ささやき・つぶやき・備忘録

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SNOW&み~♪の備忘録です。

お精霊さん(オショライサン)

2009-08-16 | 京の歳時記(yahoo blog)
京都は14~16日が、滋賀は13~15日がお盆です。

浄土宗では京都も滋賀もこの3が日はお精霊さんといって仏様が各家庭に帰ってきて3が日を精進料理を作ってすごします。

前日か前々日にお寺にお迎えにいきます。
   (お墓で水塔婆にお正念を入れて貰います。ので3が日はお墓は空っぽです。)

お仏壇のお供えは。。。
 野菜・・・きゅうり・なすび・かぼちゃ・さつまいも・ピーマン・ししとう・インゲンマメ(だいたいセットで売っています。)

      その他に昔はとうもろこし・枝豆(枝ごと)・稲の穂・ズイキ・ホオズキ〔枝ごと)がお精霊さんように売ってました。 今は稲の穂やズイキが手にはいらないです。

果物・・・ブドウ・ナシ・リンゴ・バナナ・グレープフルーツ・などセットで売っています。
      それ以外にスイカ。

 あと必要なのが まきの穂・オガラ(麻の皮をむいた芯)の箸・蓮の葉(大・小)



13日

 ・野菜や果物は水のもれないおぼんのような器に蓮の葉を敷いてその上に載せます。

 ・白の陶磁器に水をいっぱい張って、小さい蓮の葉を浮かべてその上にマキの穂を載せます。
   (ガラスの器は使わないこと。)
 これらをお仏壇の前に経机のような机のうえに置く。あとリンと線香立てにろうそく立て。






これだけを初日の午前中に準備して『おしんこ』を備えて仏様をお迎えします。


13日の夜




14日

朝はご飯とお味噌汁、それに煮物か和え物。


お昼は本膳をだします。

本膳の献立
 ご飯
 おすまし・・豆腐
 煮物・・・・高野豆腐・しいたけ・ニンジンのたき合わせ。
 酢の物・・・きゅうり・湯葉
 和え物・・・三度豆の胡麻和え
 香の物
 献立は毎年、同じです。


3時のおやつにおはぎをだします。


夜はご飯におすまし。煮物・和え物・酢の物。



  ※出汁は昆布か干ししいたけです。鰹の出汁は使いません。





15日










  ※朝の内に白むしを買ってくる。ご先祖様や仏様が帰るときの手土産です。
    (早く行かないと売り切れます。 もしなかったら送り団子で)
 


  ※三が日の献立はほぼ毎年同じです。

  ※16日に水塔婆をお寺に持っていく。庭が広かったら表で焚き火を(送り火です) 




   昔々は琵琶湖にお供え物も一緒に流していたそうです。
   でも琵琶湖がだんだん汚れてきたので、今は琵琶湖岸でとんど焼きしてました。
   それがいつしか環境問題で今ではお寺に水塔婆だけを持っていってます。


※折々の京ことばでおしょらいさんのことを載せています。 よかったら見てくださいね♪


※ 画像はすべて2013年8月13~15日に撮影したものです