断捨離な日々

埋もれた歴史も面白い
縄文からの日本文化が興味深い

貧困スパイラル~アメリカ編~ホワイトカラーが貧困層にどんどん転落

2009-10-03 | 貧困

アメリカでは、医師、ホワイトカラーや教師が貧困層に転落する人が

激増との事 長期失業者の44%がホワイトカラーで、

ブッシュが推し進めた”民営化/市場原理”の波にのみこまれてしまったとの事。

新自由主義の悲惨な末路に見える

(正社員が没落する

http://item.rakuten.co.jp/book/6001607/

① 医師の場合

  一般に医療過誤保険に外科医や産婦人科の医師は、加入していたが、

  2001年全米第2位の保険会社が、”年間10億円の損失”を理由に

  医療過誤保険から撤退。 同時多発テロで、保険料が急騰していた

  せいで、新規保険料が、べらぼうに高く、年間600万だったのが、

  年間2000万円に→その保険料の為に 2200万の収入のうち、

  2000万を支払うことになり、200万の年収で、ワーキングプアに。

  新自由主義の効率を重視し、利益を上げるやり方で、医療現場を競争にさらし、

  そのしわよせで、過重労働と十分な治療を提供できない患者への

  罪悪感が医師たちの心と体を直撃→重度の鬱病で 退社

  →低所得者用食料切符の申請に

② 教師の場合

  ”落ちこぼれゼロ法”により教育現場に競争が導入され、全国一斉学力

   テストを義務化して、その点数が低い学校の教師は、容赦なく

   切り捨て→貧困地域の教師の点数が低く、一定レベル以下は、

   政府の助成金カットで学校自体が廃校→教師や学校にとって

   死活問題なので、不正がはびこる→テストの回答を教える、

   成績の悪い子供に試験を受けさせない→スコアを上げる為、

   週末も働く→過労や鬱病で、つぶされる→ワーキングプアか

   生活保護に そして、”おちこぼれゼロ法”は、成績の悪い生徒の情報も

   軍に渡るようになっていて、軍隊にリクルートされ、前線に送られ、

   戦地で使い捨てされる

 ③ 中間管理職のサラリーマン

   グローバリゼーションとIT革命で国際競争が激化した企業は、

   コストカットをはかり、製造業は、東南アジの安い労働力に

   取って代わられ、中間管理職は切り捨て→転職しても低収入になり、

   医療保険の掛け金が年間8500ドルと高額で、収入のほとんどが

   保険料に消える→ワーキングプアに

   医療保険の掛け金は、年々上昇して、全米で従業員に健康保険を

   提供している会社が減り続け、63%のみとなっている。

   医療費が国民負担率が世界一のアメリカでは、まともに働いて

   いる中流の人々も一度の病気で借金漬けになるのが現状

 

新自由主義という政策は、、弱肉強食、一部の勝者だけが良くて、大部分の競争に

負けた人には、過酷な運命が待っている。 何でも アメリカの

真似をする(アメリカの要求を鵜呑みにする)日本は、小泉政権で、

すっかり新自由主義が席巻して、アメリカ同様 ひどい事に。

医療保険のひどさがアメリカ程ないのは、救いだけど・・・

民主党の鳩山総理が アメリカのグローバリゼーションを云々したと

非難するようなマスコミがいるけど、アメリカ人の庶民は、グローバリエーションに

苦しんだ人が多いから、案外、鳩山氏に共感できるかも。

今更だけど、アメリカを反面教師に、ヨーロッパ並みの社会保障の

充実した社会になって欲しいと思う。 ヨーロッパだって、貪欲な

資本家共の為に、庶民が悲惨な生活を強いられた、みじめな歴史があったから、

そうならないように、第2次大戦後は、社会保障を大切にしてきたのだ。 

ヨーロッパは、経験済みで、、アメリカの新自由主義は、うまくいかないと

見抜いていた。 アメリカの庶民は、かつてのヨーロッパの庶民の苦しみを 今

味わっているのかも 安定した市民生活には、資本家の暴走を止めて、

きちんとした社会保障や再配分が絶対必要だと思う。 

日本は かつて、会社がその役割を担っていたけど、それが 壊れちゃった訳で、

それには、ヨーロッパのように、政府が その役割を

担うしかないし、そうあるべきだと思う。

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