今日のニュースでパーキンソン病患者に対し国内初の遺伝子治療が行われたとの報道があった。私もパーキンソンを若年発症し既に10年ほどの付き合いになる。ちなみにこの病気は神経伝達物質であるドーパミンを分泌している中脳黒質が何らかの原因で変質しドーパミンの量が減少し運動機能が低下するという難病である。
現在は薬品でドーパミンを補給する対症療法が主流である。(ドーパミンは直接吸収されないためLドーパという物質を投与し消化器から吸収、ドーパミンに変化させている)。ただし、副作用が強く、それを軽減する薬などを併用するので5~10種類を服用する必要があり長期にわたると効果が低下するという問題がある。それに所詮は対症療法である。
今日のニュースを食い入るように見たが、ある遺伝子を脳に移植し薬の効果の低下を食い止めるというもの。なんだ完治するわけではないのか。
そう言えばH大病院の主治医の先生が「近々、Lドーパの効果を安定させる新しい薬ができますから」って言ってたしなあ。当分はその新薬で希望をつなぐか。
一刻も早くES細胞による根本的な治療法の確立を願う。
最近厚生労働省からパーキンソン病患者の人数が増加しているため難病から除外し治療費の公費負担を廃止しようという動きが出ているが、正に本末転倒。木っ端役人が考えそうな常識はずれな考えである。