霊犀社2

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非平衡性の指標には「エントロピー差」や「光温度差」よりも 佐藤の「KLネゲントロピー」の概念が汎論

2005-10-10 09:10:05 | ネゲントロピー
都築氏の表現に 佐藤正隆氏は 疑義を挟んでいる。
都筑 卓司(著)マックスウェルの悪魔 でいえば、241ページ

「エントロピーは小さいほどいい。(都築「マ悪」241ページ)」

という表現である。都築氏はまた、エントロピーの、符号を変えたものを負のエントロピー、ネゲントロピー(OR”反エントロピー”)と称している。
いいかえればマイナスのエントロピーが大きいほどいい。符号を変えたものをふつうには負のエントロピー(entropyに対し、これをnegentropyという)とよんでいるが、これは語呂(ごろ)がよくないからこれからは反エントロピーということにしよう。(都築「マ悪」241ページ)


これは ボルツマン、シュレディンガー、ブリルアンの定式化による 負のエントロピーであり、
神里公の理解するところの ネゲントロピーではない。
神里公の理解するネゲントロピーを実現する量のひとつの候補が実は、佐藤正隆の「K‐Lネゲントロピー」なのである。

物理学界 と 経済学界 での ネゲントロピー理解は、1980年代当時 乖離していたことが 伺われる。現在では どうか。

ネゲントロピーに籠め| 国語 |られた思いと その具体的使用法に乖離
ネゲントロピーで言い表したいことと、ネゲントロピーの定式化に乖離があった。
シュレディンガーも、言い表したかったことは神里公と同じであろう。
ボルツマン、シュレディンガー、ブリルアン いすれもが、こういった乖離のなかでの言動を せざるを得なかったのであろう。

もうひとつの流れとして、工業熱力学系があり、ベルヌイ/ギュイ/ストドラ/ジュグエ/ラントの流れであり、エクセルギーである。閉鎖系での全エントロピー変化(エントロピー差)の理想限界指標性を利用している。エネルギー次元化して現象を捉えようとしている。

大気環境を織り込んだ物理量は、エクセルギーの他にあるだろうか。
少なくとも、エントロピーは違う。

ところで、非平衡性は、必ずしも有用性であるとは限らない。有用性は、非平衡性だけでは決まらない。しかし、非平衡性は有用性の大きさに関係がある。有用費目の峻別には、今儲かればいいのか、生存 子孫の存続か といった 目標設定が効いてくる。

都築氏は 温度差 太陽光のような 光放射資源に対しては、光温度差資源を言っている。6000℃ と 300℃ の 光波長分布の差を言っている。
光温度差は かなり”KLネゲントロピー”に近い感じがする。

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話は変わるが、というか、ちょっと思いついたので書いておく。
というか、このブログの利用の仕方は問題で、やはり、Wikiタイプがよいのか。あるいはメーリングリストタイプがよいのか。

地球熱機関は、太陽光受光のかなりを反射している。「地球は青かった」このロス・この「青さ」は、地球が愚かだからか?植物の葉が緑であるのは、植物がアホだからか?

太陽光の高エネルギー部の大部分、紫外線領域の大部分が削がれてから地上到達しているおかげで、われわれ人類は、存立しえているのである。
というか、環境が先か、生態系が先かといった 卵鶏論ではある。
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