暮れるのには 早すぎる 凪の時間
湿気った言葉が
いくつも 吊されている
*
失われた 緑 緑児
*
朽ちるまで 朽ちるまで
*
盗賊たちに 盗まれたモノは 星だろうか 音楽だろうか
焦げた 色たちがこびりつき
それは 美味しいだろうか
*
暮れ方の中央に 電球を 置く
UFOのように
*
1/2 1/3
恥知らずに
ぼくを
あなたを
分割する
*
そっと そこに 置く
途切れた
記憶
*
図形の 不安 ぼくの 重心
*
白い板に 白い板を 重ね
太陽や 月を
重ね
色と 風を
重ねて
猫や ぼくが
生まれる
*
じょうほうを きりきざむことなく
へんきゃくされる
ぼく
*