ストーリー漫画を描き始めた。
「葵の花」の改訂版だよ。30P。
前のは24Pで親友、翔が幼い頃から好きだった翔の従姉妹、陽(あかり)が自分を好きになって苦悩する話だった。
前の葵。
今度は、葵自身の心の傷が、陽との恋の始まりによって塞がっていく話である。
前作とほぼ同じエピソードを使い構成をかえた。翔に対して罪悪感は無く、陽と付き合うのも躊躇わない。
1番違うのは、前回は敢えて陽の気持ちを描かなかったのが、改訂にあたって陽の気持ちを前面に出したところである。
陽は、最初から葵が好きで、それは初恋で切羽詰まっていた。強烈な一目惚れ。
葵は中1の時、ショタコンに性的被害を受けていて、女性嫌悪である。これは、前のでもセリフで出てきたんだけど、今回は身体が小さかった葵がデブスに襲われてるシーンをしっかり描く。
心は嫌なのに、快感を手放せなかった卑しい自分。男という性を憎んでいる。身長155センチにも満たない小学生のような葵は、反吐が出るほど嫌な女との関係を半年も拒めなかった。
そんな葵を「一言」で救う。中学生の陽。
そして、2人は付き合い始める。
今回は悩んでない。翔の片思いは、葵の頭からすっ飛んでる。
葵は陽と付き合ってると言おうとするが、言えない事情が翔の性格以外にもある。
そのうち言おう。
葵と陽の幸せな日々が始まる。
ムスクの香りは、実は葵が翔にマウントかけてるセリフとして、最後のページに出て来ます。
「葵の花」は長いお話の始まり。
葵の夢が叶うまで10年かかる。10年後も一緒にいると信じて疑わない2人。
しかし、3年後に起こる事件によって別れる事になる。
叶った夢も叶わなかった夢もあるけれど、幸せだったと陽は最後に思います。38年の人生の中でたった一輪の花。
葵にとって陽は「僕の花」。
陽にとって、たった一度の恋愛は「人生の花」
3年後の事件の結末。葵の知らないところで、翔と陽は「連続殺傷事件」に巻き込まれます。