窓が 悲しい

*
窓が　悲しい　

つまらぬことを　
あれ　これ　
おもいだし　
しんでしまった　
ふうけいを　
めぐらせる　

それは 空中サーカス

*

それは　空中サーカス　

ふんしつした　あんぜんねっと　

いつでも　いのちがけだから　
でっかち　あたまなんか　
どうなったって　いいんです　

つうしん

*

つうしん　

ことばが　きえ　
きえた　ことばを　
たぐり　
こきゅうと　ともに　
あなたを　のみこむ　

トンネルの 儀式

*

トンネルの　儀式　

いりぐちに　
とんねるが　あり　
でぐちに　
とんねるが　あり　

木霊を まっているのに

*

木霊を　まっているのに　

つまさきを　いからせ　
ただ　
さけびたいから　

落下の きもち

*


落下の　きもち　

らっか　することでなく　
らっか　していることでなく　
ありすは　
らっか　そのものである　

過ぎさった 予感

*

過ぎさった　予感　

であうであろう　ふうけいを　
いくつも　いくつも　こねあげて　
できあがりは　にちじょう　

なんか 空々しい

*

なんか　空々しい　

ほうこうが　ちがうから　
こせいが　ちがうから　
みんなで　
じごくへ　むかいましょう　

なんだか　
くるしいほど　
よろこばしい　

逆境に 弱くてよいのです

*

逆境に　弱くてよいのです　

かくれるものは　
あらわれ　
みせたいのに　
かくれてしまう　
うらがわの　
おもて　

かいきな じんせい

*

かいきな　じんせい　

一本の　
直線の　
生きる　
方向