として承認いたしませんので、よろしくお願いいたします。』
と明記されているのも読み落とされていますよね。

そういうルールを守らないのに自分の権利だけを主張するのも、あなたたちのダメなところですよ。
返信する
Unknown (suterakuso)
2024-08-15 14:46:45
すみません。細かいことですが、外せないことですので、訂正を。「英霊」です。「」は外せません。
返信する
そして、お二方はいつもコメントありがとうございます (raymiyatake)
2024-08-15 14:49:23
安打製造機さん、死ぬのは
「駆り出された兵士、名も無き市民だ!」
本当にその通りですね。
もう何千年の人類の歴史でずっとそうなので、今世紀には本当に何とかしたいですね。

suterakusoさん、過分のお褒めのお言葉ありがとうございます。
さすがにこの記事はいつもの倍の2時間くらいかかりました。
さらっとは書けていません(笑)。

そして、私もあのさわやかだった早田選手から特攻隊という言葉が出て、がっくり来ました。
未来の橋下聖子や田村亮子になっちゃうのかなあと。
今は純粋な気持ちでもあの発言ですぐに自民党が目をつけている嫌な予感しかしません。
返信する
Unknown (星がキラキラ)
2024-08-15 15:00:13
どうせ自分への反論は色々理由をつけて掲載しないだろうけど

>中国・ロシア・北朝鮮をただただ仮想敵国として敵視して軍拡を進めても、そんなものは
焼け石に水で、戦争になったら私たち一般市民から死ぬんです。

そもそも、「軍事的脅威となり得る国を警戒すること」と「敵視する」こととは違いますよ。

ロシアはヨーロッパの方にばかり関心があり東アジアにはそれほど関心はないかもしれませんが、中国は違いますよね。(中国が軍事行動を起こしたら中国の侵略を助ける目的でロシアは北海道方面に軍を出して日本の防衛力の分散を図るかもしれませんが)

平和的な関係を構築しようとすることと相手国を潜在的な軍事的脅威として自国の防衛力を向上させることは両立しますよ。

中国はどれだけ軍拡しているのですか?

それに対して日本の防衛力強化なんてささやかなものでしょう。

日本の防衛力の強化を叩きまくるのなら、ウクライナのクリミア半島、ドンバス紛争以後の防衛力の強化も叩きまくるべきでしょう。

ウクライナがロシアのキーウ攻略を阻止できたのもウクライナがNATOの支援を受けて防衛力を強化していたからです。

西側諸国がウクライナへの軍事援助を本格化したのもウクライナがロシア軍に抵抗する能力と意思があると判断したからでしょう。

日本の防衛力強化をそこまで叩きまくるのならウクライナの防衛力強化やウクライナ憲法で戒厳令が発令できるようにしている事も批判するべきでしょう。

日本の個別的自衛権の行使を侵略戦争と一緒くたにして「日本を戦争出来る国にしてはならない」と
否定するならウクライナに対しても自衛権の行使を否定すればいいでしょ。

整合性をとるような発言をしてみては如何ですか?

あなたは、即時停戦などと主張している人々から「日本とウクライナでダブスタだ」と
批判されてますよ。

整合性をとるために即時停戦などと主張している人と一緒になって、ウクライナとウクライナ人が自国を守ろうとすることを叩きまくってみては如何ですか?

あなたのような人間がロシアのウクライナ侵略について即時停戦派などという人々に反論するような真似をするのは自称即時停戦派の思うつぼですね。
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