お兄ちゃんとおばさんの話に度々登場する葵という人を見におばさんの家に突撃する陽(あかり)。
実際の原稿は、ショートパンツにニーハイの15歳。でも、気分はもっと幼い。
夜勤の多い看護師の母と2人暮らしの陽は、カヤノおばさんの家に幼い頃から、よく預けられている。
日曜日だけは、ママと過ごす日。1週間分のお小言の日。お兄ちゃんは、この毛色の変わった従姉妹を友達と会わせたくない。友達が来るとしたら日曜日。陽は凸します。
「葵の花」の始まり。
陽は「愛している」という言葉を垂れ流しにする人間が大嫌いです。この子は、勉強が壊滅的に出来ないのですが、I love youと日本語の愛しているのニュアンスと重みの違いを肌で分かっているのです。
夏休みにシドニーのお父さんに会いに行く時は、マインドが英語圏になるのでI love youを連発してますが、好きな人への挨拶のノリ。
日本語の愛の意味は、重く捉えています。少し残念な頭で心をどうやって正確に言葉で伝えるのか考えています。
嘘が嫌いで、自分をよく見せるために言葉を使うことを卑しいとさえ思っています。
ニコニコして、バカで甘えん坊に見えますが、陽の本質は、頑固で妥協しない。時には冷酷な事を平気でします。心に振り回されているとも言えます。
従兄弟の翔は、陽という「本物の少し足りない女」を知ってるので、足りないフリをして近づいてくる強欲女をすぐ見抜きます。
バカも使いよう?
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