来る日も 来る日も
雨だった頃
雨の向こうの 雨
その雨の向こうに 雨
限りなくつづく
雨たちの果て
朽ちた雨たちの 残骸
数え切れない 不仕合わせ
*
眠りを重ねたろうか 夢を重ねたろうか
大きな眠りの塊が
冷えた光を反射している
夢遊病者の振りをして
とげとげとした
眠りの塊に足を架ける
*
夢の死体は 何故 海でなく
深い河 なのか
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四畳半より少し広い宇宙 食べ残して腐乱している 言葉
さあ コンビニへでかけ
棺を 注文しようか
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安売りのカッターシャツが 並ぶ
それだけでは 寂しいから
私の影を 貼り付ける
白と 黒からの 亡命
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