「韓流☆ダイアリー」ブログ!

韓国ドラマ・韓国映画の
   感想を綴っています・・・

韓国ドラマ「青い鳥のロンド(輪舞)」、「青い鳥の家」、あらすじと感想!

2016-08-01 | 韓ドラ あ行、あ


韓国ドラマ「青い鳥の輪舞(ロンド)」、「青い鳥の家」
あらすじと感想、最終回。
家族愛と若者たちの人生を前向きに描いた本作は、同時間帯番組すべての
中でトップを独走し続けたイチ押し長編ドラマです。
親世代の因縁や出生の秘密、また若者たちの恋愛など、韓国ドラマに
欠かせないマクチャン要素も満載で本作は特にフレッシュな若い
女優さんたちが大活躍されていてヒロイン役には、ジェジュンの「スパイ」
のチェ・スビンやユ・アインの「密会」のキョン・スジン、そして
ノ・ミヌのドラマ「最高の結婚」のオム・ヒョンギョンなどこれから
期待される若手女優さんの共演が大きな輝きを放っていました。
特にノ・ミヌのドラマ「最高の結婚」で悪役を演じたオム・ヒョンギョン
は主人公であるイ・ジュニョクと恋愛関係で絡んでいく重要な役を演じ
この二人は注目のドキドキカップルです!(笑)
その主人公を演じるイ・ジュニョクですが、どこから見ても典型的な
イケメン俳優ですが、爽やかでダンディーでまた憂いに満ちた眼差しには
毎回心奪われてしまいます・・・ 彼はいつも凛として口数が少ないけど、
そこがまたいいのかなぁ~~(笑)

ジワン(イ・ジュニョク)は祖母と継母であるソニと妹のウンス
(チェ・スビン)と暮らしています。
真面目で誠実なジワン(イ・ジュニョク)は亡き父に代わって家族を
支えるため就職活動の真っ最中ですが、一流大学卒でないことがネック
となり、なかなか就職先が決まらない日々を送っています。
ある日、企業ベストグローバルの面接を受けに行ったジワンはそこの
会長チャン・テスが亡くなった父の友人だったという縁で採用され、
コネを嫌がったジワンでしたが、家族のためにプライドを捨てて入社を
決意します。ところが同じ新入社員にジワンの友人で会長チャン・テスの
息子ヒョンド(イ・サンヨプ)もいて、二人は同時に社会生活を
スタートさせることになります。ヒョンドは「俺たちはスタートは
同じでもゴールは違う。お前と一緒なら退屈しないな。」と声を
かけてきますが、そう言いながらも自分と正反対のジワンを信頼し
男同士の衝突はありますがジワンの才能を高く認めています。
そしてジワン(イ・ジュニョク)は自分が入社したチャン・テスの会社の
前身がジワンの父親の会社テフ産業だったということを入社して
知ることになります。

また相変わらず30歳になってもバンド活動で遊び回っているヒョンド
(イ・サンヨプ)は会社でミスをしますが、それがジワン(イ・ジュニョク)
のミスとしてジワンが責任を負うことになります。社会生活の基本もいまだに
理解出来てないヒョンドはそのミスをすべてお金で解決しようとする
いい加減な道楽息子です。
ところがそれまで遊んでばかりいたヒョンド(イ・サンヨプ)がジワンの妹
ウンス(チェ・スビン)と恋に落ち、真面目な会社員に変身するのです(笑)
恋は人を変える魔力と言いますが、良くも悪くもこうもガラッと変わって
しまうヒョンド(イ・サンヨプ)の真剣な愛には爆笑です・・・

また一方、ウンスの親友ヨンジュ(チョン・スジン)はジワン(イ・ジュニョク)
に想いを寄せていますが、ジワンは上司のミジン(オム・ヒョンギョン)に
惹かれていきます。ところがそんな中、ジワン(イ・ジュニョク)は妹ウンスの
出生の秘密を母のソニから聞かされ大きなショックを受けるのです。



ヒョンドの父である会長チャン・テスはジワンの亡くなった父サンジュンの
部下でした。ジワンは父が倒産した理由は新技術開発に投資して失敗した
と思っていますが、23年前、テフ産業の部長だったチャン・テスは
ジワンの父を裏切り、委任状を持ってセギ銀行に行き、借名口座の資金を
全部テスの口座に移してしまいます。その盗んだ莫大な資金でテスは
今の会社ベストグローバルをつくりました。そしてその時対応したセギ銀行の
行員がヨンジェ(キョン・スジン)の父だったのです。
またチャン・テスは亡くなったジワンの父とテフ産業をはじめに
起ち上げたイ・本部長(今はテスの会社の本部長)を外国へ行かせます。
きっとジワンが自分の会社に入社したことで自分の悪行がイ・本部長の
口からバレることを恐れているようです。
そして、チャン・テスが妹のウンスがソニとサンジュンの本当の子供
ではないと知ったことに恐れを感じた母ソニはジワンを呼び出し
妹のウンスが父サンジュンとソニの本当の子供でないことを告げます・・・
母ソニは「25年間も一緒に暮らしてきたし、お前たちは血縁とは
関係なく紛れもない家族なのよ。」と涙を流しながら訴えますが、
突然の出来事にジワンは何が何だか分からず「考える時間が欲しい」と
言います。ジワンはなぜ今になって家族の秘密を話すのか混乱して
いますが、きっと母ソニはそれだけジワンを信頼しているのだと
思います。早く母ソニの気持ちを分かってほしいと願います・・・

また会長チャン・テスは今になって倒産したジワンの父の会社だった
テフ産業の昔の帳簿を探しはじめます。
優秀なジワンにその帳簿を見られることを恐れているようです。
また母ソニをそっと見守っている古い友人でファイン投資のシン代表は
会長チャン・テスの行動を怪しく感じ、自分の会社と取引をして何らかの
形で繋がりをとっていこうとします。
母ソニを陰でそっと助けていくシン代表も父サンジュンの古い友人で昔
サンジュンから助けてもらった義理を大切にする人です。
母ソニを好きなのかなぁ?と感じる部分もありますが、母ソニの態度から
入り込む隙はないでしょう・・・真面目な母ですから・・・

また一方、若者たちの恋愛も花盛りで、ヒョンドが御曹司だと分かっても
ジワンの妹ウンスとの仲は続きヒョンドのほうがウンスにメロメロに
なっている様子は爆笑で、兄のジワンは二人の仲が気になっています。
そんな時、ウンスは兄とヒョンドの会社ベスト・グローバルの公募展に
当選しプロジェクトに参加することになり、二人と同じ会社で働くことに
なりました。ヒョンドは毎日がウキウキ気分ですが、仕事も一生懸命に
こなし、両親も満足顔・・・本当はウンスのためなのに・・・(笑)
本当に遊び人のチャラ男はどこへ行ってしまったのかしら??(爆笑)
ところがとうとう二人の仲を知ってしまった兄のジワンはヒョンドと
別れろと言いますが、ウンスは「私が好きなの・・・私が・・・」と
真剣に好きなことを告げます。突然のウンスの言葉に絶句するジワン
でしたが兄の立場からヒョンドに「妹を泣かせるな。本気で付き合え。」と
忠告します・・・ジワンも辛いですね・・・相手がヒョンドなんて(笑)
落ち着いた物静かな兄のジワンに比べ、御曹司のヒョンドは自分の
思いのまま行動するタイプですが、大好きなウンスに対する一生懸命さは
「頑張れ」と応援したくなるほど好印象です~(笑)

またジワンと上司のミジンのカップルもお似合いで、落ち着いた接し方を
するジワン役のイ・ジュニョクさんがとても紳士的でスマートでカッコ
いいです! こんな親切でマナーの良いジワンにやさしくされたら、誰だって
好きになってしまいますよね~~
でもジワンのことをずっと好きでいる片思いのヨンジュがちょっと気の毒で
かわいそうなんですが、きっとジワンは兄として見ているのでしょう?
二人の女性の気持ちを揺さぶるジワンなんですが、最後はどちらの女性を
選ぶのでしょうか・・・? 気になりますねぇ~?
私はミンホ君の「シティハンター」での熱血検事役のイ・ジュニョクさんが
いまだに印象的に残っていますが、とにかく多くの女性ファンの心を
ときめかせる正統派のイケメンさんですよねぇ・・・(笑)ウットリ



母ソニは娘のウンスの実母ジョンエが韓国にいることを知り不安を
感じるのです。それはジョンエからウンスの実父がチャン・テス会長
だと聞いているので、なるべくジョンエとテスに会いたくないソニです。
また一方、ジワンはチャン・テス会長がウンスの実母ジョンエと知り合い
だったことを知り、二人の関係に疑問を感じています。
そして母ソニはウンスとヒョンドが真剣に付き合っていることを知り、
すぐに別れるようにウンスに言い、ジワンにもウンスの父親がテスだと
告げます・・・ ところがそれは全部実母ジョンエの嘘で、テスがジワンの
父親サンジュンのお金を盗んだことを隠すための嘘だったのです。

またチャン・テス会長はジワンを会社から追い出すために、ジワンを
産業スパイに仕組んだりといろいろ攻撃してきますがシン代表が助けます。
ところが今度はミジンとジワンの二人がシカゴ支社に人事異動になり、
恋人のミジンは一緒にアメリカに行ってほしいとジワンにお願いします。
なんとしてもジワンを追い出したいチャン・テス会長ですが、そんなとき
ジワンはテスの父に対する裏切り行為を知ります。大きな衝撃を受ける
ジワンですが、自分と父が一番信じていた人物からの裏切りに傷つく
ジワンは本当の真実を探すために恋人のミジンに一緒にシカゴ支社に
行けないとつらい言葉をかけます・・・
これは二人の別れを意味するのかなぁ・・・
そして海外行きを取りやめ、テスに会いにいったジワンは
「父のテフ産業をつぶし、父の全財産を奪ったのはおじさんですか?
それで僕を海外に送り、妹とヒョンドの仲を裂き母まで騙した・・・」
ところがテスは「そういう話は確証がある時にしろ。
何の証拠もなしに私を泥棒扱いするのか?そういう話をしたいなら
君の人生をかけろ!私もすべてをかけて君をつぶしてやる!」と
激しい口調でたたきつけます。
ジワンにとってチャン・テス会長は尊敬する人物で「人を思いやる
会長のような経営者になりたい」と思っていたので裏切られた思いが
つらいですね・・・目標を失ったジワンがかわいそうです。

その後、父のテフ産業を調べていくうちにジワンと母ソニはジョンエも
関わっていたことを知り、今度はヒョンドも祖母も真実を知ることに
なります。そしてまたチャン・テス会長の陰謀で会社を解雇される
ジワンはヨンジュの父親ジェチョルの会社を手伝うことになります。
真実を知った息子のヒョンドと父チャン・テス会長の葛藤も始まりますが
ヒョンドは父の会社の金庫から大事な手帳を奪いジワンに渡すような
正義感の強い親友です・・・
そしてヒョンドは父に謝罪するように求めますがそれをきかない父です。
きっとヒョンドは罪を重ねる父を放っておけないのでしょうね・・・
やさしい青年ですから・・・



終盤に入り、今度はテスを告訴するための大事な証拠品の録音機を
ヒョンドに奪われてしまいます。
またいつものことですが、大事な証拠の品を簡単な場所に保管する
ところは韓国ドラマですねぇ~~(笑)ホント!いつも甘いなぁ~と
感じてイラッとします~(笑)
そして突然ヒョンドがジワンを裏切りガラッと変貌し、ヒョンドの
攻撃が始まります・・・ これにはちょっとビックリしましたが
父のことや愛するウンスのことで夜眠れないヒョンドは睡眠薬を
飲むくらいに心も体も病んでいます・・・
お互いに家族同士が敵対しているヒョンドとウンスはどうすることも
出来ず、とうとう悲しい別れをすることになります・・・
ウンスは突然悪に走ったヒョンドに「悪人にならないで!
そんな人じゃないのに・・・」と告げ悲しみます・・・

そしてジワンの最後の手段はウンスの実母ジョンエの証言を得ようと
しますが、この母が一番信用できない人ですよねぇ~~(笑)
お金のためならコロコロ相手を変えるダメな母親でまったく罪悪感が
ない女性です。ウンスは母ソニのもとで育って本当に良かったです!
ところがテスはウンスに実の母親がジョンエだと伝えます・・・
テスの妻スギョンは息子のヒョンドが好きなウンスを傷つけることは
許さない。罪のないウンスまで巻き込むのはルール違反だといって
激怒します。妻スギョンは愛する息子の体調の変化や父親との葛藤に
悩む姿を悲しい思いで見つめ、とうとう夫のテスに離婚届けを渡し
家を出ていきます。
このヒョンドの母スギョンは昔ジワンの母ソニを相当いじめた
ようですが息子の恋人であるウンスにはとても好意的でいい母親
なんです。後半は案外いい人になってちょっと驚きました(笑)

その後もジワンに不利なことが続きますが、そんな時海外に行っていた
イ・ソクチン支社長が帰国し、ジワンに協力します。
そしてますます卑怯で汚い手をつかうヒョンドにジワンは「お前本当に
ヒョンドか?」と言って悲しむのです。
また父テスもヒョンドのその変わりように驚きます。
その後、ジワンはイ・ソクチン支社長と昔の社員たちを訪ね歩き
父の真実を探しはじめます・・・
そしてジワンはテスを訪ね「父はあなたに全てを譲る気だった。
あなたが盗んだりしなくても財産はすべて手に入ったんですよ」と
告げます・・・

最終回、友人だったサンジュンの財産を盗んでベストグローバルの
会長になったことを世間に明かしたチャン・テス(チョン・ホジン)は
サンジュンのお墓を訪ねていきます。そこでソニと会い「妻や息子の
ためだと言い訳をしてきたが、結局は自分の欲のためだった」と頭を
下げて謝罪します。
そしてテスはジワンにベストグローバルを任せようとしますが、ジワンは
それを断ります。するとテスは会長辞退発表と共に全財産を社会に
還元すると発表します。
そんな父を見てヒョンドは「これから平社員から始める」と誓い、母の
スギョンも家に戻ってきました。

きっとジワンと母のソニは父のサンジュンがテスに譲ろうとした会社
だから辞退したのだと思います。また母のソニはジェチョルの会社で
働き、成果を上げているジワンを見守りたいのでしょう・・・

それから1年後、叔母さんのヘンスクとユンチーム長の結婚式で再会する
ヒョンドとウンス。また一方、集合写真で二人並んだジワンはヨンジュの
手をそっと握ってあげます。二組のカップルが再び誕生するラストは
心がホット温かくなりました・・・

家族愛が描かれた本作はジワンと母ソニはテスに対してドロドロの
復讐ではなく、ただ謝罪の言葉が欲しかっただけなのですね!
最後はテスが心を改めて改心して謝罪し、皆が幸せを見つけた
分かりやすいラストで終わりました。

◉韓国ドラマ「オーケー、グァン姉妹」あらすじと感想、最終回。波乱万丈な3姉妹!



 



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傑作ドラマ「応答せよ1997」、まだ見ていない人へ!大推薦!

2016-08-01 | 韓国芸能情報(映画・ドラマ・他)

上の写真から 主役のソ・イングク(左から3人目)と
チョン・ウンジ(左から4人目)
まだ見ていない人へ! 傑作ドラマ『応答せよ1997』を大推薦!
3部作がそれぞれに人気を集めた「応答せよ」シリーズ。
その第1作が『応答せよ1997』でした。
物語は全16話ですが、とにかく面白い。笑えるし、泣けるし、
初恋のドキドキ感もあります。物語の展開が見事で、
『冬のソナタ』以来の傑作と言っても過言ではありません。
■登場人物に多様性がある
『応答せよ1997』は、釜山(プサン)の高校に通う6人の同級生たちの
1997年当時を中心的に描いています。その一方で、この高校の同窓会が
2012年にソウルで開かれます。そして、1997年と2012年という2つの
時代が同時進行のような形で展開されていきます。高校生たちは15年後に
どう変わったのか、ということが興味深く対比されていくのです。
特に、初恋の行方が気になります。意味深なのは、2012年の同窓会の中で
『今日、1組のカップルが結婚を発表する』みたいなことが説明されるのです。
いろんなカップルがいるわけで、果たして誰が結婚に至るのか。
そんな興味もあります。

韓国ドラマは、荒唐無稽なストーリーが面白さの秘訣ではありますが、
『応答せよ1997』はどこにでも起こりうる身近な出来事が描かれていて、
荒唐無稽なところはありません。でも、登場人物に多様性があって、
出てくるキャラクターに引き込まれます。
物語の舞台は釜山です。
日本から見ると、釜山がどんな都市かわからない方も多いと思います。
釜山は韓国第二の大都会ですが、首都のソウルに対してコンプレックスが
あるわけです。ソウルから転校生が来たときのクラスの雰囲気で
それがよくわかります。それから、釜山は訛りが強烈。
たとえ韓国語がわからなくてもイントネーションで笑えることでしょう。




■親子の情愛にホロリ
ドラマの究極のテーマは“初恋”です。初恋をめぐる男女の繊細な心の
動きが細かく描かれています。
初恋というと『冬のソナタ』もそうでしたが、見ている人たちを
心地よくドキドキさせてくれます。そこがいいのです。
さらに、1997年という時代がポイントです。
韓国にとって1997年という年は大変でした。
まず経済危機が起こって国中に失業者があふれました。
それでも金大中(キム・デジュン)大統領が当選して、経済が復興して
いきます。さらに音楽界もアイドル路線が人気を集めていた時期です。
そういう意味で言うと、韓国社会が大きく動こうとしている時期を
ダイナミックに描いたのが『応答せよ1997』です。
ストーリーを見てみましょう。
物語がとても重層的です。高校生の男女の初恋が中心とはいえ、
そこにからんでくる人たちがいいのです。
特に、チョン・ウンジが演じる女子高生シウォンの両親がひんぱんに
出てきますが、この夫婦が強烈です。ずっと、言い争ってばかり。
見ている人がハラハラするほどです。日本からすれば『あまりにも騒がしい』
と感じるかもしれませんし、『日本も韓国も変わらない。どこでも同じ』と
面白く見られるかもしれません。
主人公のシウォンはアイドルの追っかけなのですが、それを父親がすごく
嫌っていて、シウォンの部屋に貼ってあるポスターを破いたり、
シウォンがソウルまで追っかけをしたことを怒って娘の髪を
切ったりするのです。
ドラマの中では父と娘がいがみあっていますが、結局は親子の情愛が
うまく描かれていてホロリとさせられます。
■苦肉の策の新人コンビ
さらに、感激したのは兄弟愛です。シウォンに恋している男性主人公が
ユンジェ(ソ・イングク)なのですが、彼にはテウン(ソン・ジョンホ)
という兄がいて、このテウンもシウォンのことが好きなのです。
それで兄弟の関係がちょっと難しくなるわけですが、後半に向けて兄弟が
お互いを思い合う場面が本当にすばらしい。
こういった人間の情愛が重層的に描かれているのが『応答せよ1997』です。
韓国ドラマというのは家族関係を大切にする場面が多いのですが、
この作品もそういう意味では正統派のドラマです。
これだけの傑作がケーブルテレビで放送されたことに驚きます。
シン・ウォンホ監督は、キャスティングで本当に苦労したそうです。
地上波ではなくケーブルテレビということで、希望していた俳優に
ことごとく断られたからです。
本当に困ってしまって、ソ・イングクとチョン・ウンジという新人の
主役コンビを起用しました。
この2人が大当たり。特にチョン・ウンジは、釜山の高校にこういう
女子高生がいっぱいいるんだろうなあ、と思わせるくらい演技が
自然でした。
ソ・イングクにしても、無口でぶっきらぼうな釜山の典型的な男を
ありのままに演じていました。




■普遍的な面白さがある
2人の主人公の演技が本当にいいのです。2人はもともと歌手ですから
演技はそんなに経験がない。チョン・ウンジはドラマ出演が初めてだし、
ソ・イングクは『ラブレイン』でちょっとおどけた役を演じただけ。
でも、2人は『応答せよ1997』で大ブレークしました。
なお、韓国の1997年のことが詳しく出てきますので、日本で見ていたら、
わかりづらい部分があるでしょう。
でも、純粋にストーリーを楽しめば問題はありません。
たとえ、わからないことが出てきても、そのまま流していって、
6人の高校生たちの元気な学園生活を楽しんでください。
実際に、高校生を演じている6人の演技がすごくよくて、その6人の
やりとりを見ているだけでもワクワクします。それと、韓国の高校生も
日本とちっとも変わらない、ということがよくわかります。
そういうところでも韓国と日本は似ているのです。韓国で社会現象を
巻き起こすほどの人気を集めたドラマというのは、日本でも受けます。
普遍的な面白さは韓国も日本も同じなのです。
(ワウコリア)文=康 熙奉(カン ヒボン)(ロコレ提供)

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応答せよ 1997
DVD-BOX1
シンプルBOX
5,000円シリーズ
エスピーオー

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