どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

陽(あかり)20才

2022-11-28 08:39:00 | 日記


長男を出産した頃、顔貌と体型の変化が終わります。
全くの別人。こうなって、諦めと絶望の中から彼女は、絶対に泣かないと心の中で決めます。

涙は流れても、泣き声は立てず無表情に徹します。
これから数年後、もう一つの変化に周りの者も本人も気づきます。
老化が止まっている。。。夫の愛情は冷めてしまい。バケモノだと意味嫌います。

夫の母、陽の母が40代で立て続けに亡くなって、叔父の晃(今は養父)から、田中家の宿命について従兄弟同士の夫婦は話されます。

それを知った時、陽は忘れられない人に会いに行こうと決心するのです。
見るだけでいい。相手は私が分からないと思いながら。
別れて7年。25才の陽は、あの人も結婚してるかもと思いながら。


人と出会う時、最初に目に入るのは「顔」です。顔で好きになる事は多いと思います。
男ならイケメン。女なら綺麗とか可愛いとか。。。それで、人生に不幸を呼び込む事も少なくありません。

自分を裏切り、外見も別人になってしまった陽を見て葵が思うこと。

自分は葵を裏切り翔と結婚して子供まで産んだ陽が、葵の彼女について聞いた時のショックと絶望。

2人には、それぞれの言い分があり、誤解があり、過ちがあります。
泣かないと決めた陽の決意は一瞬で崩れ去ります。

葵は、子供だった21才の自分に呆れ果てます。陽が自分を裏切ったのではなくて、自分が陽を捨てた事に気が付きます。

金髪で青い目の高校生の女の子の記憶が、今の容姿に置き換わっていきます。最初から、この癖毛の日本人の子と付き合ってたと葵はそんな気がするのです。

「好きだったのは外見じゃないって事なのかな?」と葵はつぶやきます。

元々、陽のキャラ立ての時から、途中で外見が別人になるという筋立てがありました。人は人の何を愛するのかという問いが、その中にあります。