ホテル屋日記

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なぜホテルは補助犬ステッカーを貼らないのか?

2004-10-24 14:13:28 | バリアフリー
身体障害者補助犬法が完全施行されて1年が経過しました。
施行当時は盲導犬との同宿を拒否した公営宿泊施設が記事になったりしましたが、その後話題性が乏しくなってきたのかあまり話題に上らなくなりました。それでは、問題が無くなったのかというとそうでもないようです。この法律の適用対象となる民間施設のうちホテル、百貨店、スーパーなどは概ね企業形態で経営されているので法律の認知度も高いが、問題は個人経営の飲食業にあると言われています。(大阪府担当者)まだまだ、そのレベルまで浸透していないのが現状だそうです。
さて、今回問題提起したいのは、ホテルの認知度向上に対する消極的な姿勢です。百貨店等量販店ではほとんどの店舗で玄関付近の目立つ場所に「補助犬同伴可」のステッカーが貼られていますが、なぜかホテルではほとんど見かけません。大阪市内の主要ホテルではオータニと都程度です。私も勤務するホテルでステッカーの貼付を提案しましたが、「法律で拒否することができなくなったので今更不要」との回答が帰ってきました。それでは、百貨店などはなぜわざわざ掲示しているのでしょう。それは一般客にも広く告知することで認知度を向上させ補助犬ユーザーとの摩擦を避けることを狙ってのことだと思います。ホテルにはそういう視点が欠如しているのです。なぜ、ホテルがこの法律の適用を受けているのか。それは民間施設の中でも不特定多数の人々が利用する公共性の高さ故なのです。それをホテルは十分に認識できていないのです。
私は、再度ステッカー掲示を提案するつもりです。ホテル業を単なる水商売から脱却させるためにも。

もし、補助犬ステッカーを掲示しているホテルを見かけられたらお知らせ下さい。

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