
『野党再編を渦中で経験してきた枝野幸男が目指す、他党・会派に依存しない政党運営と政権奪取の方法論とは何なのか。
「枝野立て! 」から始まった結党・選挙戦の舞台裏から、野党再編史における立憲民主党の位置づけ、今後の展望までを毎日新聞歴代野党担当記者が検証するドキュメント。』
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私も朝日新聞のこの記事を見て、これはブログで紹介したいなと思っていたのですが、古寺多見さんがさっそく記事にされていました。
立憲民主党の創立者で9月の代表選挙に今のところ唯一出馬を公式に表明している枝野幸男氏が、宇都宮市での街頭演説で
「日本新党から初めて衆院選に立候補した時も、責任ある「変革」が党のスローガンだった。
それから30年余り、猫もしゃくしも政治家は、「変革」「改革」と言う。ずっとやってきたのは、小さな政府と民営化と規制緩和。
私も最初の10年間は、その主流派に乗ってしまっていた反省がある。」
と、小泉純一郎氏と竹中平蔵氏以来の規制緩和を中心とする新自由主義路線を真正面から批判したんですね。
しかも、自分もその流れに安易に乗っていたと自己批判もしていて、誠実な態度と言えるでしょう。
枝野ビジョン 支え合う日本 (文春新書 1314)
参考記事 kojitakenの日記さんより
さらに枝野氏は
「無駄にメスを入れるのと、ただ金をカットするのは別問題だ。
高齢化は進み、介護の必要な人たちが増えているにもかかわらず、介護サービスを小さくしてきてしまった。
無駄は削る。
しかし、本当に社会のために必要な予算をしっかりと確保していこうではないか。」
と福祉重視の大きな政府論も明言しました。
このあたりが、新自由主義一本やりの日本維新の会との連携を強く打ち出す泉健太現代表や野田佳彦元首相と全く違うところです。
枝野氏辞任の際に
「れいわや共産党支持の方々や今の立憲執行部よりもリベラルな立憲支持者の人たちの中で、枝野氏を責めていた人たちは、枝野氏が実際に代表をやめてしまったら、かえって立憲が右傾化し、野党共闘も白紙に戻りかねないという危険性は考えていなかったのでしょうか。
枝野氏は一度もリベラルであったことはなく、穏健保守くらいの感じですが、しかし立憲内部の枝野氏よりもリベラルな人で、次の代表になりうる人はいますか?」
と書いたのだが、予想が予想以上に当たり、泉健太氏が代表になり維新と提携するという最悪の結果になってしまった。
古寺さんは記事のまとめとして
『本当は今年の代表選あたりでは西村智奈美あたりが枝野に取って代わるような展開になってしかるべきだったが、西村氏は前回代表選でも4人中4位だった。
前回衆院選での維新の躍進といい、現在の立民支持層でなお「ななしさん」のような人がでかい顔をしているらしいことといい、維新にすり寄った泉を「まだカイカクが足りない」とばかりに「物足りない」と評する重徳和彦といい、未だに維新に固執する小沢一郎といい、ネオリベの惰性力は今なお馬鹿にならないくらい強い。
ここはやはり、いったん立民代表を枝野幸男に戻すしかないだろう。』
と書いておられますが、さらに民主党政権をぶっ潰した「大物」政治家である野田佳彦氏の出馬まで繰り返し報道されている現状では、小沢氏や野田氏を抑え、内閣総理大臣になれる「格」から言って、枝野氏が立民代表に返り咲くしかないと私も思います。
頑固なのが長所でも短所でもある。
【#枝野立つ】立憲民主党の創立者枝野幸男氏が9月の代表選挙に再び挑むことを正式に表明。共に維新にすり寄る立民衰退の犯人=泉健太氏や民主党崩壊の犯人=野田佳彦元首相に比べれば2万%素晴らしい候補者だ。
ただ一点、消費税廃止を一番の政策として唱えるれいわ新選組支持者や「積極財政」派から枝野氏が批判されるのは、消費税減税に後ろ向きな姿勢を崩さないところ。
例えば、2022年11月12日の街頭演説では、2021年10月の衆院選で当時代表として消費税率の引き下げを訴えたことについて
「政治的に間違いだったと反省している」
と述べたことです。
枝野氏は、次期衆院選の選挙公約では
「見直すべきだと思っている」
とまで言ったので、うちでも、2021年の野党共闘の全否定と思われる発言をここでするとは、なんて政治音痴なんだ!と全面批判しました。
批判すべき時には容赦ない我がブログ(笑)。
立憲民主党前代表の枝野幸男氏がまた衆院選での消費税減税公約を「政治的に間違いだったと反省している」。泉健太代表を引きずり降ろさないといけない時にトンチンカンなことを言うエダノンはしばらく休んどけ!
ただ、上の批判記事でも触れたのですが、枝野氏は消費税減税を公約にすることになぜ否定的かについて、立民が医療・介護や子育てなど社会保障の充実を主張していたことを根拠に
「そこにお金をかけると言いながら、時限的とはいえ減税と言ったら、聞いている方はどっちを目指すのか分からなくなる。
有権者を混乱させてしまった」
と言っているんです。
つまり福祉・医療・教育に財政を出動させる「大きな政府」論に立つなら、その財源を減らすことばかり言うのは無責任でしょうと言いたかったわけです。
事実、枝野氏は2024年5月25日に再び消費税減税を否定するときも
「消費税を単純に減税したら日本の財政はパンクする」
という言い回しを使っていて、福祉財源の確保策では大企業向けの法人税優遇を
「ゼロベースで見直し、事実上大部分を廃止するのが大事だ」
と唱えています。
彼の言っていることは、ちゃんと大企業や富裕層から税金をしっかりとってこれを中低所得者に回すという、ケインズ経済学の「所得の再分配」理論にのっとっているのです。
究極の新自由主義政策の塊である「維新八策」に共鳴しちゃった泉健太氏や、いまだに消費税増税を考えている財務省脳の野田佳彦氏より、よほど期待できるといえるでしょう。
立憲民主党の泉健太代表は維新八策を全部読み、「立憲の政策とほとんど変わらない」「大部分で協調できる」と維新の馬場伸幸代表に何度も伝えていた(呆)。ならば泉氏は即刻立民代表を辞任して維新に行け!
野党指導者は自分が防衛や経済政策で自分たちが「現実的」ではないと批判されることを過度に意識しすぎる傾向があります。
どうしても一言財政均衡についても言っておかねばならないと考える枝野氏は、政権交代を狙うからにはパフォーマンスだけではない「責任政党」であることを見せねばならないという意識が強いのだと思います。
さて、エダノンは8月21日に正式な記者会見を開き、公約を発表するということですから、期待と不安を抱きながらそれを待ってまた論評します。
あんまり消費税減税はしないとかそればっか言うなよ~~~(笑)。
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◆「まだ推薦人のお願いはしていない」
◆2021年衆院選で議席減、代表を辞任
◆「逃げることなく、時代の転換の先頭に立つ」
◆「最大野党は政治を進めるための公器」
◆「厳しい状況で党を前に進めてくれた泉代表に感謝」
◆「代表を辞した時から、もう一度この党を率いたいと」
2024年5月25日 18:41 日本経済新聞

立憲民主党の枝野幸男前代表は25日、さいたま市で講演し「消費税を単純に減税したら日本の財政はパンクする」と述べた。円安が進む一方で金利が上昇する現状に懸念を示し「今減税するというのは絶対禁句で、少なくとも実質減税はあり得ない経済状況だ」と語った。
「財政を引き締めることはできないが、放漫財政にしないというメッセージを明確に発しないとハイパーインフレーションが起こりかねない」とも主張した。
財源の確保策では大企業向けの法人税優遇を「ゼロベースで見直し、事実上大部分を廃止するのが大事だ」と唱えた。
次期衆院選の予定候補者数に関し、立民の擁立状況は「『政権交代』と言っても全くリアリティーのない話だ」と話した。現状は180人ほどにとどまっており、総定数の過半数(233議席)に限りなく近づけるべきだとの考えを示した。
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利権層の本命は『進次郎氏』でほぼ間違いないようです。
(;'∀')
☆あんまり消費税減税はしないとかそればっか言うなよ~~~(笑)。 >
『国民のイメージだけは岸田氏や茂木氏よりずっとマシな小泉進次郎氏』をひっくり返すためには『消費税減税(最低でも食料品の消費税廃止…これが 短期に国民の生活を救う最有力策でもあると判断します。)』で野党をまとめる…ことが最有力策だと思うので、まずは『消費税減税を封印してでも立憲民主党を立て直す』…ということであれば、ありだとは思います。
枝野氏がんばれ!そして、『消費税減税』にカンバック!!
https://news.yahoo.co.jp/articles/455631804fa11a8e1e60eef946fe5526dbb94577
☆〈セクシー首相誕生か〉小泉進次郎に自民党内から総裁選出馬への期待の声が続々。菅義偉前首相、さらにあの大物がバックアップなら一躍、総裁選の本命にも?
8/17(土) 集英社オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/411fd67cb91e5271be122912ed7e0bd56b88bf5a
☆自民総裁選 茂木氏、意欲を伝達も…麻生氏“支持”明言せず
8/16(金) 日テレNEWS NNN
今月14日、自民党の茂木幹事長が麻生副総裁と会談した際、茂木氏が総裁選出馬への意欲を伝えたものの、麻生氏は河野デジタル大臣に言及した上で、茂木氏への支持は明言しなかったことが分かりました。