ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。

ギュスターヴ・モロー展

2019年06月16日 | おでかけ記録
という題で日記を書こうとしたら、マイミクのYUKIさんが全く同じタイトルで日記を書いていらっしゃいました。しかも昨日の、全く同じ時間帯に会場にいたみたい。お会いしたかったです(^-^;

会場は汐留パナソニック美術館。パナソニックのショウルームになっている1階からエレベーターで4階へ上がり、友達とふたり、エレベーターを降りて美術館の入口へ向かおうとしたら、そこで事件が起きました。
エレベーターの前に立っていたおばちゃんが、チケットを手につつっと寄ってきて
「よかったらチケット2枚1000円で買ってもえません?」と。
「でもこれ招待券ですよね?」というと、
「入場料は一人1000円だし、自分も映画代くらいにはなるから…」みたいなこと(正確な言葉はわすれましたが)をいう。さらに
「心配だったら、入口まで一緒に行きますから」
というので、そこまで言うならと譲ってもらいました。結果無事に入れて、おばちゃんはそこで帰っていきましたが、なんか釈然としないものが残りました。
後で夫に言ったら、
「成立したばかりのチケット転売防止法に引っかかるんじゃないの?」だって。
調べてみたらその法律は「日時座席を指定したチケットを、買った時より高く転売してはいけない」ということのようでしたが、夫は「主催者に損害を与えた(1000円儲け損なった)ことになる」というのです。
そういわれればそうかも。でも断ったとしても他の人に売りつけるだけだよね。どうすればよかったのかな?炎上すると困るので人に言わないでくださいね~(^-^;

で、モロー展です。
パリのギュスターヴ・モロー美術館ともう一つの美術館から絵がきていたのですが、実は私20代のころに、今回一緒に行った友達とパリのモロー美術館を訪ねているんですよね。
モロー美術館は、モローが住んでいた家をそのまま美術館にした小さいミュゼで、友だちが言うには、私が「絶対行きたい」と言って道に迷いながら引っ張っていったんだとか。モローの何にそんなに執着していたんだ、昔の私?
そのわりに絵についての記憶なし。友だちが印象に残ったのは部屋の中に螺旋階段があったこと、私が覚えているのはトイレの便座が木製だったこと…(笑)
今回の展覧会では、モロー美術館の館内の写真もたくさん展示されていたのですが、部屋の壁に所狭しと絵がかけられているのを見て「そうそう、こんなだった」。螺旋階段も確かにありました。

今回、有名な「サロメ」をはじめ神話や聖書に登場するファム・ファタ―ル(運命の女)の絵が多数。昔はオスカー・ワイルドにかぶれたりしていたので、ドラマチックでおどろおどろしい物語性に惹かれたのかなと思いますが、今見ると美しい色彩と深い陰影が魅力的な絵だと思いました。

中も思った以上の盛況でしたが、見終わって外に出てびっくり、
入場制限がされていてたくさんの人が並んでいました。ちょっと調べてみたら5月末にテレビ(ぶらぶら美術館)で紹介されたみたい。
汐留という場所柄から、お昼休みと思しき会社員の姿もちらほらみられて、こういう場所に美術館があるというのもいいものだなと思いました。




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