高専観察録

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星新一の傑作「ねらわれた星」

2008年11月16日 | Weblog
この話は至って短いお話です。
とある星に金属質の鱗で覆われた生物が宇宙から侵略してくるお話。
この生物の性格は残虐。熱線で焼き払ったり、気違いガスなるものを吸わせて互いに殺し合わせたりします。
その生物が狙った星の生物の特徴は
・二本足。
・集団で行動。
攻撃方法を話し合った後にサンプルとして一匹拉致してきました。
でも皮を剥いでも動き回る。この生物は皮を研究班に回し皮を溶かすビールスに侵されどろどろにとける様子がみたい。そう思ったのでしょう。
ビールスが出来たら早速星を一周してまんべん無くばら蒔きました。
その時の生物の様子に宇宙船では不満の声が。
・皮が溶けて慌てているが誰も死なない。
・寧ろ皮が溶けて喜んでいる奴がいる。

そりゃばら蒔いた宇宙人側から見たら気味が悪いわけです。仕方ないので撤退しました。
その後の星の様子はこう書かれています。つまりオチ。

「彼等の去ってゆく星、地球上では、その時しかめつらしい顔の学者たちが誰も彼もが突然裸になった現象を解決すべく、調査に取り掛かり始めていた。」

人間の服は彼等にとって皮そのものです。
最後の最後にどんでん返し。
これが星新一クオリティ。

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