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「京城クリーチャー」日本軍をただ極悪非道に表現、酷評される理由

2023-12-29 | 「パク・ソジュン」ドラマ・映画・情報記事


「日本軍をただ極悪非道に表現」“反日ドラマ”との指摘も出た『京城クリーチャー』、酷評される理由。
酷評が多い理由。ドラマ『京城クリーチャー』は、人を探す物語だ。解放を控えた1945年、京城(キョンソン、昔のソウル)の春を背景に質屋・金玉堂の代主であり、京城最高の情報通チャン・テサン(演者パク・ソジュン)と、母親を探すユン・チェオク(演者ハン・ソヒ)の話を描いた。
主人公のチャン・テサンは、警視庁警務官の石川(演者キム・ドヒョン)の愛妾・明子(演者ジウ)を探さなければならない。ユン・チェオクは父親のユン・ジュンウォン(演者チョ・ハンチョル)と一緒に母親を探し回る。
死んだ人も捜し出すという「トドゥクン」(行方不明者を見つけ出す人)が10年以上見つけることができず、京城最高の情報通チャン・テサンが周囲を隅々まで探っても痕跡が出てこない尋ね人たち。そうするうちに、一つ二つ得られた情報は、ベールに包まれた甕城(おうじょう)病院に向かう。3人が苦労して侵入した甕城病院には、銃を持った日本軍よりも恐ろしい“怪物”が存在した。
酷評されるポイントは序盤だ。人物紹介や背景の説明など、序盤の導入部で疲れ果てたという人が少なくない。遅い展開と力をたっぷり込めた物が障害物として作用した。背景は1945年だが、全般的な雰囲気が現代劇のイメージだ。アイデンティティが明確でない点が混乱を与える。第3話までクリーチャーは手しか出ない。
また人物間の関係はゆるく、台詞が恥ずかしいとの意見も。チェオクとテサンが会って葛藤を起こすシーンや、テサンがチェオクに好意を感じる過程が中途半端だ。まるで威張るように独立運動をするクォン・ジュンテク(演者ウィ・ハジュン)の「君の胸に朝鮮という国はないのか」と繰り返される台詞は、予想可能な伏線として活用される。
最大の問題は、歴史的な悩みもなく軽い態度で時代像とクリーチャーをつなげた点だ。
日本による植民地時代、日本軍が朝鮮人を対象に行った生体実験は歴史的に忘れられない傷だ。作品には、日本軍がなぜ生体実験にこだわったのか、そこで起こそうとしたことは何なのかに対する説明がない。
脳を利用した生体実験でクリーチャーが作られたとだけ出てくる。そのクリーチャーを戦争でどのように活用するかについての設計や危機感もない。
細かくない描写は、政治外交史的な悩みを解消することができず、日本軍をただ極悪非道に表現した。おかげで怒った日本ファンらが、ハン・ソヒのSNSに嘲弄と悪質なコメントを残す結果だけを残した。
パク・ソジュン、ハン・ソヒ、ウィ・ハジュン、チョ・ハンチョル、スヒョン、キム・ヘスクと優れた俳優をそろえたが、台本がしっかりしていないためか、演技にも疑問符がついた。特に2人の主人公が残念だという評価だ。
軽い振る舞いと深みのあるチャン・テサンを行き来するパク・ソジュンの演技は、自然ではなかった。染み込むように続けなければならないが、一人の人物の間で差が大きすぎる。ハン・ソヒは発音が不明確で感情演技がぎこちない。きれいな顔が目立つだけだ。2人の俳優の掛け合いがまったく光を見ない。
序盤の退屈な背景説明を乗り越えた後、クリーチャーが本格的に登場する第4話から多少は没入度が高くなる。Netflixのまた別のクリーチャーもの、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』シリーズとは異なるグロテスクな怪物が、日本軍に迫る姿は強いインパクトを残す。本格的なアクションは圧倒的だ。
それでも一触即発の状況で、あまりにも感情的という点が残念だ。目の前で人が死ぬのを見ても、恐怖より悲しみが先立つことはありえるだろうか。
なお『京城クリーチャー』のパート2は、1月5日に配信される予定だ。
(スポーツソウル)


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