ラッコ庵日乗

「不思議な話」や「ヘンな話」が大好きなラッコ庵の日記。

「シン・エヴァンゲリオン」ネタバレなし

2021年03月30日 | 映画・ドラマ・マンガ・アニメ
そもそも「エヴァ」テレビ版初放映時に、完全にブームに乗り損なった私。「当時住んでた地域で放映がなかった」プラス「子育て真っ最中」。
その後断片的に見たものの訳がわからず、敬して遠ざけていたわけですが、「シン・エヴァ」公開に当たって見に行くか迷っていたら「新劇場版三部作を見ればいい」と教えてくださった方がいたので、アマゾンプライムで予習しました。

ええ見てきましたとも。平日にシニア料金で。
「なんかすごいもの見た」
とは思いましたが、エヴァ初心者としてはネタバレするほど理解できず。
その後Youtube で岡田斗司夫氏の考察動画を見てはじめて「ああ、そうだったのか!」と思いました。もちろん全貌を理解できたわけではありませんが、豊富なオタク的知識と作品世界を縦横にまた俯瞰的に見渡す洞察力(と庵野監督との個人的いきさつ?)を背景にした岡田解説は、他の凡百の考察動画を寄せ付けぬ圧倒的説得力。
さらにその後、録画しておいたNHK 「プロフェッショナル」の庵野監督回で、新たに発見した部分や岡田さんの考察を再確認した部分もあり、確認のために本編をもう一回見たくなりました。

これは言ってもせんないことですが、リアルタイムで「新世紀エヴァンゲリオン」から伴走したかった。そうすれば、シン・エヴァのラストは「テレビ版」「旧劇場版」「新劇場版」すべてを包括したラストになっている、という本当の意味がわかったかもしれない。
さらに言うならば14歳のときに見たかったかな…。そうだったらドはまりしてたことでしょう。

ところで。
この考察動画を見て以降、岡田斗司夫のyoutube 動画にはまっています。
以前朝日新聞の人生相談をやっていたときも岡田さんの回答が一番面白かった。何て言うか問題を切り分ける手並みが鮮やかなんだよね(動画の中で、このときどうやって回答を考えていたか、という裏話もあってその方法にびっくり)。
youtube 動画も興味のある内容ばかりで次々見たくなってヤバい。動画を見て「スマホ脳」(本)買ってしまいましたよ。
私が見たのは無料部分だけで課金すればもっと見られるらしいけど、youtube の有料会員になるってどういうこと?


ノブレス・オブリージュ

2021年03月26日 | 世間話
今の世の中で「わきまえ」なくてはいけないのは、むしろ人の上に立つ人だと思う。
その最たるものが皇室とか王室の方々で、ノブレス・オブリージュという言葉があるように特権には義務が伴うこと、その義務の一環として、プライバシーはもちろん思想の自由、職業の自由のような基本的人権さえも失う場合があるということをよくわきまえておられると思う。
 
英国人や日本人なら当然のその辺のことを、メーガンさん(とメーガンさんを擁護するアメリカ人)は全くわきまえていないのでないかな。
第一次大戦の時はイギリス貴族の子弟の戦死率は一般人より高かったという(突撃の際、先頭に立つから)。子どもにプリンスの称号が貰えないとか文句言ってるメーガンさんに、将来万一イギリスとアメリカが戦争することになったとき、英国軍の前線にその子を送り出す覚悟があるとは思えない。
「公的な職務というのは、自分のためではなく奉仕する人々のためにある」というミシェルオバマ元大統領夫人のコメントは、人種差別を理由に自分の不平ばかり言うメーガンさんに、黒人であろうが白人であろうが人のため奉仕する気持ちがあれば、自然に人々の愛と尊敬を得られるということを遠回しに言っていると思う。

話は変わりますが、きょうの午前中、宮中で行われた「歌会始め」の中継を見た。
もしメーガンさんが結婚したのが日本のプリンスだったら、毎年和歌を作って全国民の前でそれを朗々と読み上げられるんだよね。もし眞子さまが女性宮家を立てられたら小室さんもその配偶者として…。公開処刑?いえいえこれもノブレス・オブリージュ。

水取りや籠りの僧の沓の音

2021年03月15日 | 世間話
録画で東大寺修二会の中継を見ています。
修二会と言えばお水取り、お水取りと言えばおたいまつ、というわけで、おたいまつにばかり気がいっていたけど、中ではこんなことが行われていたのね!大仏開眼から1270年、一度も欠かさず世の安寧を祈り続けているなんてすごすぎます。

奈良に住んでたときは何回かおたいまつを見に行きました。さすがに最終日は混雑しているので、松明5~6本の時に。最近はどうかわかりませんが当時は回廊のすぐ下までいって火の粉浴びまくりました。
二歳くらいだった娘を連れて、お水取り翌日の「韃靼帽」にもいきました。子どもが元気に育つように韃靼帽という(三蔵法師がかぶってるような)帽子を被せてもらう行事です。そのせいか、娘は風邪ひとつひかず丈夫に育ちました。
その他にも万灯会や小正月のおしるこの振る舞いに行ったり楽しかったなあ奈良。

それはさておき。
修二会自体もともと疫病を封じる祈りがきっかけになっているらしい。幸か不幸かコロナのせい?で実現したこの画期的な中継。練行衆だけでなく帳の中に入るカメラマンも二週間だか自らを隔離して撮影に臨んだそうです。その甲斐のある貴重な映像です。
もうなんと言うか神秘的!

タイトルは芭蕉の句。
「籠りの僧」じゃなくて「氷の僧」という説もあるそうです。氷の僧もいいね!