ぼくらがぼくらになるために 動物に学んできたということだ
狩りや美しい求愛の方法だけでなく 去った者たちへの悲しみの表現や
埋葬することさえも 揺らぐココロを捉える方法を ぼくらはぼくらに学び
ぼくらになろうとしているのだそうだ
絶叫する声は すれっからしの振動が伝わらない
高層ビルが反射する光を東から受け 夕暮れ時の路地裏を曝す
そんな風景を ぼくらは透明の部屋から眺める
脱いでも脱いでもぼくはぼくを着ている
何時 着たのだろう
何時 重ねたのだろう
同じ色合いを 砂漠の時を 色を重ねる
白に蒸発し 黒に溶ける
*
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます